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2012年9月30日 (日)

☆『くまさんにきいてごらん』

(作:M・フラック  訳:木島始  画:おのかほる  刊:福音館書店)

 「こどものとも」26号です。
 ダニーという男の子が、おかあさんの誕生日のプレゼントを探しに出かけて行く。途中、さまざまな家畜がアイディアをくれるけど、それはおかあさんがもう持っているばかり。そこで、とっておきのアイディアを教えてもらいに、山のむこうの森に住むくまさんのところへ。母親である作者が自分の娘が小さい頃に話してあげたお話というのがよくわかる。こどもと読みたい本。

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2012年9月29日 (土)

☆『くまさん くまさん』

(作:なかがわりえこ  絵:やまわきゆりこ  刊:福音館書店(1995))

 おにいちゃんになったくまさんの、日常をつづっています。お勉強したり、お手伝いしたり。特別な日のことではなく、おだやかに過ぎていくあたりまえの日々のことなのだけれど、こういうふうに描かれると、毎日が特別な日のように思えるかも。
おとなには何げなく過ぎていく日でも、人生に乗り出したばかりのこどもたちには、毎日新しいことがいっぱいなんですよね。ただ、目の前のことをこなしているだけのような日々の過ごし方に、ちょっと反省。(2002.6.25読了)

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2012年9月26日 (水)

『女王さまのむらさきの魔法』

(作:あんびるやすこ  刊:ポプラ社(2012))
 『魔法の庭ものがたり』第11弾。
 いつものように、トパーズのレシピブックを頼りに、お客さまのためにハーブティーを作ったジャレット。ところが、リフレッシュのためのお茶も、
リラックスのためのお茶も同じものだったために、お客さまを怒らせてしまい……
 タイトルを見て、どんな女王さまが現れるのかと思ったら、ハーブの女王さまでした。私もラベンダーを使ってみようかなと思いましたが、その前に、まず部屋の掃除だ……(2012.7.25)


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『夢見るポプリと三人の魔女』

(作:あんびるやすこ  刊:ポプラ社(2010))
 『魔法の庭ものがたり』第8巻です。
 秋。近づくクリスマスに、何か特別なハーブを作りたいと考えを巡らせるジャレット。そんな時お店にやって来たのは、とびきりせっかちなハリネズミのハリエット。ハリエットのために香りを作るうちに、ジャレットが思いついたのは。
 テーマは、いつものように、「だれかのためになにができるか」と「待つことのたいせつさ」でしょうか。いつものことながら、女の子好みのかわいいお話です。(2010.12.18)



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2012年9月25日 (火)

☆『国をすくった子どもたち』(THE DELIVERERS OF THEIR COUNTRY)

(絵:リスベート・ツヴェルガー  作:イディス・ネズビット  訳:猪熊葉子  刊:太平社(1987))

 エフィの目に入ったごみの正体は、なんとちっちゃなりゅう! お次は、にいさんのハリーのカップに! りゅうは、あっというまに国中に広がった。大きいのも小さいのも。りゅう退治といえば、聖ジョージ。エフィとハリーは頼みに行ったけれど、受け持ち外と断られた。さあ、困った。こうなったら、自分たちでなんとかするしかない。エフィとハリーは、聖ジョージの言葉をヒントに、りゅう退治に立ち上がった!
 国をすくった、などというタイトルなので、初めに連想したのは、壊れかけた堤防の穴に腕をつっこんでがんばった男の子の話だったのですが、書き手はネズビット。まさか、そんな話のはずはないよねぇ。と思って開いてみたら、扉に、「あっちこっちりゅうだらけのお話」。そう、その通り! ちなみに、たちが悪いのは大きなりゅうではなく、どこにでも入り込んじゃうサイズだそうです。確かに、総理大臣しか食べないりゅうなんて、女の子には無害かも。ツヴェルガーのりゅうは、わたしのイメージとは違うけれど、優雅な線でこういう絵を描くのも、なかなか乙なものですね。(2004.11.10読了)

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2012年9月24日 (月)

☆『くった のんだ わらった』

(再話:内田莉莎子  画:佐々木マキ  刊:福音館書店(1976))

 「こどものとも」244号、ポーランドの民話です。
 ひばりの奥さんが地面に作った巣で卵を抱いていると、地面が揺れだします。もぐらが穴を掘りながら近づいてくるのです。このままでは卵が危ない。ひばりは、おおかみにもぐらを追い払ってくれるよう、頼みに行きます。思いっきり食わせてくれたら、引き受けてやる。そういうおおかみのために、ひぱりは知恵をはたらかせてごちそうします。ところがおおかみは、今度は思いっきり飲みたいと言い出して...
 もぐらを追い払うためにおおかみに頼み、そのおおかみのためにだれかからごちそうをもらい、そのだれかのために、まただれかから何かをもらい...というパターンの話かと思いましたが、違いました。食べて、飲んで、笑って、満足したおおかみは、ちゃんともぐらを追い払う役目を果たし、ひばりの夫婦は安心して卵を抱いていられたのでした。でも、もぐらが近づいてくるので大慌てするところで、絵ではもう、巣のすぐ下にもぐらがいるように描かれているので、そんなのんきなことをしていたら、間に合わないのでは、と思ってしまいました。(2001.2.16読了)


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2012年9月23日 (日)

『ももたろう』37号できました

児童文学同人誌『ももたろう』37号ができあがりました。
全12作品、計200ページの大作(?)です。
私は、無謀にも連載というか、連作を始めてみました。
ご興味を持っていただけましたら、
『ももたろう』公式サイトまで、お問い合わせください。
http://book.geocities.jp/momo_jidoubungaku/

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2012年9月21日 (金)

『ねこの手かします〜たこやきやのまき〜』

(作:内田麟太郎  絵:川端理絵  刊:文研出版(2012))
 困ったときには、ねこの手を。今回「ねこの手や」のねこの手を借りたのは、たこやきや。商売敵のオニマサの妨害にも負けず、がんばります!
 「ねこの手や」が貸すのは、ねこの手だけ。とはいえ手だけがたこやきを焼いていたら大騒ぎになるので、ねこのぬいぐるみ(着ぐるみ?)に借りたねこの手をさしてたこやきを焼くという、なんともややっこしいお話でした。「ねこの手や」ならではのお話としては、前の2作のほうが上かも。(2012.9.21)


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『ねこの手かします〜手じなしのまき〜』

(作:内田麟太郎  絵:川端理絵  刊:文研出版(2010))
 忙しいときだけじゃなくて、困ったときにもねこの手も借りたい……
 そんなことをつぶやいたのは、手品師のやまださん。これから手品を見せに行くのに、指をけがしてしまったのです。そんなときに、やまださんに届いたのは、ふしぎなファックス。どうやら、ねこの手を貸してくれるお店があるらしい。たどりついた「ねこの手や」で貸してくれたのは、スリの血筋で器用だけど口の悪いゴンロクの手。さて、どんな手品になるのでしょう。
 いかにもなにかやらかしそうなゴンロクに、こっちもハラハラ。手を外して貸してくれるのって、真剣に想像するとかなり不気味だよね〜。そこをさらっと言い切っちゃうところが、このシリーズの強み?(2012.9.5)



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『ねこの手かします』

(作:内田麟太郎  絵:川端理絵  刊:文研出版(2008))
 忙しくて、ねこの手も借りたい……
 そんなときに、ねこの手を貸してくれるお店があるのです。その名も「ねこの手や」。お店と言っても、「ねこの手や」の看板が出ているわけではありません。てあるお店に行って秘密の合い言葉でねこの手を借りたのは、警察署長。さて、今日のねこの手の活躍ぶりは……
 そう来たか! という感じのお話です。ところで、ねこの手を借りるお代って、なにかしら。(2012.8.16)


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2012年9月20日 (木)

☆『クヌギ林のザワザワ荘』

(作:富安陽子  絵:安永麻紀  刊:あかね書房(1990))

 矢鳴先生は、お豆腐屋さんで働いているけれど、本業(?)は科学者。研究しているのは、空飛ぶ雲です。住んでいたアパートを追い出され、猫股不動産で紹介されたのは、山の中のザワザワ荘。隣人は、キツネの親子に川の精。それに、アズキトギだって?! 不思議な毎日の始まりです。
 不思議で、すてきで、そんなふうに不思議ですてきなことが当たり前のように描かれている物語です。「せずにはおられないことをしているだけなのです」 アズキトギの言葉ですが、「せずにはおられない」ということは、とてもたいせつなこと。ときには危険だし、ときには人に害をもたらすことも。「せずにはおられない」、それこそが「さが」というものなのでしょうね。だれかとだれかの、せずにはおられないことが組み合わさって、世界は動いているのです。
 ふたたび猫股不動産が現れたときには、矢鳴先生もザワザワ荘を出ていかなければならなくなったのかと心配になったのですが、そうではなくてうれしくなりました。(2004.1.30読了)



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『かなと花ちゃん』

(作:富安陽子  絵:平澤朋子  刊:アリス館(2012))
 加奈は、野原で着物姿のお人形を拾う。なぜかそのお人形花代の声が聞こえた加奈は、花代の本当の持ち主が現れるまで、花ちゃんのお姉さんとして、花ちゃんを預かることにする。加奈と花ちゃんは、いっしょに様々な不思議に出会うことに……
 二人が出会う不思議には、戦争を忌む思いが見える。身代わりになった人形、焼かれてしまった人形、守られた人形。いいとか悪いとかいう理屈ではなく、戦争はいやなこと、つらいことなのだと、本能に訴えてくる。
 おそらく本当の持ち主が現れれば、加奈と花ちゃんはつらい言葉を聞かなければならなくなる。その言葉を越えたところに、喜びがあるのだけれど。
 と書いてしまうと、どんなにつらい話か、と思われてしまうかもしれませんが、お話そのものはあたたかくてちょっとドキドキするファンタジーです。(2012.8.28)



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2012年9月18日 (火)

『魔法のハサミがやってきた!』

(作:岡田貴久子  絵:ふじしまえみこ  刊:偕成社(2012))

 『バーバー・ルーナのお客さま』第一巻です。
 ある夜、ユカの部屋に巨大なコウモリが飛び込んできた! いいえ、それはコウモリではなく、男の人。ユカのママの弟、つまり、ユカのおじさんだって。おじさんは美容師なのだけれど、美容学校の卒業記念にもらったハサミが、ちょっと、いいえ、かなりすごい。髪をカットすると、不思議なことが起こる魔法のハサミなんだって。ユカがおじさんが働くことになったバーバー・ルーナに行ってみると、荒れ果てた家に10歳くらいの女の子が。ユカとおじさんは、その女の子ルナさんを手伝って、やっかいなお客を追い返す手伝いをすることに……
 おじさんの魔法のハサミは、小鳥になって飛んでいくし、そのハサミで小鳥ちゃんカットにしてもらった人も、飛んでいっちゃう。その上、10歳の女の子カットにしたおばあさんは、10歳の女の子に。バーバー・ルーナには、これからどんなお客さんが来るのでしょう。続きが楽しみです。(2012.6.30)


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2012年9月17日 (月)

☆『くつくつ あるけ』

(作/絵:林明子  刊:福音館書店)

 「福音館書店 あかちゃんの絵本くつくつあるけのほん」というシリーズの中の一冊です。当時2才10ヶ月のむすめには物足りなかったようですが、歩くのが少しうまくなってきた子に読んであげれば、きっと喜んでくれると思います。読んだあと、その子の靴で絵本と同じ事をしてあげれば、もっとうれしがってくれることでしょう。


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2012年9月13日 (木)

☆『クッキー・サーカス』

(作:たむらしげる  刊:架空社(1992))

 おかあさんがこねたクッキー生地をぼくが型で抜いて、いろいろなものを作ったよ。それをオーブンで焼いたら、びっくり、みんな動き出した。それに、どんどん大きくなってくる! 大きくなった動物たちやピエロたちとぼくはサーカス団になったんだ。
 サーカスをするところまではいいのですが、突然動かなくなったサーカスの動物やピエロたちを、迷うことなくお客さんたちとおいしくいただいてしまうところには、ちょっと抵抗が。もっとシュールな(?)作りだったら、そのシーンもおもしろかったのでしょうが。(2002.6.18読了)


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2012年9月11日 (火)

☆『まよなかのだいどころ』

(作:モーリス・センダック  訳:神宮輝夫  刊:冨山房(1982))

 夜中だというのに、なんだか騒がしい音がする。「うるさい!!」と叫んだとたん、ミッキーは小さくなって、まよなかのだいどころへ。コック達にミルクの替わりに朝食用のケーキにいれられそうになって...
 調子のいい訳語で、詩のような感じです。アニメ化されてするのをビデオで見ているわりには、むすめは興味を示しませんでした。コックたちの顔が怖かったのがいけなかったかも。(2000.1.14読了)

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☆『くつがあったらなにをする?』

(文:ビアトリス・シェンク・ドウ・レニエ  絵:モーリス・センダック  訳:石津ちひろ  刊:福音館書店(2001))

 お父さんお母さんの服をひっぱりだしたのでしょうか、だぶだふの服を着た男の子と女の子が遊んでいます。「くつがあったら、なにをする?」 「いすがあったら、なにをする?」 いろいろなものに見立てて楽しんで、だんだんに男の子が悪のりして、女の子が「なに、ばかなことをしているの」と言い出して、本当の使い方に戻ります。
 そんな様子が歌うような、リズミカルな言葉でつづられています。男の子が羽目を外しがちなのに比べ、女の子はすぐに冷静に戻ってしまうのが、ちょっと残念なような悔しいような。現実もそうみたいですが... 親としては、羽目を外すくらいの方が頼もしいような、でも、心配のような、複雑な心境です。(2002.1.31読了)



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2012年9月 9日 (日)

『セミ神さまのお告げ』

(古布絵制作/再話:宇梶静江  刊:福音館書店(2008))

 アイヌの民話の再話です。アイヌ刺繍で作られています。
 六代を通じて生きてきたおばあさんが、津波の予言をしたものの信じるものはわずかだった。生き延びたものの、海の神の怒りを買ってしまったおばあさんは地獄に落とされることに……
 刺繍で描かれた表紙のセミの羽が見事です。セミが生まれたわけを描いたような物語です。津波に対する反応は、どこの人たちも同じようです。信じれば助かったのに、信じない。信じたくないのだそうです。うれしくないことがおきるという予言、予知、警告は。今なら、伝えることに、もっと熱心になれるはず。それがどんなに大切か、身にしみているのだから。(2012.6.26)



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2012年9月 8日 (土)

『シルクハットぞくはよなかのいちじにやってくる』

(作:おくはらゆめ  刊:童心社(2012))

 夜中の一時に、シルクハットをかぶって集まる、シルクハットぞく。狙い定めた家に忍び込み、シルクハットぞくは仕事する。その仕事とは……
 図書館の新着棚でタイトルを見たとたん、手に取らずにはいられなくなりました。シルクハットぞくって、なに? とってもすてきなお話です。(2012.7.25)



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『バケミちゃん』

(作:おくはらゆめ  刊:講談社(2010))

 おばけのバケミちゃんは、なんでも拾っちゃう。だから、ごみすてばが大好き。いいもの見つけたら、おうちに持って帰ります。ところがある日、せっかく見つけたいいものは、もう拾われちゃってました。でもね。
 拾わないでって言っていただれかさんたちが、「拾って〜」と言い出したときのバケミちゃんの反応が、おかしいです。(2012.6.26)



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2012年9月 7日 (金)

☆『ぐやん よやん』

(文:長谷川摂子  絵:なかがわまさこ  刊:福音館書店(1999))

 「こどものとも年少版」267号です。
 音にあわせて、さまざまな色彩が画面をうねっています。「ぐやん よやん」とか「ほんにょろ ぷわー」とか。色の波に身を任せて文字を読んでみると、その波がからだの中を揺らしていくような気がします。こどももそんな感覚を感じて笑っているのかも。

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☆『ぐにゃぐにゃ世界の冒険』

(文:瀬山士郎  絵:タイガー立石  刊:福音館書店(1987))

 たいへん、ねこのスーが、ぐにゃぐにゃ世界の神さまに連れて行かれちゃった。ぐにゃぐにゃになったねこのスーはどれ? 夜明けまでに当てないと、スーが戻れなくなっちゃう。手がかりは?
 『たくさんのふしぎ』傑作集の中の一冊です。
 どんなに形を変えても変わらない性質を見つけるのがテーマなのです。正直、私はついていけなかったのですが(頭、堅くて……)、七才のむすめはおもしろがって読んでいました。(2004.2.24読了)


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『のびるのびーる』

(作:深見春夫  刊:教育画劇(2011))

 公園の木に、オレンジ色の実が一つなったよ。実はどんどん大きくなって、ゴンドラになった! 枝がのびてのびて、ゴンドラはどこまで行くの?
 なんというか、おおらかなお話です。(2012.6.26)



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緑のカーテンになるかな〜モンスターというよりも〜

 モンスターというより、提灯おばけみたい。

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 大きくならないうちに赤くなっちゃったんだけど、この種、熟しているのかな。ちなみに、表面の赤いところは、ベタベタです。

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2012年9月 6日 (木)

☆『地下室からのふしぎな旅』

(作:柏葉幸子  絵:タケカワこう  刊:講談社(1981))

 アカネのことをカスミと呼ぶ、変わり者のチィおばさんのところへいやいやお使いに行ったアカネは、おばさんの薬局の地下室で、片めがねの男の人を見つける。「となりから来た」という、そのヒポクラテスと名乗る男の人は、自分を錬金術師だと言い、アカネとチィおばさんを、「となり」へ連れて行くというのだが……
 おばさんの地下室は、その「となり」のある場所と、「重なっている」のだが、双方の持ち主の契約により、両方でうまく使っていたらしい。「となり」の持ち主が亡くなったため、ヒポクラテスは代理で今後の交渉に来たのだけれど、話がまとまらないから、おばさんを「となり」に連れて行くことにしたのだ。ところが、ちょっとした手違いで、アカネ、チィおばさん、ヒポクラテス、ヒポクラテスの弟子のピポは、全然違う場所に出てしまう。しかも、ヒポクラテスのピポはさらわれてしまって。
 おばさんのバイタリティとアカネの機転で、さまざまな危機を乗り切っていくのはおもしろいのだけれど、見返しの地図にはいろいろと国の名前が出ているわりには、ちらっとしか出てこなくて、ちょっと欲求不満です。でも、一度は無事帰ってきたふたりは、ちゃんと「となり」への通路を確保しているようなので、いつか続きの物語が読めるかも知れませんね。(2003.6.16読了)

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☆『黒うさぎ王国 とぶキャベツのひみつ』

(作:柏葉幸子  絵:めるへんめーかー  刊:旺文社(1998))

 小学三年生のミトは、ある夜突然、黒いうさぎたちの訪問を受けます。「あなたを第百二十五代黒うさぎ王国女王として、お迎えにあがりました」 なぜ、人間のあたしが、うさぎの国の女王に!? はずみで連れて行かれた黒うさぎ王国では、キャベツが空を飛ぶという大事件が。さて、ミトはこのまま黒うさぎ王国の女王様になってしまうのでしょうか?
 妹が生まれてから、なんとなくもやもやしているミト。百二十三代目が自分を「むすめ」と言い、行方不明の百二十四代目が百二十三代目のむすめということは、百二十四代目は「おねえさん」ということになるけど? よみがえる記憶、解けるなぞ。めるへんめーかー氏のイラストが似合いすぎていて、マンガを読んでいるような錯覚にもとらわれましたが、楽しいお話です。魔法とお姫さまが大好きなむすめには、ちょうどぴったりのお話でした。(2003.8.27読了)


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『狼ばば様の話』

(作:柏葉幸子  絵:安藤貴代子  刊:講談社(2012))

 『花守の話』、『狛犬「あ」の話』に続く、瞳子とおばあちゃんの物語です。正月を元大学教授で昔話を研究するおばあちゃんと、温泉で過ごすことにした瞳子。緊急事態で飛び出したおばあちゃんに留守番しているように言われたのに、宿からさらわれることに……
 無愛想でおっかないおばあちゃんは、実は昔話の中の存在になってしまっている者たちと、関わりを持っていて、瞳子はおばあちゃんの世界が知りたくてしかたない。瞳子の立場から見ると不思議で、特別な世界を持つ、うらやましい人だけれど、おばあちゃんの立場で見ると、自分を貫いて生きて行くことのたいへんさを感じさせられる。人を悲しませることになるとわかっていても、自分の欲求をあきらめることができない。求めるもののない人生は、つまらない。求めるもののある人生は、それはそれで苦しい。おばあちゃんは、ひりつくような痛みを感じながら生きてきたのに違いない。しかたがないのだ。そういうふうに生まれついてしまった人は、そういうふうに生きていくしかないのだから。それでも、ほしいもののいくらかを手に入れることができたおばあちゃんは、幸せな人なのだ。(2012.6.21)



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緑のカーテンになるかな〜モンスター現る!〜

 パックリと口を開けました。

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 こういう色はわりと好きですが、オレンジ色のモンスターが、まっかな舌をのぞかせているみたい。
 『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』を思い出しました。
 ところで、種の取り時って、いつ(^^;;;

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『電車で化粧はやめなはれ』

 私のお気に入り番組の一つ、『0655』(教育テレビ)に、「おはようソング」というコーナーがあるのだけれど、今週流れているのが『電車で化粧はやめなはれ』。
 タイトルからわかるとおりの内容を、ユーモラスに歌っている。是非とも車内放送で流してほしいところだ。というわけにもいかないだろうから、是非テレビで確認していただきたい。
 『0655』の放送は月〜金の06:55〜07:00だけれど、おはようソングは月〜木は基本的には同じ歌。来週になったら変わってしまうかもしれないけれど、そのうちまた流れるだろうし、ほかのおはようソングも名曲揃いなので、聞いてみて損はないと思う。特に、『忘れもの撲滅委員会』とか『2度寝注意報発令中!』は、通勤している人にお勧め。
 なお、カップリング番組(?)の『2355』には「おやすみソング」というコーナーがある。こちらの番組では、「今日のトビー」のトビハゼのトビーが特にお気に入りで、日々癒やされている。
   『0655』公式ページ  http://www.nhk.or.jp/e0655/


 

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2012年9月 5日 (水)

☆『こちどりのおやこ』

(作:岩崎京子  絵:竹山博  刊:福音館書店(1968))

「こどものとも」146号です。
 こちどりの産卵から子育ての様子の物語です。
 ひなをイタチから護るためにおかあさんこちどりがけがをしたふりをしてイタチをひなから引き離すという習性は、こどもたちを驚かせるだろうと思いましたが、読者対象になっているのは親に護られていて当然の年頃のこどもたちなので、ひなを護ろうとしているという点については、特に感動したりはしないかも知れません。すごい、というより、同じだ、という感覚でしょうか。もう少し年がいっていると、そんな知恵があるのだという反応になるかも知れません。一番感動するのは、子育て期のおとなだったりして……
 ちなみに、少々かじったところによると、鳥の場合、子育てが困難なほど、父親の子育て参加率が上がるそうです。オスにとって、そのほうが自分の遺伝子を残せる確率が上がるからと考えられていますが、人間の場合、どうしてそうならないのでしょうね。この点だけに限って言うと、人間のほうが鳥より賢いとは言い切れないようですね。(2003.3.11読了)

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☆『こすずめのぼうけん』(The Sparrow Who Flew Too Far)

(作:ルース・エインワース  訳:石井桃子  画:堀内誠一  刊:福音館書店(1976))
「こどものとも」241号です。
 初めて飛んだこすずめは、おかあさんすずめがそこの石垣までといったのに、もっと飛べそうな気がして、どんどんいってしまいます。でも、やっぱり疲れてしまって、休むところを探すのですが、どこの鳥の巣でも、それぞれの鳥と同じに鳴けないのなら、仲間じゃないと休ませてもらえなくて、ついにはこすずめはとぼとぼと歩き始めます。すると向こうからも鳥が歩いてきて...
 こっちでもあっちでも「同じように鳴けるかい」「いいえ、ちゅんちゅんとしか鳴けません」という繰り返しで、こすずめがだんだん心細く、あきらめの境地になっていくのがよく伝わってきます。ただ、こすずめと母すずめの大きさの差とか、母すずめがこすずめをおんぶしてしまったりというのには、ちょっとひっかかりを感じてしまいました。(2000.9.5読了)



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☆『くちばし』

(作:ビアンキ  絵:薮内正幸  訳:田中かな子  刊:福音館書店(1965))

 「こどものとも」115号です。
 小さなヒタキがこぼしています。わたしのくちばしじゃ、ろくにえさもとれやしない。シメが自分のくちばしを自慢したことから、次々様々な鳥がやってきて、くちばしの自慢大会になってしまいます、さて、いちばんいいのは、だれのくちばし?
 先日亡くなられた薮内さんの正確な絵が美しい絵本です。その絵と、機能を説明する鳥たちの描写に、ほとんど図鑑を読むような気で読んでいたら、いよいよ決めようというところで、ヒタキがオオタカにさらわれてしまうというおち(?)がついていて、びっくりしました。(2000.11.25読了)



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☆『くすのきとあおばずく』

(作:甲斐信枝  刊:福音館書店(1993))

 「こどものとも」450号です。
 年老いて、うろだらけになってしまったくすのき。毎日鳥やちょうにばかにされ、すっかり落ち込んでいた。ところがある日、あおばずくの夫婦が、くすのきにやって来た。くすのきの予想に反して、二羽はくすのきに住み着き、そのうろに、三個のたまごを生む。そして、ひながかえり……
 年老い、過去の遺物として軽んじられていたくすのき。このまま朽ちるに任せるか、というところで、生き甲斐を見つける。くすのきの痛みや喜びが切々と伝わってくる物語です。だれだって、必要とされたいんだ。きっと、最後のときまで。(2003.4.16読了)


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2012年9月 4日 (火)

緑のカーテンになるかな〜なったかな?〜

 結局スタートが遅れたせいか、一番暑い時期にはカーテンはカーテンでもカフェカーテン(?)くらいにしかならなかったのですが、実はなっています。ミニサイズですが……
 で、きのう、


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 あ、オレンジのところが! 食べられないかな、これ……と思っていたのを今朝見たら、


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 (^^; 来年の種用になるかな〜

 もう一つ、こっちは食べられるかな?と思ったら……


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 つるがからんで、とれない……


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2012年9月 3日 (月)

☆『くずかごおばけ』

(作:せなけいこ  刊:童心社(1975))

 きらいな食べ物も壊れたおもちゃもくずかごにポイポイ。そうしたら、くずかごにすいこまれちゃって……
 だれだって、ポイされるのはいやだよね。好き嫌いやものを大切にしないことはいけない、ということを教育する本とか、相手の立場になることを教えている本、ではなく、世の中、なにがあるかわからない、ということで。(2004.3.14読了)


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つるかめ助産院

 先週始まったNHKのドラマの再放送を、なんとなく見ていた。おもしろそうだと思ってネットで調べたら、原作ありだったのね。タイトルに見覚えがあるはずだ。原作のレビューを読んでみたところ、原作よりドラマのほうが好みに合いそうだ。いいな〜、沖縄の島。と、思いながら、しばらく見てみることにしよう。

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2012年9月 2日 (日)

☆『くじらのだいすけ』

(作:天野祐吉  絵:梶山俊夫  刊:福音館書店(1967))

 こどものとも139号です。
 その頃くじらはまだ山に住んでいました。でも、大きいからやたらに動くとみんなに迷惑をかけちゃう。だから、くじらのだいすけは、いつもじっとしていました。そんなだいすけのために、山のみんなはだいすけの目の前にやぐらを組んでお祭りをすることにします。ところが、だいすけはくしゃみがこらえられなくなって...
 どうしてくじらが海で暮らすようになったかのお話なのですが、だいすけをはじめ、出てくる動物たちがみんな優しくて、ほのぼのしてくる絵本です。大胆な絵も、ぴったりです。(2001.10.12読了)


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2012年9月 1日 (土)

『魔界ドールハウス』

(作:斉藤洋  絵:かたおかまなみ  刊:あかね書房(2012))

 いつの間にやら、『ナツカのおばけ事件簿』第十巻です。
 今回の事件は、タイトルになっている「魔界ドールハウス」事件と縁結びをする教会の「トロイメライ・ウェディング」事件。すべてがナツカに都合よく進むという、お気楽なシリーズですが、冷静に考えると、結構ホラーかも。(2012.5.22)


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『ゆうれいパティシエ事件』

(作:斉藤洋  絵:かたおかまなみ  刊:あかね書房(2010))

 ナツカのおばけ事件簿第8巻です。
 ナツカのパパはゴーストバスター。困った事件を起こすおばけの退治屋だ。今回の事件は、新人パティシエがベテランのパティシエの幽霊に取り憑かれちゃう『ゆうれいパティシエ事件と、透明人間が水着で泳ぐ(?)、『プールのとうめいスイマー』事件。どちらも、生きている人以外にも、プライドはあるというお話かな。(2012.7.25)


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