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2014年6月 1日 (日)

『ボタ山であそんだころ』

(作/絵:石川えりこ  刊:福音館書店(2014))
 
 昭和40年頃。筑紫にはまだ炭鉱があって、炭鉱で働く男を父親に持つこどもたちがいた。「わたし」も三年生になって初めての友だちになったけいこちゃんも、お父さんは炭鉱で働いている。けいこちゃんの家は、「わたし」の家より少し生活がたいへんらしい。けいこちゃんとの冒険の日々が終わりを告げたのは、炭鉱の上を何基ものヘリコプターが飛んだ日。けいこちゃんは家に呼び返され、そして学校にはもどってこなかった。
 炭鉱の事故で父を失い、転校していったけいこちゃん。そういう子は、ほかにもいて、そういう時代だった。けいこちゃんからは、新しい生活の様子を綴った手紙が届く。「わたしも元気です」という言葉で物語は終わるけれど、きっと二人の友情は続いたに違いない。そう思えるラストです。(2014.5.29)
 
 

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