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2014年4月21日 (月)

『ぜったいがっこうにはいかないからね』

(作:ローレン・チャイルド  訳:木坂涼  刊:フレーベル館(2004))
  妹のローラは、ありとあらゆる理由を述べ立てて学校に行かないと言い張る。おにいちゃんのチャーリーは、そのたび説得を試みるけれど……
 案ずるより産むがやすしというか、散々チャーリーを手こずらせておいて、しれっとした顔で事態になじんでしまう(?)ローラ。まあ、このたくましさがあれば、どこに行っても、なにがあっても、大丈夫だろうね。前2作に比べると、いくらかパワー(?)ダウンかな。でも、世話が焼けるところはいっしょです。(2006.4.18)
 
 

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2014年4月17日 (木)

☆『こんにちはアグネス先生』(THE YEAR OF MISS AGNES)

(作:K・ヒル  訳:宮木陽子  絵:朝倉めぐみ  刊:あかね書房(2005))
『アラスカの小さな学校で』というサブタイトルがついています。
 サブタイトルの通り、アラスカの、生徒が十二人しかいない学校の子どもたちと赴任してきたアグネス先生との物語です。
 来る先生来る先生、一年もつかもたないかの学校。子どもたちも先生になにも期待していない。どうせ、すぐにいやになるに決まっているんだから。でも、今度来たアグネス先生は違っていた。やることなすことすべて。アグネス先生は知っている。教えるということの意味。自分のなすべき仕事。先生は、子どもたちの前に世界への窓を開く。窓は大きく広がり、大人たちの目も開かせる。世界は広く、自分たちにも開かれているのだ。
 小三のむすめいわく、「うちの先生もアグネス先生みたいだったらいいのに。」 いつも担任の先生に対する不満など一つも言わないむすめにも、アグネス先生は抜群に魅力的だったようです。アグネス先生の教え子になれたらすてき。でも、アグネス先生になれたら、もっとすてきだと思うよ。(2005.8.16)
 
 

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『図工室の日曜日』

(作:村上しいこ  絵:田中六大  刊:講談社(2013))
 『日曜日』シリーズ、7冊目。今回は図工室です。
 まんねん小学校では、日曜日、こどもたちが学校をお休みしている間に、ふしぎなことが起こっているのです。今回は図工室です。
 きりりとひきしまった表情のとんかちは、みんなにカチカチの石頭と言われてしまうほどきっちりしています。そんなとんかちとゆるやかに和気藹々とやっている仲間たちとがもめていると、なんと図工室に小さなライオンが迷い込んできます。サーカスから逃げてきた『世界一小さなライオン』には、悩みがありました。気のいい図工室の仲間たち、『世界一小さなライオン』といっしょにサーカスに行くことに。さて、『世界一小さなライオン』と図工室のきょうりゅうの悩みは、解決するでしょうか。
 大きな板を赤く塗って大いたち、みたいな『世界一小さなライオン』がいるサーカスなんて、どんな悪徳サーカスかと思いきや、そんなでもなくて、『世界一小さなライオン』もサーカスを恨んでいるわけでもなく、いい人だけにつらい、みたいな。いつもながら、ちょっときゅんとなるエピソードとあたたかな気持ちの、のどか(でいいのかな?)なお話です。いつもながら、おもいやりという言葉が、しみてきます。(2013.10.11)

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2014年4月15日 (火)

『かっくん』

(文:クリステャン・メルベイユ  絵:ジョス・ゴフィン  訳:乙武洋匡  刊:講談社(2001))
 
 「どうしてボクだけしかくいの?」というサブタイトルがついています。つまり、丸ばっかりの一族の中に生まれてしまった、しかくい子が主人公です。四角くても両親は愛してくれるけれど、ほかはそうはいきません。実際、丸いのが当たり前の暮らしの中では、四角い体はなかなか不都合があるし。でも、四角い子には、ほかの丸い子たちにはまねできない特技があって、それで一族の中に居場所を作ることができたのでした。
 ほかの子たちと違う姿でも両親が愛してくれるのは救いなのですが、あの特技がなかったら、ほかの子にとってはどうだったのだろう。特技があれば救われるけれど、特技がなかったら、仲間に入れてもらえないまま? それが、現実ともいえるけれど。仲間に入れてよかったねと、手放しで喜ぶことはできないお話でした。(2013.9.3)
 
 

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『ふつうに学校にいくふつうの日』

(文:コリン・マクノートン  絵:きたむらさとし  訳:柴田元幸  刊:小峰書店(2005))
 
 ふつうに学校に行くふつうの日、ふつうの男の子がふつうの学校に行った。いつものように。学校も教室もふつうの日と同じようだったけれど、新しい先生が入ってきたとたん、すべてが変わったんだ!
 学校が楽しくなるかどうかは先生次第、という印象を持つような絵本でした。新しい先生のおかげで、すばらしい世界へのとびらが開くのだけれど、このタイトルと表紙でそれが伝わるかなあ…… 手にとってひっくり返してみれば、なんとなくわかるけど。ちょっと、惜しい感もあるけれど、手に取る価値はあります。(2013.4.5)
 
 

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2014年4月13日 (日)

『エンダーズシャドウ(上・下)』

(作:オースン・スコット・カード  訳:田中一江  刊:早川書房(2013))
 
 『エンダーのゲーム』で、エンダーの「シャドウ」を務めることになる少年ビーンの物語。「『エンダーのゲーム』をビーンの目から描く」と紹介されているけれど、ビーン自身の生を描く物語でもある。感覚的には、SF初心者にはこちらのほうが馴染みやすいと思う。エンダーには伏せられていたあれこれにビーンは気づいていくので、エンダーのゲームで「?」だった点が通じたり。全体的に『エンダーのゲーム』より辛くない印象だけれど、先に『エンダーのゲーム』を読んでいるせいもあるかも。(2014.2.27)

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『うえへまいりまぁす』

(作:長谷川義史  刊:PHP研究所(2003))
 今日は家族3人、デパートでお買い物。エレベーターで上がっていって、いろんな売り場に行ったんだ。
 ひたすら絵を楽しむ本です。表紙裏までしっかり楽しんでね。(2013.3.1)

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2014年4月10日 (木)

☆『トマトのひみつ』

(文/写真:山口進  刊:福音館書店(1994))
 タイトルからしてトマトが芽を出して種をつけるまでのことだと思いこみ、内容を確認せずにトマト嫌いのむすめのために借りてみたのですが、「トマトにはなぜ虫が近づかないか」にテーマを限定したものでした。小さな種が少しずつ育って赤い実になるまでを写真でみれば、少しはトマトに好意を持てるのではないかと思ったのが、大きなクモの写真ばかり。クモがトマトに近づく虫を目当てにトマト畑に巣を掛けたけれど、ちっとも虫はこなくて、クモはおなかがすくばかり。なぜトマトには虫が近づかないの? という話だったからなのですが、むすめはクモも嫌いだから、どうなることかと思ったのですが、最後まで読み通しました。なぜ虫が近づかないかは理解したようですが、トマト嫌い解消にはちっとも役に立ちませんでした。お弁当に入れたプチトマトだけは食べてくるのですが。私は、そのひみつのほうが知りたいです。(2001.5.9)
 
 

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2014年4月 3日 (木)

☆『チョコレート工場の秘密』

(作:ロアルド・ダール  訳:横瀬尚紀  絵:クェンティン・ブレイク  刊:評論社(2005))
 貧しくて始終おなかを空かせているチャーリー。近所には世界一のチョコレート工場があるというのに、チャーリーがチョコレートを食べられるのは年に一度、誕生日だけ。そのチャーリーが、なんと世界一のチョコレート工場に招待されることになりました! 秘密に満ちたその工場でチャーリーが見たものは……
 わがままな子どもたちがお仕置きを受け、やさしい子が報われるという、それだけ書いてしまうとおもしろくもなんともなさそうな筋になってしまいますが、さすが世界一のチョコレート工場、そのあじつけは相当なものです。チャーリーを取り巻く心優しい人々、とりわけお菓子屋さんは、なんていい人なんだろうと思いました。大人の目で見ると、財産があればなんでもできるんだな、と、思えないこともないですが。でも、自分もワンカさんになって、身勝手なおとなやこどもをのしたりのばしたりできたら、すっきりするだろうなあ……なんて思っていると、自分のほうがそうされかねないかな。(2005.9.28)
 
 

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2014年4月 1日 (火)

☆『ちきゅうのうえのピクニック』

(作:竹下文子  絵:大島妙子  刊:PHP研究所(1998))
 日曜日の朝、少しだけ早起きしておひさまにこにこしていたら、みんなでピクニックに行こう。お弁当持って、いぬもねこもさそってね。どんどん歩いていくんだよ。
 なんだか、こどもたちの合唱が聞こえてくるような文章です。この本を読めば、あなたもきっとピクニックに行きたくなるはず。わたしも、風に吹かれながら、草の上でおにぎりが食べたくなりました。(2002.12.26)
 
 

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