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2013年4月30日 (火)

『おべんともっておはなみに』

(作:こいでやすこ  刊:福音館書店(2007))
 
 「こどものとも」613号、きつねのきっこのシリーズです。
 きつねのきっこは、いたちの兄弟とお弁当をもってお花見に出かけます。途中ふくろうのろくすけを預かってるうりぼうたちごとさそって、お山まで。楽しいお花見になるかな?
 おいしそうなお弁当もさることながら、きっこの子守っぷりがみごとです。作者の体験に基づいているとのこと、納得です。お花見いいな。(2013.2.19)
 
 

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2013年4月29日 (月)

『桜大の不思議の森』

(作:香月日輪  刊:徳間書店(2012))
 
 中学一年生の桜大が暮らす黒沼村は、おそらく西日本の、農業で生業を立てる山村。人々は山の神様に感謝し、不思議を感じながら暮らしている。その村で、不思議に出会いながら過ぎていく四季、そして、よそからやってきたセンセイとあだ名される青年が教えてくれること。そういうものの中で、桜大は成長していく……
 香月作品は、『妖怪アパートの幽雅な日常』と『下町不思議町物語』しか読んだことがない(はず)のですが、同じ作者の作品とは思えないくらい、違った趣の作品です。前半は。後半のさらに後半になると、妖怪アパートの登場人物と同じ種類なんだろな、と思える人物も出てきて、話も結構怖くなってきます。霊とか祟りの話になると怖くなるのですが、山の神様や村で日常的に(?)起きる不思議、それを受け入れている村人たちの様子には、惹かれるものがあります。民話・伝説の好きな人にオススメ。(2013.1.20)
 
 

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2013年4月27日 (土)

☆『やまのきかんしゃ』

(作:松居直   画:太田忠  刊:福音館書店(1958))
 
 「こどものとも」23号です。
 古くなってしまったもの、旧式になってしまったもの、より小さなものが新しいもの、新式のもの、大きなものを助けるというのは、こどもの絵本の定番のようだ。これも、ちいさなきかんしゃが、雪で線路をふさがれてしまった急行列車を町までひっぱっていく物語。やえもんばかりが何故有名なのかなぁ。

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☆『やこうれっしゃ』

(作:西村繁男  刊:福音館書店(1980))
 
 「こどものとも」288号です。
 夜行列車の旅の様子を、絵だけで綴っています。ブルートレインではなく、夜行列車。まだ「夜汽車」という言葉が似合いそうな旅です。上野駅を出て、どこかスキー場のあるようなところに向かっています。いちおう寝台もあるけれど、おおかたの人は、座席にもたれて眠っている、そんな列車です。子どものいる家族連れもいるのだけれど、どこかおとなの世界というふうで。たった20年前、でも、もう20年も前の絵本なのですね。遠距離は新幹線にしか乗ったことのないむすめには、ぴんとこなかったようです。(2001.9.14)
 
 

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☆『もりのでんしゃ』

(作:岸田衿子  絵:中谷千代子  刊:福音館書店(1961))
 
 こどものとも68号です。
 森の中に古い電車がうち捨てられていました。大あらしの晩、動物たちが中で休んでいると、まっしろなひげのおじさんがやってきます。この電子屋の運転手だったというおじさんは、電車を運転して、そして、電車は動物たちを乗せて、夜の空を走るのでした。
 とても、ひっそりと静かな印象の物語です。電車だけでなく、森に生きている動物たちも、どこか時の流れに置き忘れられているようで。そう、運転手のおじさんも。取り残されたものたちが、あらしの夜に一瞬のきらめきをあたえられた、そんな物語です。(2001.11.23)

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2013年4月26日 (金)

緑のカーテン2013〜初めの一歩

 去年、緑のカーテン用に配付されたゴーヤの苗は、天候のせいか遅かったせいか(あるいは、その両方(^^;;)、いまいち元気がなかったので、今年は近所のホームセンターで見かけて、すぐ買ってきた。
 プランターが小さいので、去年は2本植えて元気なほうを残すように言われたのに、今年は欲張って(?)、ゴーヤだけでなく、ひょうたんとつるむらさきも買ってみた。プランターに、ゴーヤとひょうたん、ゴーヤとつるむらさきの組み合わせで植え付け。
 どっちも育ってくれるといいなあ(^^;;

 
ゴーヤとひょうたん
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ゴーヤとつるむらさき
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☆『ぽぽぽぽぽ』

(作:五味太郎  刊:偕成社(1989))
 
 おかあさん機関車が、こども客車をひいて走っています。ぽぽぽぽぽ ぽぽぽぽぽ。ほとんどのページが、文章はこのおとだけで、汽車が走っていきます。走って、走って、トンネルをぬけたり、鉄橋を越えたりすると、おとはちょっと変わりますが。すっきりした画面構成がきれいです。
 汽車に興味が出てきたけれど、言葉のほうはまだまだ、という小さな子から楽しめそうな本です。我が家の三才児も、音を楽しんで聞いていたのですが、一番印象に残ったのは、駅で汽車を待っている女の子が、「さささささ」という擬音とともに、かばんを持って去っていく(逃げていく?)らしい男だったようです。置き引きみたいにみえて、私が、「かばん、もってっちゃうね」と言ったのがいけなかったようなのですが...(1999.10.14)
 
 

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2013年4月25日 (木)

☆『パトカーぱとくん』

(作:渡辺茂男  絵:山本忠敬  刊:福音館書店(1969))
 
 「こどものとも」158号です。
 ちびっこパトカーのぱとくんには、大きなパトカーや覆面パトカーがかっこよく見え、その活躍がうらやましくてたまりません。ぼくにだって、立派な装備はあるんだけどな。ある日、幼稚園のこどもが2人、行方不明になりました。残っているのはぱとくんだけ。さあ、ぱとくんの出動です。
 大きなパトカーたちをうらやむ様子は、小さな子が大きな子をうらやむ気持ちそのもの。お兄ちゃん、お姉ちゃんのいる子たちには、よく理解できる間隔なのでしょう。ただ、大きい子がいないときには、チャンスがあるんだよ、というのはちょっと寂しい。(2001.6.29)
 
 

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2013年4月23日 (火)

☆『のろまなローラー』

(作:小出正吾  絵:山本忠敬  刊:福音館書店(1965))
 
 「こどものとも」113号です。以前、54号として縦長の本で出たものの版型が変わっています。
 まだ舗装道路が少なかった頃のお話です。ローラーが、地均しをしながらゆっくり進んでいきます。それを追い越していくトラックや乗用車。ゆっくりなローラーを邪魔者扱いです。でも、ローラーがでこぼこの山道まで来ると、トラックも乗用車もパンクして停まっています。ローラーのおかげで自分たちが早く走れていることに気づいたトラックたちは、ローラーに感謝のことばをかけるのでした。
 30年以上前の「こどものとも」を読んでいると、弱者をいたわる内容の話が結構多いように思えます。もっとも、ローラーはゆっくりなところに意味があるので、弱者という表現があたるかどうか。意味があってそれぞれの役割で働いているのに、自分たちの尺度で相手の能力を決めつける事への警句なのかもしれません。(2000.10.12)
 
 

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2013年4月21日 (日)

☆『ちいさなきかんしゃ』

(作:鈴木晋一  画:竹山博  刊:福音館書店)
 「こどものとも」7号です。
 「きかんしゃやえもん」と同じようなシチュエーションのお話だけど、こちらのほうがずっとあたたかい。そのあたたかさとことばの繰り返しが心地よい。多くのこどもに読んでほしい。
 
 

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2013年4月20日 (土)

『さいしゅうれっしゃのあとで』

(作:市川宣子  絵:柿本幸造  刊:ひさかたチャイルド( 2008))
 
 山の奥の小さな駅で、最終列車を送り出し、コーヒーでも飲もうかと思っていた駅長さんは、聞こえてきた音に耳を疑います。最終列車は行ったのに、なぜ、また列車の音? 運転席の男の子が、からっぽの客車で運んできたものは?
 山の奥の駅に一人きりでいたら、いろんなことがあるよね。ふふふと、温かくなる絵本です。アップの男の子の顔がいいな。(2013.2.6)
 
 

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2013年4月19日 (金)

『あかいじどうしゃ よんまるさん』

(作:堀川真  刊:福音館書店(2007))
 
 「こどものとも」615号です。
 「よんまるさん」は赤いおんぽろ自動車。持ち主の若い夫婦はだいじにしてくれていたけれど、赤ちゃんが生まれると二人乗りのよんまるさんでは用が足りなくなり、新しい自動車を買うことに。畑のかたすみに物置代わりに置かれることになったよんまるさんは、もう動けないのかと思うと寂しくてたまりません。住み着いたのねずみとともだちになったものの、ある日トラックに乗せられて、どこかに運ばれることに。とうとう、ばらばらにされることになったのでしょうか。よんまるさんは、のねずみに別れを告げ、そして……
 よんまるさんが、どんどん不幸せになっていくようで、心が痛みます。でも、待っているのは、ハッピーエンド。とはいえ、背表紙がネタバレなのは、いかがなものか。(2013.4.19)
 
 

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2013年4月18日 (木)

『ピーボボ・パトロール はんぶんおばけのマメンキサウルス』

(作:柏葉幸子  絵:西川おさむ  刊:童心社(2007))
 
 ひとしがフリーマーケットで買ってもらったパトロールカーには秘密があった。助けを求めているおばけがいると、大きくなって駆けつけるんだ。ひろしを乗せて。
 今回のSOSは、復元模型の恐竜のホネ? でも、復元模型のおばけなんて、聞いたこと、ないけど……?
 復元模型に取り付いてまでおばけがかなえたかった思い。いつまでも、ともだちだよ。
 最後にゆういちくんが誇らかなところがいいです。(2007.9.14)
 
 

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☆『ピーポポ・パトロール』

(作:柏葉幸子  絵:西川おさむ  刊:童心社(2005))
 
 ひとしがフリーマーケットで買ってもらったおもちゃのパトカー。売っていたおにいさんは、「ピーポポ・パトロール、よろしくおねがいします」って言ってたけど、ピーポポ・パトロールって、なに?
 ピーポー・ピーポーは、人間が困ったときに助けてくれるパトロール。ピーポポ・パトロールは、困っているゆうれいを助けるんですって。いなくなったゆうれいのゆらちやんを助けに、ピーポポ・パトロール、ゆうれいの教頭先生といっしょに出動です!
 おもちゃの自動車が大好きな子には、おもちゃが大きくなって自分が乗れちゃう、しかも空を飛べちゃうなんて、とってもわくわくすると思います。ピーポポ・パトロール、次はいつ、どこに出動するのでしょうね。(2006.1.3)
 
 
 

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2013年4月16日 (火)

☆『タコのバス』

(作:長新太  刊:福音館書店(1990))
 
 「年少版・こどものとも」159号です。
 バスでお出かけと決めたタコさんたち。通りかかったバスを乗っ取ってでかけます。といっても、運転はできませんから、みんなで歩きます。途中いろいろあったけれど、ああ楽しかったと、また、海に帰っていきました。
 シュールというかなんというか、おかしな話なのですが、リズミカルな文のせいか、長さんの絵本はそんなに好きではないむすめに、ずいぶん受けていました。タコに襲われてバスから逃げ出した運転手さん、どうしちゃったでしょうね。(2001.7.12)
 
 

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2013年4月14日 (日)

☆『しょうぼうじどうしゃのあかいねじ』

(作:たるいしまこ  刊:福音館書店(2002))
 「かがくのとも」396号です。
 さとしくんのうちで赤いねじをみつけたひかる。「これ、なんのねじ?」 それは消防自動車のねじです。さとしくんは、おとうさんが働く消防自動車の工場に、ひかるを連れて行ってくれます。ひかるは、消防自動車を作っているところを見せてもらいます。
 こどもたちの大好きな消防自動車のできるまでの本です。元・女の子としては、女の子がねじに興味を持って出かけていく話になっているところがうれしいです。(2005.11.7)
 

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☆『しょうぼうじどうしゃじぷた』

(作:渡辺茂男  絵:山本忠敬  刊:福音館書店(1963))
 こどものとも91号です。
 じぷたはジープを改造して作られた消防車です。小さいけれどがんぱりやのじぷたですが、大きな消防車や救急車、町の人たちには一人前扱いしてもらえません。でも、山小屋で火事があったときに...
 小さくてくやしい思いをしているこどもたちに、力を与える一冊です。似たパターンの話をこどものともで読んだと思ったら、『のろまなローラー』でした。大きさの問題ではなくて、スピードの問題ですが。だれにでも働きどころがある。それを知ること、忘れずにいることは、とてもだいじなことです。(2001.11.24)
 
 

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☆『クレーンクレーン』

(作:竹下文子  絵:鈴木まもる  刊:偕成社(1991))
 
 ぼくの大好きなクレーンは、どんなお仕事をしているの?
 そんな疑問に応える一冊です。(2001.1.18)
 
 

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☆『くるまはいくつ?』

(作:渡辺茂男  絵:堀内誠一  刊:福音館書店(1966))
 「こどものとも」120号です。
 くるまが一つのものなあに? 二つのものなあに? 一つのものは一輪車。二つのものは自転車。と進んでいく、堀内誠一さんの美しいデザインの絵本です。三つは三輪車なのですが、子どもの乗り物ではなく、オート三輪になっているところに、時代を感じます。(2000.9.20)
 
 

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2013年4月13日 (土)

CD『ねこの森には帰れない』

 初めて買った谷山浩子のアルバムが、これでした。言うまでもなく、タイトルに惹かれて。CDではなく、LPの時代です。A面は谷山浩子オリジナルですが、B面は『車のいろは空のいろ』から想を得た5曲です。今はCDですから、通して聴くことになりますが、LPの時代、ひっくり返すことで違う世界が広がるのが楽しみでした。

 B面の曲を紹介すると、
 『すずかけ通り三丁目』……老婦人の悲しみが胸にしみます。
 『おさかなはあみの中』……なんだか、おさかなが「うふふふ」と笑っていそうな曲です。
 『山猫おことわり』  ……運転手の松井さんの困惑ぶりがおかしい。
 『くま紳士の身の上話』……責められないほうがつらいときもある。ただ語られる事実の重み。
 『本日は雪天なり』  ……真っ青に晴れた日の雪景色のまぶしさ。
これをきっかけに、谷山ワールドにはまりました。
 

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☆『車のいろは空のいろ 星のタクシー』

(作:あまんきみこ  絵:北田卓史  刊:ポプラ社(2000))
 
 空のいろのタクシーの運転手の松井さんが不思議に出会う、『車のいろは空のいろ』の3巻目です。
 うふふと笑ったり、胸がきゅっと締め付けられたり。松井さんのタクシーは、生を乗せて走ります。人だけでなく、動物の日々の営み。どれも、心に何かが残る、物語です。(2003.9.17)

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☆『車のいろは空のいろ 春のお客さん』

(作:あまんきみこ  絵:北田卓史  刊:ポプラ社(2000))
 
 空のいろのタクシーの運転手の松井さんが不思議に出会う、『車のいろは空のいろ』の2巻目です。
 空色のタクシーの運転手の松井さん。特技は、不思議なお客さんを拾うこと、でしょうか。それとも、不思議なお客さんが松井さんのタクシーを拾っているのか。緊張している花嫁さん。夜中にブランコに乗る女の子。タクシーより速く走れるつもりの女の子。松井さんは、どんなところにでも、お客さんを送り届けます。それが、松井さんの仕事ですから。松井さんならではの仕事なのですから。
 ところで松井さん、本当にしっぽはないの?(2003.9.24)

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☆『車のいろは空のいろ』

(作:あまんきみこ  絵:北田卓史  刊:ポプラ社)
 
 空のいろのタクシーの運転手の松井さん。不思議なお客を乗せたり、お客さんと不思議にあったり。
 子供の頃好きだった名作を、久しぶりに読みました。寂しい話もあるので、小学一年生のむすめの好みに合うかどうかと思ったのですが、何度も読んでいました。
 松井さんが不思議に出会うのは、松井さんの中に、不思議を受け入れる何かがあるからなのでしょうね。(2003.9.17)
 
 

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2013年4月12日 (金)

☆『グリーングリーンの国から--ふしぎなこどもたちの伝説--』

(文:ケビン・クロスリー-ホーランド  絵:アラン・マックス  訳:戸田奈津子  刊:太平社)
 
 こどもが本を選んでいるのを待っている間に読んだ本です。
 おそらく地下の、なにもかもが緑の国から地上の世界に迷い込んでしまい、戻れなくなってしまった緑色の姉弟の物語です。英国で、修道士が記録している書物に基づいて書かれたそうです。人間の世界になじめなかった弟は衰弱して死んでしまうのですが、姉アーハは、人間の青年ガイの尽力で、人間の世界で生きていく決意を固めます。
 訳者の戸田奈津子さんからの連想なのですが、映像にしても美しい画面に仕上がりそうです。それにしても、複数の修道士が事実ととして書き留めているそうなのですが、真相はなんだったのでしょう?
 
 

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2013年4月11日 (木)

『かいじゅうのさがしもの』

(作:富安陽子  絵:あおきひろえ  刊:ひさかたチャイルド(2012))
 
 もう遊んでもらえなくなった、かいじゅうのぬいぐるみがありました。かいじゅうは、自分にはなにか足りないものがあるような気がして、それを探しに旅に出ます。足りないものがなにかわからずにいるかいじゅうが出会ったものは。
 あたたかいおはなしでしたが、富安作品としては、ちょっと物足りなかったかな。対象年齢のこどもなら、楽しめるお話だと思います。(2013.3.16)
 
 

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2013年4月 8日 (月)

☆『ねえ、まだねてるの!』

(作:さとうわきこ  刊:架空社(1996))
 
 いぬくんとねこくんがベッドに入っています。おや、雨が降ってきた。たいへん、雨漏りだ。おや、風が強くなったぞ。たいへん、ドアがあいちゃう。いぬくんは走り回って、雨漏りの下にバケツを置いたり、窓やドアをふさいだり。忙しく働いているのに、ねこくんはぐうぐう寝ていて...
 やっと眠ったいぬくん。もうお日様のでる時間でした。で、起きてきたねこくんが一言。 「まだ、ねてるの?」 こうい関係って、あるよね、という一冊でした。(2000.6.14)
 
 

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☆『ねえ、どれがいい?』

(作:ジョン・バーニンガム  訳:まつかわまゆみ  刊:評論社(1983))
 
 もしも、きみの家の周りが変わるなら、どれがいい? というように、いくつかの選択肢が示され、「ねぇ、どれがいい?」ときかれます。「どれがいいかな」といいながら子どもと読むには、どうも心地よくなさそうな選択肢が続いて、「この本ちょっと好きじゃないかも」と思い出すと、選ぶのが楽しいものが出てきて、という本でした。あの妙な選択肢を楽しめてしまえばいいのでしょうけれど。選択肢もの(?)が大好きなむすめにはとてもうけました。自分がなじめない本を何度も読み聞かせするのは苦痛でしたが... 読み聞かせしながらどっちかを選んでいくというのなら、『ねえ どっちがすき?』が 楽しくて好きです。(2001.6.6)
 
 

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☆『ねえ どっちがすき?』

(文:安江リエ  絵:降矢奈々  刊:福音館書店(1998))
 
 「こどものとも年少版」第258号です。
 にんげんのこどもときつねのこどもがききます。「ねぇ、どっちがすき?」 それぞれが好きなのは目玉焼きと卵焼きだったり、すべり台とぶらんこだったり。ふたりは、こどもたちが大好きなものを二つ持ってきて、くりかえしききます。「ねぇ、どっちがすき?」 「こっちのほうがすき!」といっているけれど、本当は二人とも「どっちも大好き!!」なんですね。
 
 

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2013年4月 7日 (日)

☆『ねえ どっち?』

(作:二宮由紀子  絵:あべ弘士  刊:PHP研究所(2004))
 
 しまうまは、なやんでいます。「ぼく、しろいしまもようのあるくろいうま? くろいしまもようのあるしろいうま?」 そんな疑問に巻き込まれたきりんとさい。そんなこと、どうでもいいじゃないとしまうまには言ったものの、今度は自分のことが気になっちゃう。ねえ、どっちなの?
 とぼけた味が魅力のコンビです。あなたも、しまうまくんといっしょに悩んでみない?(2006.9.7)
 
 

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☆『ねえだっこして』

(作:竹下文子  絵:田中清代  刊:金の星社(2004))
 
 あかちゃんなんて、つまんない。なにもできなくて寝ているだけ。それに、わたしの大好きなおかあさんのおひざをとっちゃって……
 あかちゃんが生まれて、おかあさんにとっていつでも自分が一番でなくなってしまった上の子の気持ちを描いた絵本はいろいろありますが、この物語の「わたし」は、人間の女の子ではなく、ねこです。あかちゃんよりわたしをだっこして。そう言えない子にとって、人間の子どもが赤ちゃんにやきもちをやいていたり、「だっこして」とせがむ絵本は、読んでもらいにくいでしょう。でも、ねこに代わりに言ってもらえるなら、本当の気持ちが言えるかもしれない。それと同時に、ねこの場合も、同じ気持ちでしょうね。もしかすると、あかちゃんのおとうさんも同じことを思っているかも。
 目の前のあかちゃんは、自分で自分を守れないのだから、一番に守らなければならない。だけど、目の前のことだけに囚われないで。ほかにもあなたを待っているひとがいるのだから。と、待たれ続けているおかあさんもたいへんなんだけどなぁ……と、考えがいろいろと広がる絵本でした。振り返るだけの余裕をください、というのが、かなりのおかあさんの本音じゃないでしょうか。おとななんだから、自分で言いなさいといわれてしまうのかもしれないけれど、言える人はそんなには悩まないのでしょう、おとなだって子どもだって。でも、言わなくちゃ、伝わらない。だから、がんばって言わなくては。そして、だれかが言えないでいる言葉を捕まえてあげられる余裕が、わたしもほしいです……(2004.8.11)
 
 

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☆『ねえ おはなししてよ』

(作/絵:五味太郎  刊:岩崎書店(1986))
 
 うさぎの子がわにのおじさんにおはなしをせがみます。はいはい いいですよとおはなしを始めてくれたおじさん。おはなしのなかで、おじさんの背中に木がはえて、実が生って、その実の中には...
 「...とさ」の繰り返しがほのぼのとした味を出しています。うさぎとわにで大丈夫なのか、どうなってしまうのかちょっと心配したのですが、それはおとなゆえの下衆の勘ぐりの勘ぐり(?)だったようです。もっとも、閉じたあとの本の中で何が起きていることやら...(2001.5.15)
 
 

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2013年4月 6日 (土)

☆『ぐるんぱのようちえん』

(作:西内みなみ  絵:堀内誠一  刊:福音館書店(1965))
 
 「こどものとも」110号です。
 ひとりぼっちだったぞうのぐるんぱが働きに行くのだけれど、ビスケットのくつも、ピアノも、ぐるんぱが作る者は大きすぎて売り物になりません。どこでも働き続けられなくて、またひとりぼっちに。しょんぼり歩くぐるんぱですが、とってもすてきなお仕事に巡り会いました。もう寂しくありませんね。
 タイトルだけは知っていたのですが、てっきりぐるんぱという子象が幼稚園に行く話かと思っていました。大きなぐるんぱが幼稚園を開く話だったんですね。大きなビスケットが1万円というエピソードが出てくるのですが、これは30年以上前に書かれた本。1万円というのは、とんでもない金額でしたね。で、思い出したのですが、物価上昇と比べると、本の値段てさほど上がっていませんよね。読むほうはありがたいけれど、業界の方は大変でしょうね。(2000.10.25)
 
 

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☆『クリーナおばさんとカミナリおばさん』

(作:西内みなみ  絵:堀内誠一  刊:福音館書店(1974))
 
 「こどものとも」218号です。
 ごみじまの夜。掃除機のクリーナおばさんはお冠です。まだまだ働けるのに... 不満に思っているのは、おばさんだけではありません。洗濯機も炊飯器も同じです。クリーナおばさんたちがため息をついていると、ごみじまに雷がおります。そして、魔女たちがやってきました。魔女たちは、まだまだ使えそうな家電を拾い出すと、自分たちの住む山へと帰っていったのでした。これで家事が楽になる魔女たちと思う存分働くことができるクリーナおばさんたちと。どちらもとっても幸せなのでした。
 四才半過ぎのむすめに読み聞かせをした夫は、「おもしろいねぇ」と感心したように言っていました。ただ、何分にも四半世紀前の本なので、描かれている家電が、むすめにはなんだかわからないものもあったそうです。(2001.3.16)
 
 

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『しりとりのだいすきなおうさま』

(作:中村翔子  絵:はたこうしろう  刊:すずき出版(2001))
 しりとりの大好きなおうさまがいました。ものごとがなんでもしりとりの順で進まないと、気がすみません。お食事も同じこと。しかも、デザートのプリンで終わらないとだめ。困ったお城のけらいたちが思いついた対策は……
 おうさまなんて、たいてい迷惑なものだけれど、このおうさまも迷惑だよね。だけど、迷惑かけられたからって、こども向けの絵本の中で、「しかえし」と言ってしまうのはいかがなものかと。「さくせん」くらいでもよかったのではないかと思います。いや、こんなことで怒られて、「しかえし」したい気持ちはわかるけどね。(2013.3.9)
 
 

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2013年4月 5日 (金)

『くものすおやぶん ほとけのさばき』

(作:秋山あゆ子  刊:福音館書店(2007))
 「こどものとも」612号、くものすおやぶんとりものちょうのシリーズです。
 くものす親分こと、おにぐものあみぞうが、今回解決する事件は……
 つくつくじというお寺のご本尊を盗もうとする不届き者がいるらしい。くものす親分は、子分のはえとりのびょんきちを仏像に化けさせ、犯人を突き止めることに……
 昆虫のデフォルメ加減が絶妙です。子分が仏像に変装する辺り、「小林くんか〜!」とも思いましたが。仏像がらみだけにほとけのさばきっていうわけじゃないですよね。(2013.2.19)
 
 

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『くものすおやぶん とりものちょう』

(作:秋山あゆ子  刊:福音館書店(2003))
 
 くものす親分こと、おにぐものあみぞうのもとに、事件の知らせがもたらされた。評判のあまいものの店、ありがたやに、ぬすっとからの予告状が届いたという。親分は子分のはえとりのぴょんきちとともに、店に張り込むが……
 いなせ(風)な語り口が粋な、ちょっと珍しい雰囲気の絵本です。虫嫌いの人には、読み聞かせはつらいかもしれませんが、結構リアルな昆虫擬人化キャラが、よくできています。(2013.3.6)
 
 

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2013年4月 3日 (水)

『カエサルくんとカレンダー 2月はどうしてみじかいの?』

(文:池上俊一  絵:関口善美  刊:福音館書店(2012))
 
 カレンダーをもらったゆうかちゃんは、不思議なことに気がつきます。「どうして2月はみじかいの?」 すると、カレンダーから小さなおじさんが現れ、カレンダーのことを教えてくれることになりました。おじさんの名前はカエサル。2月が短いのは、おじさんが決めたのだと言います。
 なかなかすごい本です。地球の自転から始まって、太陽の公転や月の満ち欠け、そして、月の日数の違いまで教えてくれます。こどもに聞かれて困ったら、ぜひ。(2013.3.3)
 
 

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2013年4月 1日 (月)

『ちがうねん』

(作:ジョン・クラッセン  訳:長谷川義史  刊:クレヨンハウス(2012))
 
 前作『どこいったん』は、クマが盗まれた帽子を探すお話でしたが、今度は立場が逆。語り手は大きなさかなから帽子を盗んださかなです。ちなみに、『どこいったん』の原題はI want my hat back、こちらはThis is not my hatです。こうなると、第三弾もあるのかな。
 それはさておき。大きなさかなは寝てたし、あのさかなには小さすぎること帽子のことなんて、どうせ気がつかない。気がついたって、ぼくがどこに隠れたかなんて、わからへん。小さいさかなはそう思っているけれど、でもね、ほら、大きなさかなが目を覚ましたよ……
 ひとのものを盗るのが悪いことはわかっているけど、自分に言い訳して逃げている小さいさかな。で、さかなはいまどこに? 教訓的なような、ちょっとブラックユーモアのような展開でもある絵本です。小さいさかなは、きみかもよ?(2013.3.30)
 
 

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『どこいったん』

(作:ジョン・クラッセン  訳:長谷川義史  刊:クレヨンハウス(2011))
 
 クマがぼうしを探しています。「どこいったん?」 いろんな動物に聞いてみるけど、みんな知らないって。でもでも、ほら、さっき、ウサギの様子がへんじゃなかった? ほら!
 原題を直訳すると、「ぼくは、ぼくのぼうしにもどってきてほしい」なのですが、長谷川さんが大阪弁の名調子で訳しています。
 どうして、気がつかないの? というシーンでこどもは笑うでしょう。うろたえるウサギとクマの様子にも。でも、ちょっと深読みしてみると、どうして気がつかなかったのかとか、どうして後ろめたそうなの、とか。あのクマは、あなたなのかもしれない。(2013.2.26)
 
 

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