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2014年5月 3日 (土)

『伝説のエンドーくん』

(作:まはら三桃  刊:小学館(2014))
 清水先生が採用された市立緑山中学校には、なぜかあちこちに「エンドーくん」に呼びかけている落書きがあった。「エンドーくん」は、緑山中の伝説のヒーローなのだという。「エンドーくん」の落書きが消されないわけを、清水先生も実感することになる。そしてほかの先生たちも。
 短編連作の形をとっていて、一つ一つの話の主人公は、なんらかの悩みを持つ先生たちです。ヤングアダルト扱いの本なのに、主人公は先生? 怪訝に思って読み進め、わかりました。今はおとなの先生にも中学生のときはあったし、中学生もやがておとなになるのです。それをつなぐのが、「エンドーくん」なのですね。作者にはきっと心に残る先生がいたのだろうなと思って最後まで読んだら、あとがきの中で触れられていました。学校の先生であれ、習い事の先生であれ、なにかを残してくれる先生に出会えた人は幸せです。そういう人には特に響く物語だと思います。(2014.4.26)
 
 

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