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2014年5月 8日 (木)

『道を視る少年(上・下)』

(作:オースン・スコット・カード  訳:中原尚哉  刊:早川書房(2014))
 罠猟師の息子リグは、たった一人の身内だと思っていた父の死の間際、母と姉が生きていることを知る。父の「姉を探せ」という遺言にしたがって旅に出たリグは、自分が追い落とされた王家の王子かもしれないこと、いろいろな勢力が自分の生死に関心を持っていることを知る。リグには、人が通り過ぎた跡を見ることができるという特殊な能力があった。そして、幼馴染みのアンボの力と姉の力を組み合わせ、リグは逃げ出す。リグは生き延びることができるのか、そして、この星に隠されている真実にたどり着くことができるのか?
 リグ、アンボ、そして、リグの姉パラムの持つ能力の説明に筋が通っているのか今一つ理解できないのだけれど、それを差し引いてもおもしろい。各章の冒頭に出てくる移民船の様子とリグの物語がどう関わるのか、だんだんに見えてくるのだけれど、ネタバレ(割れ?)にみえるところも、作者の計算のうちなのだろう。読者が先読みしたことをどう裏切っていくのか、書き手の手腕の見せ所だろう。まだまだわからないことが多いうちに残りのページが少なくなっていくと思ったら、本書はシリーズの一作目で、まだまだ続くらしい。訳者あとがきの様子ではまだ邦訳の出版は決定していないようだ。ぜひ、早く出して欲しい!!(2014.5.8)
 

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