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2014年4月15日 (火)

『かっくん』

(文:クリステャン・メルベイユ  絵:ジョス・ゴフィン  訳:乙武洋匡  刊:講談社(2001))
 
 「どうしてボクだけしかくいの?」というサブタイトルがついています。つまり、丸ばっかりの一族の中に生まれてしまった、しかくい子が主人公です。四角くても両親は愛してくれるけれど、ほかはそうはいきません。実際、丸いのが当たり前の暮らしの中では、四角い体はなかなか不都合があるし。でも、四角い子には、ほかの丸い子たちにはまねできない特技があって、それで一族の中に居場所を作ることができたのでした。
 ほかの子たちと違う姿でも両親が愛してくれるのは救いなのですが、あの特技がなかったら、ほかの子にとってはどうだったのだろう。特技があれば救われるけれど、特技がなかったら、仲間に入れてもらえないまま? それが、現実ともいえるけれど。仲間に入れてよかったねと、手放しで喜ぶことはできないお話でした。(2013.9.3)
 
 

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