« 2012年7月 | トップページ | 2012年9月 »

2012年8月31日 (金)

『おつかいまなんかじゃありません』

(作:柏葉幸子  絵:つちだのぶこ  刊:ポプラ社(2012))
 文鳥のピーちゃんを取り戻す代わりに、「マギリカディはこられません」って伝えに行くことになったまゆ。それだけ言えばいいはずだったのに、いつのまにかまゆは、マギリカディが行くはずだったところに来ちゃった? どうやらまゆは、「おつかいま」と間違われているみたいなんだけど……
 だれだって、気むずかしいおばさまのお見舞いには、気が進まないよね。ましてや、それが大きな年寄りドラゴンときては。一生懸命なまゆがかわいいです。リドルの世界も興味深いし。あとがきによると、マギリカディのモデルは柏葉さんの母上のようですが、リドルのモデルは柏葉さんご自身なんじゃないかなと、ちょっと思いました。柏葉さんのほうが、ずっとお若いですけどね.。(2012.7.4)


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年8月30日 (木)

『姫おやじは名奉行!』

(作:村上しいこ  絵:サトウユカ  刊:ポプラ社(2009))

 小学五年生の落合姫は、人付き合いが苦手な女の子。そんな姫を心配して、背後霊が教育係(?)にやってきた。その背後霊は、生前はお奉行だったというおじいさん。おりもおり、姫は友だちの三角関係事件(?)に巻き込まれることに……
 キャラがいずれも濃く、圧倒されている間にお話が終わってしまうような。今時の小学生はたいへんっていうか、こういう子たちとやっていくのはたいへんそうだなぁ……(2012.6.20)



| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年8月28日 (火)

☆『霧の幽霊船』

(作:斉藤洋  絵:大沢幸子  刊:あかね書房(2005))

 『妖怪ハンター・ヒカル』シリーズ、その2です。
 本物の妖怪を集めたテーマパークを作りたいという東神グループの波倉会長の今度の依頼は、幽霊船の捕獲。陰陽師の子孫ヒカルは、ご先祖の式神で、今はヒカルの陰陽師修行を指導してくれている黄金白銀丸とともに海に出かけていくが……
 妖怪にもそれなりの言い訳というか理由があるところが、人間ぽかったりして。一番妖怪っぽいのは、実は波倉会長かも。テーマパークになるのかと思っていたのに、実は妖怪大戦争のための基地だった!などという展開にはならないと思いますが……(2005.9.30読了)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

☆『闇夜の百目』

(作:斉藤洋  絵:大沢幸子  刊:あかね書房(2004))

  『妖怪ハンター・ヒカル』シリーズ、その1です。
 東神グループという大きな会社のグループの波倉会長が、ヒカルに頼み事だって? なんでも、ヒカルは蘆屋道満という平安時代の有名な陰陽師の子孫で、その力を継いでいるらしい。会長の頼み事というのは、道満から伝わる封怪函を使って、妖怪を捕まえること。会長は、本物の妖怪を集めたテーマパークを作ろうとしているのだ。道満の式神だったという黄金白銀丸という大きな白猫とともに、ヒカルは出かけていくが……
 波倉会長がすでに開いているテーマパークに、『夕ぐれの西洋やしき』があるという、斉藤ワールドに親しんでいる人にはうれしいしかけも。新しいテーマパークができる瀬戸内妖怪島の地図も出ているので、シリーズが進むとここがどんどんうまっていくのでしょうね。むすめは、「『つくもライフ』の続きは〜」と文句を言っていますが。(2005.1.5読了)


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年8月27日 (月)

『給食室の日曜日』

(作:村上しいこ  絵:田中六大  刊:講談社(2012))

 せんねん町のまんねん小学校の日曜日。お休みでくつろいでいた給食室の面々は、ほうちょうが捨てられることを知ってしまい、大ショック。それを知らないほうちょうといっしょに、退職する調理員のおばさんのために、オムライスを作る練習をすることに……
 『日曜日』シリーズにしては深刻な! とはいえ、このシリーズですもの、悲しい結末なんて、ありっこないし! 
 シリーズのほかの話もそうなのですが、道具たちが動くのが不思議なはずなのに、せんねん町の人たちは、気にしないみたいです。その辺の設定がちょっと「?」ですが、まあ、おもしろいからいいか……(2012.6.20)



| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年8月26日 (日)

『うわさのとんでも魔女商会』

(作:あんびるやすこ  刊:岩崎書店(2012))

 『なんでも魔女商会』第18弾。
 お洋服のリフォーム専門の魔女、シルクたちは、買い物に出かけた先で、友だちの魔女がとある女優のために作ったのとそっくりのドレスを着ている魔女を見つけて、びっくり。その子はフェルという名のコピー魔法を使う魔女だった。人のものをコピーすれば安くすんでいいと、コピーすることになんの罪悪感もないフェル。でも、みんなとそっくりなのはいやだと、自分がコビーしたドレスをリフォームしてほしいと、シルクのもとにやってくるけれど……
 読者に寄り添うこのシリーズだけあって、違法コピーはいけないんだよ、と呼びかけるようなお話でした。フェルの言うことにも一理あるとまでは言えないのだけれど、それなりの理由はあって、読者に説明するにはちょうどいい設定というところでしょうか。シルクはともかく、ナナやコットンは、お安いコピー商品に心揺れるし。筋の通ったお話でした。(2012.5.8)


| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画『メリダとおそろしの森』

 『メリダとおそろしの森』、2Dの日本語吹き替え版で観てきました。
 スコットランドのとある王国の王女メリダは、国のために結婚するようにと迫る母の気持ちを変えるため、森に住む魔女と取引する。しかし、魔女の魔法は母の気持ちを変えるのではなく、母の姿を変えてしまう。巨大な熊に。2日後の日が昇る前に魔法を解かなければ、母は人間に戻れなくなる。メリダは、期限までに魔法を解くことができるだろうか……
 というのがあらすじです。
 おそろしの森……というところにわくわくして見に行ったのですが、現代は『BRAVE』だったのね。確かに、勇気の物語ではあったと思うけど……
 一番感動したのは、エンドロールの「この作品をスティーブ・ジョブズに捧げる」でした。
 あの、味のある魔女のおばあさんがメインの話だったら、おもしろかっただろうな〜
 映像はきれいだったし、キャラクター以外のデザインはすてきだったし、音楽もよかったと思います。
 でも、まあ、結末は「よし!」と思いましたが。
 それと、やっぱり映画はエンドロールの最後まで見届けなくっちゃね、と再確認しました。
 『メリダとおそろしの森の魔女』だったら、もっと好みだったかも。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年8月22日 (水)

スライム味って……

去年スライムの肉まんが出たと思ったら、今年はガム。スライムの食感が味わえるというので、どんなものか、買ってみました。

1208221_2

開けてみると、
1208222

うわっ〜、この包装紙の大きい版がほしい〜 じゃなくって。
肝心なガムですが……
ううむ。ふつうに、ガム。ずーっとかんでいると、ん? ふつうのより、柔らかい?
でも、スライムの食感って、私のイメージだと、もっとグミっぽい感じだな〜
いや、スライムが食べたいわけじゃないんだけど。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年8月21日 (火)

『ペンギンくん』

(作:高畠純  刊:絵本館(1993))

 ペンギンくんの、のんびりのどかな日常。ペンギンって、こういうイメージですよね。(2012.6.15)



| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年8月20日 (月)

『おなかのなかの、なかのなか』

(文:あさのますみ  絵:長谷川義史  刊:学研教育出版(2012)

 たいへん、ネズミのチュッチがネコに食べられた! でも、くいしいぼうのチュッチにとってたいせつなのは、今、おなかがペコペコだってこと。ねこのおなかの中にホットケーキを見つけたチュッチは、全部食べちゃった。おかげで、ネコはおなかがすいて、しかも、ライオンに食べられちゃって……
 おそるべし、チュッチの食欲。(2012.6.1)


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年8月18日 (土)

『たいふうがくる』

(作:みやしたあきこ  刊:BL出版(2009))

 海に行くはずだったのに、台風が来るから、行けなくなっちゃった。なんで台風なんてくるんだろう。台風って、どんなもの? やってきた台風。風の音の中、ぼくは夢を見る。そして、朝……
 モノクロームの画面に、最後に色が加わります。はっとするような青です。このために、モノクロームで描いたんだ、と、思いました。(2012.6.15)



| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年8月17日 (金)

『ねずみのへやもありません』

(文:カイル・ミューバーン  絵:フレヤ・ブラックウッド  訳:角田光代  刊:岩崎書店(2011))
 クリストファーがおかあさんとねずみのスニーキーの暮らす家には空いた部屋がいっぱい。だから、クリストファーは町で住むところに困っている人を見つけるたびに、家に誘って、気がついたら自分たちの居場所がない! でもね……
 このお話のすてきなところは、クリストファーの優しさ。そして、そのクリストファーが、最後には一番ほしかったものを手に入れたということ。もちろん、スニーキーの居場所だって、ちゃんとありますよ。(2012.7.11)


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年8月16日 (木)

『おばけやさん2』

(作:おかべりか  刊:偕成社(2012))

 『おばけやさん2』、『ないしょのおしごとひきうけます』です。
 たもつは、働く小学生。仕事は、おばけやさんです。おばけやさんって言うのは、働くおばけを貸し出す仕事。今回の仕事は、スポーツ洋品店のイベントと、お弁当の配達です。さて、うまく行くでしょうか。
 一つ目のスポーツ用品店の店長さんのゆめをかなえるお仕事がほほえましかったです。1冊目より、柔らかい印象です。(2012.7.27)



| | コメント (0) | トラックバック (0)

『おばけやさん1』

(作:おかべりか  刊:偕成社(2011))

 『おばけやさん1』、『これがおばけやさんのしごとです』です。
 うさぎのポンポーソと暮らすたもつは、小学生だけど、仕事をしています。たもつの仕事は、おばけやさん。おばけを貸し出して、仕事をしてもらうのです。今回頼まれたのは、宝石屋さんのお留守番。さて、うまくいくのでしょうか?
 おばけが得意なのは、形や色を変えることや、浮かぶこと。うまく付き合うのには、ちょっとコツがいるけどたもつはがんばってます。
 ほのぼのとした、楽しいお話です。でも、おばけと仕事しているなんて、けっこう深い話なのかも!?(2012.7.2)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

☆『くじらだ!』

(文:五味太郎  刊:岩崎書店 (1978))

 みずうみにやってきた鳥が叫びます。「くじらだ」 人々は大騒ぎしてくじらを探すけれど、くじらなんていやしない。鳥め、うそをついたな、と怒る大人をよそに、女の子は知るのです。くじらがちゃんといることを。
 おとなが気づかないことにこどもがまっさきに気づく、というのはよくあるパターンですが、それは多分、無垢なものがもっとも無知から遠いというか、知らない分、大胆になれるからなのでしょうか。聞くのも恥ずかしくないし。無垢な者というのは、いろいろなものに縛られない、自由な者、ということなのですね。もっとも、知らなければ知らないほどいい、ということではなく、豊富な知識も使い方さえ誤らなければ、大きな自由を与えてくれるのですが。(2000.3.3)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年8月15日 (水)

『むこうがわ行きの切符』

(作:小浜ユリ  絵:岩清水さやか  刊:ポプラ社(2011))

 同じ作者の『時間割のむこうがわ』がおもしろかったので、続きの話かと思って読んだら、全然違いました。小学校の一つのクラスに属している子になにかが起こるという構成は、いっしょですが。学校は違う学校です。
 押し入れから出たら、違う家に行ってしまった『ゆびきりげんまん』、不思議な切符を握りしめて出かけた冒険の末についたのは別な新宿?『ふしぎな切符』、時をさかのぼる力を持つプレスレットに連れて行かれた先は?『ブレスレットの秘密』、あこがれの洋館に住んでいるのは、魔女それとも優しい人?『魔女の屋敷』、死んでしまったおとうさんは、本当にあたしを愛していたの?『思い出の写真館』。どれも、時間移動が関わってくるお話です。向こう側ということで、異世界に行くのかと思ったら、異世界というより違う時間の世界でした。『ブレスレットの秘密』が怖かったです。(2012.6.15)



| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年8月14日 (火)

『時間割のむこうがわ』

(作:小浜ユリ  絵:杉田比呂美  刊:ポプラ社(2009))

 夢の中でしたいじめへの報復が、現実になる『わたしの中の……』、たっちゃんの幽霊がぼくの前に現れる『たっちゃん』、学校では話ができないけれど、ネコとは話ができるようになる『ネコの声』、近所に住んでいた宇宙人だと名乗る男の人の持つ不思議な力の話『体育館の海』、そして、桜の木の下で出会った女の子のなぞ『先生のつばさ』。それぞれが小学校の一つのクラスに所属している子に起こった出来事で、それぞれは別な話だけれど、なんとなくつながっています。
 一話目がいじめられていることにおいつめられていくような話でちょっとサイコホラー的なところのある話だったので、全体がそういう話なのかと思いましたが、そういうことはありませんでした。次の話に幽霊が出てきたり、ネコと話ができたり、宇宙人と名乗る人が出てきたり、不思議な話ではありますが。一歩踏み出せば、コミュニケーションはうまくいくんだよ、というようなお話でした。(2012.6.15)



| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年8月13日 (月)

『シニガミさん』

(作/絵:宮西達也  刊:えほんの杜(2010))

 はらぺこオオカミは、やっとコブタを見つけたけれど、どうやらコブタは病気みたい。元気になったら食べてやると、看病するオオカミ。でも、それを見ていたシニガミは、「ふたりとももうすぐ死ぬんですよ」とニヤニヤ笑い。オオカミは、一生懸命看病を続けるけど、シニガミはニヤニヤ笑いを続け……
 で、まったく、そんなのあり!? なラストに笑いました。や、そういうのもありだよね。まったく〜(2012.8.3)



| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年8月11日 (土)

『かんたんせんせいとバク』

(作:斉藤洋  絵:大森裕子  刊:講談社(2011))

 かんたん先生に今回頼み事をしたのは、バクのムク。自分の夢を食べてみたいというムクの願い、かなえられるのでしょうか?
 今回のかんたん先生の解決法は、わりと現実的というか、理がかなっているというか、納得できるものでした。まあ、納得する必要もないのでしょうけれど。それにしても、「かんたん」って、漢字にするとどういう名前なんでしょうね。(2012.6.1)



| | コメント (0) | トラックバック (0)

『かんたんせんせいとライオン』

(作:斉藤洋  絵:大森裕子  刊:講談社(2008))

 サバンナを歩いていたかんたんせんせいにたのみごとをしたのは、おすのライオン。なんと、ハムスターになりたいんですって。ライオンがハムスターに? それって、違いすぎません? でも、だいじょうぶ。かんたんせんせいには、とっておきのひさくがあるのですから。
 「ひさく」って、ついついひらがなで書いちゃいましたよ。だって、そういう感じなんだもの。でも、まあ、ライオンも、サバンナのみんなも、幸せだからいいか〜(2012.5.23)


| | コメント (0) | トラックバック (0)

『かんたんせんせいとペンギン』

(作:斉藤洋  絵:大森裕子  刊:講談社(2006))

 かんたんせんせいがこおりのうみベで出会ったのは、リゲルという名のペンギン。空が飛びたいというリゲルのために、かんたんせんせいは、がんばります。
 いや、がんばっているっていう感じじゃないですね。はりきりますって、これも違う。思いつきますっていうか、まるめこみますっていうか、でも、ちゃんとリゲルの望みをかなえてあげたんだから、かんたんせんせいって、すごい!(2012.5.23)



| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年8月10日 (金)

『ちくちくトントン マキちゃんの家』

(著:大谷マキ/鈴木るみこ  刊:マガジンハウス(2008))
 タイトルからすると、どんな絵本だろうという感じですが、スタイリストの大谷マキさんが、気に入った家をどんなふうにより暮らしやすいように「巣がため」していくかという、ドキュメンタリーのような、エッセイのような本です。こんなふうにあれこれ手作りしていくのは無理だけれど、とりあえず無理だけれど、まずは「おかたし」することから始めよう、と決心させてくれる本です。(2012.8.10)



| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年8月 9日 (木)

『ぼくとあいつのラストラン』

(著:佐々木ひとみ  絵:スカイエマ  刊:ポプラ社(2009))

 ジイちゃんが死んだ。流れ星に願いをかけたって、ジイちゃんが元気になることは、もう、決してないんだ。最後の日々、会いに行かなかったことをくやむぼく。そんなぼくの前にあらわれたあいつ。あいつが伝えたかったことは、なんなのだろう……
 ぼくが流れ星になれたというところに、希望を感じました。隅々まで行き届いた、優しい物語です。(2012.6.5)


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年8月 7日 (火)

☆『くさる』(Everything Returns to Earth)

(作:なかのひろたか  刊:福音館書店(1981))

 かがくのとも傑作集の一冊です。
 女の子が、生ゴミが臭うところからおかあさんにくさるということの意味と、くさることで、いろいろなものが生まれ変わっていくことを教わります。
 『くさる』というタイトルから連想しなかったのですが、命がつながっているということを、易しく優しく語っています。英訳されたタイトルが本の意味をよく表しています。(2002.6.18読了)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年8月 4日 (土)

☆『クーくんとツーくんとヘリコプター』

(作:長新太  刊:童心社(1990))

 ふたごの靴のクーくんとツーくん。今日はヘリコプターになって、お空の散歩です。途中、勝手におきゃくさんが乗ってきたり、雲の上の池でモーターボートになってみたり。疲れたら、帰ってお昼寝です。
 ごきげんな靴の兄弟の、ごきげんなお話です。青空と雲をながめながら読んであげるといいかも。(2001.1.14読了)



| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年8月 2日 (木)

☆『サー・オルフェオ』

(再話:アンシア・デイビス  絵:エロール・ル・カイン   訳:灰島かり
刊:ほるぷ出版(2004))

 竪琴の名手でもある王サー・オルフェオは、消えた王妃を捜し求めて地下の奇妙な王国にたどり着くが……。
 中世のイギリスで吟遊詩人たちが語り伝えた物語です。タイトルからギリシャ神話のオルフェウスの物語だろうと思って読んでいたので、ハッピーエンドになっていたのには驚きました。解説によると、吟遊詩人たちはハッピーエンドが好きだったからだろうということですが、きっと、ケース・バイ・ケースで終わらせていたのではないでしょうか。エロール・ル・カインが描くと、いかにもイギリスという感じだわ……と思ったら、生まれはシンガポールなんですね。行ったことはありませんが、ケルティックではないでしょうね、きっと。問題は、どこで生まれたかより、どう育ったか、ですね。(2005.2.23読了)


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年8月 1日 (水)

『パパのカノジョは』

(作:ジャニス・レヴィ  絵:クリス・モンロー  訳:もん  刊:岩崎書店(2002))
 パパの新しいカノジョは、かっこわるいし、変わってる。だけど、今までのカノジョたちの中で、一番長続きしている。どんな人かっていうとね……
 前半は、カノジョの気に入っていない部分を述べ立てて、後半では、カノジョがこれまでのカノジョたちと変わっている点を語っています。そう、変わってるよね。変わってて、かっこいい。多分、パパとカノジョたちの出会いと別れ(自分のママも含む)に傷ついてきた女の子の、切ない気持ちがじんわりと伝わってきます。本当は新しいカノジョのことが好きなんだけど、今までのことを思うと、あんまり好きにならないほうがいいかなとも思っちゃう。だけど、このカノジョは、ほかのカノジョたちとは変わっているから、大丈夫かも。好きになっても、いいのかもしれない。(2012.8.1)



| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2012年7月 | トップページ | 2012年9月 »