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2013年8月31日 (土)

『せかいいちうつくしいぼくの村』

(作:小林豊  刊:ポプラ社(1995))
 
 美しい村、パグマン。今は、果物がいっぱい採れる季節だ。今日ヤモは、初めてとうさんと町へ行く。戦争に行ったにいさんの代わりに、とうさんがすももやさくらんぼを売るのを手伝うのだ。売れるだろうか。パグマン村のさくらんぼは、せかいいちおいしいけれど。
 初めて果物を売る少年のとまどい。全部売れたことの喜び。さくらんぼをほめてくれたお客さん。美しいひつじ。つつましやかな喜びがつづられていきます。ヤモの喜びは、みんなの喜び。
 でも、最後のページに記された言葉。「この としの ふゆ、村は せんそうで はかいされ、いまは もう ありません。」
 心が凍てつく言葉。「もう ありません。」
 パグマン村は、作者が訪れたことのある、アフガニスタンのある村がモデルなのだそうです。アフガニスタン。(2004.5.12)
 
 

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2013年8月29日 (木)

『青い馬と天使』

(作:ウルフ・スタルク  絵:アンナ・ヘグルンド  訳:菱木晃子  刊:ほるぷ出版(1997))
 
 「いつもいっしょにいたいんだ」というサブタイトルがついています。
 天使は神様の1番たいせつな存在でした。その天使が望むままに神様が青い馬を作ると、天使はすっかり馬に夢中になって、神様は置き去りにされてしまいます。寂しくなった神様は、夢の中で馬を消してしまい……
 なんというか、切ないお話です。しかたないよね、恋は2人でするものなんだから。残された者にあるのは、いつか自分にも「お互い1番大切だと思うだれか」が現れるかも知れないという、希望だけでしょうか。でも、人間であれば、「1番たいせつ」があっていいけど、神様はどうなんだろう。天使に「いつもいっしょにいなきゃいけない」って言っているのは、ほかのだれかを1番に思っちゃまずいという意味もあったりはしないのかな。この神様に宗教的な意味は、あまりなさそうではあるけれど。ウルフ・スタルクだと思うと、いろいろ考えてしまいます。(2013.7.2)
 
 

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2013年8月28日 (水)

『いのちのふね』

(作:鈴木まもる  刊:講談社(2011))
 
 生き終えた人たちを、鳥の形の大きな船が、雲の上に連れて行く。船に乗った人たちは、雲の上で変わりなく過ごしているから、あなたの気持ち、わかっているから、心配しなくていいよ。雲の上の人たちは、やがて若返って、赤ちゃんになって、また、鳥の船で運ばれていく。そして、また、地上に降りるから、どうか、受け止めて、いのちを。
 2011年の9月に出版された本です。たぶん、ここにも、「3・11」への想いがある。(2013.7.2)
 

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2013年8月27日 (火)

『つなみ てんでんこ はしれ、上へ!』

(文:指田和  絵:伊藤秀男 刊:ポプラ社(2013))
 
 あの震災以来、だれもが知っている言葉になった、「つなみ てんでんこ」。あの日、この言葉に従って、逃げ延びた人たちの記録です。ニュースでも伝えられていることだけれど、津波に追われながら、より小さい子を支えた中学生たち。教えること、伝えること、実践することのたいせつさ。助けられる人から助ける人になろうという中学生の言葉が、心にしみます。(2013.8.7)
 
 

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2013年8月25日 (日)

『わからん薬学事始3』

(作:まはら三桃 刊:講談社(2013))
 
 昔失った玉を探す竜骨にせがまれ、草多はわからん荘の先輩伸太郎の大叔父の家に行くことに。ここでも、過去の傷を癒す手伝いをすることになる草多。その中で得たヒントでチャンスをつかんだと思ったのに、チャンスどころか、特殊能力を失うことに……!
 努力せずに授かった力に頼れなくなったとき、どう行動するか。それにより、その後の成長できるかが決まるのでしょうね。
 解決したこともあるけれど、一番の問題はまだまだです。『完』となってはいるけれど、いわば第一部完、『事始』部分は終わったということなのでしょうね。草多が使命を果たせるかは、まだこれからなんですから。(2013.8.24)
 
 

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『わからん薬学事始2』

(作:まはら三桃 刊:講談社(2013))
 
 わからん荘の先輩、熊野嵐が、五年かけて高校を卒業し、大学にも合格した。ところが、入学金が払えないという。草多は、自分の特殊能力を活かし、お金を稼ぐことを思いつくが……。
 基本的に、心底悪い人は出てこないようです。嫌なヤツにも、その人なりの理由があって、嫌なのはその人自身じゃなくて、訳あってしている特定の振る舞いがイヤ、って感じです。今回、そもそも草多が思いついたようにはことは運ばなかったけど、結局入学金以上のお金は稼げたし、なにより嵐が最大のネックを乗り切れたし。草多の特殊能力が役に立ったこともあって、双子の妹とうまくいってなかった真赤(これで「まき」というのはどうかと思う)は、過去の傷を乗り越えられたし。一方で、草多のお父さんにつながりそうな話や、忘れてはいけない『新•気休め丸』のこと。ちょっと映像で見たい気もします。あ、白泉社系のマンガになりそうなお話なのかも。 (2013.8.24)
 
 

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2013年8月24日 (土)

『わからん薬学事始1』

(作:まはら三桃 刊:講談社(2013))
 
 代々女系相続で秘薬を作り続けてきた島の一族に、初めて生まれた男の子、木葉草多。掟により、新しい知識を得るため、東京の高校に進学することに。和漢学園という薬学を専門に学ぶ学園で、草多はなにを学ぶことになるのだろうか。
 訳ありな島から訳ありな学校に、訳ありな下宿から通うことになる訳ありな生まれ育ちの草多。学園もののような、ミステリーのような、ファンタジーのような、不思議な魅力あふれる物語です。続きが楽しみです。(2013.8.9)
 
 

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2013年8月22日 (木)

『わたしのすてきなたびする目』

(作:ジェニー・スー・コステキ=ショー  訳:美馬しょうこ 刊:偕成社(2013))
 
 ジェニー・スーは、左目が斜視の女の子。友だちにからかわれることもあるけれど、ジェニー・スーは気にしない。左目が見る景色を楽しんでいる。だけど、このままでは視力が育たないと言われ、斜視の矯正をすることに。ジェニー・スーとしては不本意だけど、矯正を楽しむことにした。よく見えるようになれば、今までと違ったものが見えるようになって、それはそれで楽しいことだから。
 常に前向きにいろいろなことを受け止め、生きることを楽しんでいるジェニー・スーに拍手! そんなふうにジェニー・スーを育てて来たご両親もすてきです。(2013.8.16)
 
 

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2013年8月21日 (水)

『もりのがっしょうだん』

(作:たかどのほうこ  絵:飯野和好  刊:教育画劇(2003))
 少年どうぶつ合唱団で、森のまもりがみ様にささげる特別な歌を歌うために選ばれた、クマとキツネとアナグマ、そして、ハリネズミのこども。別々の学校に通う四人は、歌の練習の帰りに自分の学校の先生がどんなにひどい先生なのか、言い合います。ハリネズミの学校の先生は、本当は優しい先生だけれど、悪口の言い合いで盛り上がりたかったハリネズミは、ついついひどい先生だとうそをついてしまいます。ところが、いよいよ明日が本番という日、合唱団の先生は、まもりがみ様にささげる歌は、声が美しだけでなく、美しい心で歌わなければならないと言います。うそをついたことで、心が張り裂けそうになったハリネズミの子は……
 こどもたちそれぞれが話す、先生の無茶ぶりがおかしい。こどもって、こういうところ、あるよね。ううん、おとなにもあるかも。不幸自慢みたいな。初め無茶ぶりに笑って、あとで心がほっこりするような絵本です。(2013.4.19)
 
 

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2013年8月20日 (火)

『RDG6 レッドデータガール 星降る夜に願うこと』

(著:萩原規子  イラスト:酒井駒子  刊:角川書店(2012))
 
 世界遺産候補に選ばれた泉水子は、今まで通り目立たず静かに学園生活を送ることを願っているが、それが許されるには彼女の力は大きすぎた。少しでも望むように過ごせるよう、泉水子はある選択をする。それはまわりを驚かせるものではあったが、彼女の希望をかなえるにはそうするしかないと思われた。ところが、学園内ではそれで通せても、外の世界には泉水子の力を欲する勢力が存在し、彼女の平和を脅かす……。
 なんとか自分の気持ちに折り合いをつけ、深行とともに歩み始めた泉水子を、生徒会の面々を初め、学園の仲間たちは守ってくれようとするけれど、外のおとなたちはそうはいきません。思いがけない申し出や、裏切り……。それでも、力の目覚めた泉水子は前に進もうとします。絶望の未来を希望の未来に変えるために。
 この6巻で、作者曰く「泉水子のはじめて物語」はいちおう一区切りだそうです。いってみれば第一部完というところでしょうか。先の物語が書かれるかどうかは決まっていないようですが……。私の好みとしては、5巻までを第一部として、6巻の分をもっと書き込んで第2部にしてほしかったかな。もっとも、6巻部分にも「泉水子のはじめて」があるので、6巻まででひとまとめにしなければならなかったのかもしれませんが。まだ、終わったとは言えない物語、続きを刊行していただきたいものです。(2013.8.15)
 
 

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2013年8月19日 (月)

『RDG5 レッドデータガール 学園の一番長い日』

(著:萩原規子  イラスト:酒井駒子  刊:角川書店(2011))
 
 戦国をテーマにした学園祭のさなか、泉水子はルームメイトの真響のライバルである高柳の術に墜ちてしまう。ふとしたきっかけで術中にいることに気づいた泉水子は、自分の意志を曲げられたことに怒り、無意識のうちに強大な力をふるうことに。自分自身が姫神であることをついに悟った泉水子は、より深い層へこもってしまう。心を決めた深行は、姫神の眷属である和宮の力を借り、泉水子を追う。
 つまりは、お互いの気持ちを伝え合うことが大事だったんだねぇ…… 物語の全体のテーマは「信じること」なのでしょうか。なんか、これで決着がついたような気がしてしまいましたが、そうそう、肝心な「姫神」問題がほとんどかたづいていないのでした。
 超憎まれキャラかと思っていた高柳は、育ち方というか育てられ方に難があるだけで、もともとの性格というか性質は、そう悪くないんじゃないかと言う気がしてきました。オトモダチになるにはやっかいそうですが、今回、なかなかキャラが立っています。そういうふうに考えてみると、脇を固めている面々も、それなりに味のある設定がされている気がします。
 さて、6巻でどう締めるのか。楽しみです。(2013.7.5)
 
 

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2013年8月18日 (日)

『RDG4 レッドデータガール 世界遺産の少女』

(著:萩原規子  イラスト:酒井駒子  刊:角川書店(2011))
 
 戦国時代をテーマに掲げる文化祭準備のなかで、泉水子は姫君の仮装のモデルを務めることに。姫神を封印するお下げを解き、姫神を思わせる扮装の泉水子を見て、深行は泉水子に姫神が降りるのではないかと、心配する。扮装の間、自分を保てたことに安堵する泉水子。しかし、制服に戻り、いつものように三つ編みにした泉水子が、姫神になってしまう。八王子城跡に姫神を連れていった深行は、姫神から重大な秘密を聞かされることに。一方、学園では、文化祭を舞台に、二つの勢力が雌雄を決しようとしていた。どちらの勢力も、世界遺産候補に選ばれることで、大きな力を手に入れようとしていた。
 姫神の秘密と、学園で対立する二つの力。それが大きな流れになっているものの、つまりは、重なり合う四角関係と五角関係の話のような。周りの思惑にがんじがらめになって、奥手な二人は焼き餅を焼き合うところから前進できないような。それでも、じわじわ〜っとは歩み寄っている泉水子と深行です。まあ、高校生だしね。いろいろ引っかかっているところが、ちゃんと伏線として機能しているのかどうか、次巻が楽しみです。(2013.6.22)
 
 

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2013年8月16日 (金)

『RDG3 レッドデータガール 夏休みの過ごしかた』

(著:萩原規子  イラスト:酒井駒子  刊:角川書店(2010))
 
 生徒会執行部の合宿が、泉水子のルームメイト宗田真響の故郷、戸隠で行われることになった。執行部の一員として、泉水子は深行や宗田きょうだいとともに、合宿に参加することになる。初めての友人宅でのお泊まりや旅行、合宿にはしゃぐ泉水子だが、知らないところで様々な思惑にからみ取られていく。危機に陥った泉水子は、自ら姫神を呼ぶことを決意するが……
 真響が、2巻で思い込んでいたのと違って、驚きました。いろいろと、可哀想というか、つらいだろうねと、という事情もあって、宗田きょうだいもたいへんなんだなあ……。 それを思うと、確かに泉水子は護られっぱなしで、だいじにだいじにされているんだなあと。それはいいけど、今後いろいろと戦わなければならなそうなのに、それでだいじょうぶなのかなあと、心配になったりして。深行がぎりぎりまで護るだろうけれど(多分、和宮も)、最後の最後は泉水子自身が姫神もしくは自分と戦わなければならないのだろうし。強くなるための方法はいろいろあるから、泉水子もきっと強くなれるのだろう。それにしても、実態はほとんど真響ファンクラブの日本史研究会の面々の描写が、もろにオタク……(2013.5.27)
 
 

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『RDG2 レッドデータガール はじめてのお化粧』

(著:萩原規子  イラスト:酒井駒子  刊:角川書店(2009))
 
 庇護してくれていた山奥の故郷を離れ、東京の私立高校に進学した泉水子。新しい環境に不安も大きかったけれど、魅力的なルームメイトにも恵まれ、なんとかやっていけそうな気もしてくる。ところが、学校には人間ではない存在がいることに気づいてしまったことから、泉水子は危機に陥る。どうやらここは、特殊ななにかを持った生徒が集められているらしい。自分だけが特別なわけではないということがわかり、少しずつ殻を破っていこうと踏み出す泉水子。新たな出会い。そして、再びの出会い……。
 のちに出てくる先輩の言葉を借りるなら、「八方美人が鼻につかないほどに優秀な」ルームメイトが、読者にも魅力的です。美男美女が続々出てくる辺り、実にアニメ的というか……。 「私だけ、なにもできない……」の泉水子も、超特異体質なので、読者が物語の中に自分を投影するのではなく、あくまでも鑑賞するというタイプの物語です。もっとも、主人公と同じ高校一年生くらいの年で、一歩踏み出せないでいる子が読めば、違う読み方もできることでしょう。とはいえ、キャラクターは魅力的で、次巻が楽しみです。(2013.5.17)
 
 

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2013年8月15日 (木)

『RDG レッドデータガール はじめてのお使い』

(著:萩原規子  イラスト:酒井駒子  刊:角川書店(2008))
 
 中学三年生の泉水子(いずみこ)は、忙しい両親と離れ、山奥の神社で宮司を務める祖父と暮らす、引っ込み思案な女の子だ。その泉水子が、自分を変えたいと思って前髪を少し切った日から、事態は動き出した。父は、東京の高校に進むようにと言い出し、父の親友の相楽は、自分の息子深行(みゆき)を下僕として泉水子に付き添わせると言う。修学旅行に行った東京で、泉水子、そして深行は、自分たちの背負わされているものを知ることに……
 あらすじを読んだときに興味を持ったものの、『はじめてのお使い』というサブタイトルに、興味を削がれ、これまで読んでいませんでした。この春アニメ化され、その第1話を見て、改めて興味を持って読み始めました。
 思えば、この作者、デビュー作『空色勾玉』の印象が鮮烈で、未だにそういう作品を求めてしまうのかも取れません。もっとも、『空色勾玉』のときも、古代を舞台にしているのに、主人公の感覚が現代的で違和感があった部分もあったので、今回のサブタイトルくらいで引くことはなかったのかも。
 神道系の神様が出てくるような話ですが、舞台が現代なので、主人公の感覚が時代設定とあっているのかどうかというのはありません。先にアニメを見てしまったせいか、映像化前提の作品だったのかなというか、作者としてはアニメ化したいなぁと思って書いた作品なのかな、と思いました。なんというか、軽い。私より年上なんだけど。公式サイト見ても、アニメ好きみたいだから、そのせいかな。私の好みからすると、この基本設定でこの展開は、惜しいです。最後まで読んだら、印象が変わるかも知れないけれど。アニメは、ううん、見た方がいいのか、見ない方がいいのか……。少なくとも、読んでから見たほうがよさそう。(2013.4.30)

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2013年8月12日 (月)

☆『はまうり』

(文:石垣幸代/秋野和子  絵:秋野亥左牟  刊:福音館書店(1989))
 こどものとも396号です。
 作中にはどことは書かれていないのですが、作者の石垣さんは沖縄県宮古島の生まれで、おばあさんの昔話を聞いて育ったそうなので、そのあたりがモデルなのでしょう。「はまうり」とはサニツのこと。一年で一番潮の満ち引きが大きい日に、島中で浜に降りてごちそうを食べて過ごすのだそうです。そのはまうりの日に少女マヤの身に起きた不思議な出来事の物語です。
 沖縄には、本島だけですが、行ったことがあります。海に潜りはしなかったけれど、9月の海は透き通った輝きに満ちていました。作中に青い魚が出てくるのですが、青いといっても、いわゆる青背の魚の青ではなく、青そのものなのでしょうね。明るく伸びやかで力強く、それでいておちついた物語です。もう一度沖縄に行きたい、今度は海の中も見てみたいと思いました。(2001.11.26)
 
 

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緑のカーテン2013〜オブジェ?

 去年もらった緑のカーテン用セットは、団地サイズでプランターも小さい。それで、2個のプランターそれぞれに1本ずつゴーヤの苗を植えることになっていたのだと思っていた。でも、プランターのサイズだけでなく、ネットのこともあったようだ。

 今年、2本ずつ植えた結果がどうなったかというと……。
 
 
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 ネットがすでにいっぱいなので、つるとつるが絡み合って、やぶみたいなことに。その影にそっひりと、小さな実が二つ、育ちつつありました。
 来年は、やっぱり1本ずつにしよう。

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☆『ねむりむしじらぁ』

(再話:川平朝申  版画:儀間比呂志  刊:福音館書店(1970))
 「こどものとも」176号、沖縄の民話です。
 いつも寝てばかりいて、起きてくるときと言えば食べるときだけという若者じらぁが、ある日、「しらさぎを買ってくれ」と言い出します。母親は、貧しい中からなんとかやりくりして、じらぁの言うとおりにしますが……
 寝てばかりの男が、ある日突然動きだし、福を手に入れるというパターンの話です。民話にこういう話が多いのは、怠け者の息子に手を焼く親が多かったと言うことでしょうか。そして、長者のむこになるというパターンが多いのは、所詮本人の力であがれるところには限界があるという現実の現れではないかと思いました。こういう結婚で、長者のむすめは幸せに慣れたのでしょうかね? 少なくともじらぁは、結婚してからは人が変わったようによく働き、ご両親はしあわせになったということですが。(2003.3.4)

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2013年8月10日 (土)

☆『ねむれない王女さま』

(作:ウルスラ・フォン・ヴィーゼ  絵:ジタ・ユッカー  訳:ウィルヘルム・きくえ  刊:太平社(1984))
 ねむれない王女さまのために、王さまはおふれを出します。「王女をねむらせたものには、王女と結婚させ、この王国を半分与える。」 多くの若者たちがお城に向かい、すごすごと帰ってきます。二人の兄さんが失敗したあとで出かけていったルッツの計画は、うまくいくでしょうか?
 民話によるあるパターンのお話ですが、王さまも王女さまももともとは気だてがよく、失敗した若者が首をちょん切れたりはしません。もちろんルッツは成功し、いつまでも幸せに暮らすのでした。愛らしい絵も魅力的な絵本です。(2004.11.17)

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☆『ねむれないよるは』

(作/絵:クリス・ラシュカ  訳:泉山真奈美  刊:偕成社(1997))
 
 眠れない夜には、お月さまが君をみているよ。君を見守っているよ。だから、なんの心配もしなくていいんだ。お月さまは、一晩中眠らずに、君を見ていてくれるんだから。
 眠れないこどもを無理矢理寝かしつけるのではなく、おだやかな気持ちにさせてくれる、そんな本です。寝かしつけに必死になっている親をなだめる本でもあるかも。おだやかな、おだやかな、本です。だれかが見守っていてくれる。こんなに安心なことはないのだ。それを気づかせてくれる本です。(2001.2.27)
 
 

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2013年8月 9日 (金)

たまには、ライブ

 高校生の娘の代わりに、BUMP OF CHICKENのライブに行ってきました。

 ほとんど二十代の観客のなか、お隣さんが私よりちょっと若いくらいの女性だったので、わりと気楽に楽しんできました。
 近くで、「ゲリラ豪雨にならなくてよかった」と話している人がいたけれど、私も直前まで心配していました。なにしろ、「ゲリラ」は予測がかなり難しいそうなので。その反面、とにかく暑かった! ライブそのものが「熱い!」のはいいんでしょうけれど。
 炎天下並んで、たっぷり汗をしぼり出されてきました。今なら体重が減っているに違いない^^;

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2013年8月 7日 (水)

緑のカーテン2013〜高みを目指して

 今年は、欲張ってゴーヤを2本、ひょうたん、ツルムラサキを1枚のネットに這わせてしまったため、わけがわからないことになっている。しかも、小さな花が咲くばかりで、ひょうたんもゴーヤも実をつける気配がない。

 そもそも実ではなくつるを食べるはずだったツルムラサキも、摘芯のタイミングを誤ったせいか、思うようにつるが出なくて、食べられないでいる。
 食べるほうはさっぱりだけど、つるはどれもそれなりに元気に伸びていて、ネットからはみ出した分はときどき下向きにからませたりして、できるだけネットが緑のカーテンになるようにしている。
 ところが、やはり上に伸びたいものらしく、下に向けたツルムラサキが、自分自身に巻きついて上に行こうとしているじゃないか……。
 
 
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 なんだか、とてもひどいことをしてしまったような気がしている……。

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2013年8月 6日 (火)

☆『のはらクラブのちいさなおつかい』

(作/絵:たかどのほうこ  刊:理論社(2001))
 
 『のはらクラブのこどもたち』の続きの話です。
 のはらの好きなのはらおばさんが、のはらクラブというのを思いつきました。近くに住むのんちゃんとポスターを作って、のはらを歩くなかまをつのります。今回は、種探し。ほら、またこの前と同じこどもたちが集まりましたよ。今回は、みんなバスケットを持ってきています。それは、みんな、おつかいを頼まれて出てきたから。さて、みんなのおつかいは?
 わけありげなこどもたちと野原を歩きながら、いろいろな植物を見つけます。植物の名前やその由来、遊び方もわかる、楽しい本です。わたしも、のはらクラブに入りたいな。(2003.2.12)
 
 

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☆『のはらクラブのこどもたち』

(作/絵:たかどのほうこ  刊:理論社(2000))
 
 『のはらクラブのこどもたち』シリーズの第一作です。
 のはらの好きなのはらおばさんが、のはらクラブというのを思いつきました。近くに住むのんちゃんとポスターを作って、のはらを歩くなかまをつのります。集まった、集まった。7人の女の子たちが来てくれました。のはらおばさんは、先生役を務めるつもりだったけれど、この女の子たち、動物や鳥の名前が付く植物に、やけにくわしいのです。
 わけありげなこどもたちの正体は? 名前の由来から入ると、植物の名前も覚えやすいかも知れません。草や実での遊び方も。いろいろ紹介されています。わたしも、のはらクラブに参加したいものです。(2003.2.19)
 
 

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2013年8月 5日 (月)

☆『プライドは夜のキーワード』

(作:斉藤洋  絵:藤田裕美  刊:佼成出版社(2005))
 
 『タカオのつくもライフ』の第三巻、最終巻です。
 第二巻『メリーな夜のあぶない電話』で仲良くなったクラスメートの高野萌子から無言電話についての相談を受けたタカオ。いっしょに暮らすつくも神たちに調べてもらったところ、どうやら相手は、かの「メリーさんの電話」のメリーさんらしい……。
 このメリーさんの電話、よほど作者が気に入っているらしく、ほかの作品にも出てくるのですが、くわしい話は、『ナツカのおばけ事件簿』シリーズの『メリーさんの電話』でどうぞ。
 で、本作品ですが、同じ日に読んだ『ペンギンたくはいびん』より楽しめました。全三巻と決めてしまったほうが、話のまとまりがいいのかもしれません。このシリーズがここで終わってしまうのは、残念でもありますが。(2006.1.3)
 
 

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☆『メリーな夜のあぶない電話』

(作:斉藤洋  絵:藤田裕美  刊:佼成出版社(2005))
 
 『タカオのつくもライフ2』です。
 拾って交番に届けた携帯電話が、また、うちの庭に転がってたとなれば、タカオの場合、それはつくも神に決まってる。
 つくも神自転車チャーリーに飛び乗り、夜の街を失踪するタカオは、なにものかに襲われる。それはなんと、黒電話のつくも神。携帯電話のせいで自分たち黒電話が使えるのに捨てられたと、うらみを抱いているのだ。チャーリーのアドバイスで、つくも神黒電話と話をつけるタカオ。というわけで、タカオの家には自転車チャーリーと携帯電話メリー、黒電話アレックスが住み着くことになったのでした。ちゃんちゃん……
 「メリーな夜」というから、クリスマスネタかと思ったら、とある怪談話がらみでした。作者、こだわりがあるらしい……(2005.6.15)
 
 

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☆『真夜中マイフレンド』

(作:斉藤洋  絵:藤田裕美  刊:佼成出版社(2004))
 
 『タカオのつくもライフ1』となっているので、これからシリーズになるのでしょう。
 ある晩、よっぱらった父さんが乗ってきた自転車。返しても返しても現れるというその自転車は、実はつくも神だった。つくも神に見込まれたタカオと、つくも神チャーリーの冒険が始まる。
 自転車とつくも神という取り合わせで、つい、『千と千尋の神隠し』を連想してしました。内容的には、『ナツカのおばけ事件簿』を思わせるところが。というのは、タカオの父さんとナツカのパパがちょっと似ているかなという気がするからなのですが。話も、おばけに近い世界だし。でも、主人公が男の子のせいか、こっちのほうがおもしろいです。
 エピローグで、今度は父さんが携帯電話を拾ってきたというから、次は携帯電話のつくも神の話なのでしょう。(2004.10.20)
 
 

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2013年8月 3日 (土)

フィギュアワールド

 『ガンプラ』と言われると、「抱き合わせ販売」と答えたくなる世代です。そんな私が、東京・池袋の東武百貨店で開催中の、『海洋堂フィギュアワールド』を見てきました。
 土曜日の夕方だったせいかこどもは少なく、数の上から言うと二十代男性が多そうでしたが、結構幅広い年代の来場者で賑わっていました。まさかの撮影自由で、若い女性も携帯電話で撮影していたりしましたが、カメラで撮っていたのは、男性ばかりでした。
 この小ささでよくもまあ……という精密な作品の数々の前に、ガレージキットのコーナーもあって、商売じゃないだけに、制作者の熱い思いがクオリティに表れているというか。
 それにしても、フィギュアって、塗装して仕上げてこそ、ですね。うちにあるのと同じものなのに、プロが彩色するとこんなにも見栄えがするのか……と、ため息。コンプリートを目指すような集め方だと、そのままであることに意味があるのでしょうけれど、好きなものをより満足行く姿で飾りたかったら、ちゃんと塗らないとなんだ……と、こどもの頃プラモデルを作ったときに思ったことを、再確認したりして。
 6日までで終わってしまいますが、特にフィギュアに興味がある方でなくても、楽しめると思います。入場は無料です。

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