« 2010年11月 | トップページ | 2011年1月 »

2010年12月31日 (金)

☆『おどって! ターニャ』

(文:パトリシア=リー=ガウチ  絵:市川里美  刊:偕成社(1989))

 ターニャはバレエが大好きな女の子。踊りたいけれど、まだ小さいからとまともにとりあってもらえません。でも、ターニャにだって、踊れるのです。ターニャだって、踊りたいのです。ある日お姉さんのエリスのバレエの発表会が。その夜、お母さんがかけた「白鳥の湖」のレコードにあわせ、ターニャは一人で踊りました。それをみたみんなにもわかったのです。ターニャにも踊れるということが。そしてターニャもエリスといっしょにバレエのレッスンにいけることになったのでした。
 3才半のむすめが選んだ本です。チュチュ姿の小さな女の子の絵に惹かれたようです。(2001読了)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年12月30日 (木)

『ゴインキョとチーズどろぼう』

(作:エミリー・ロッダ  訳:さくまゆみこ  絵:たしろちさと  刊:あすなろ書房(2009))

 ネズミたちが住むチューチュー通りの一番地には、お年寄りのネズミのゴインキョがひとりで暮らしています。ある夜、入ってきた手紙を見て、ゴインキョはびっくり。ゴインキョのチーズがドロボウに狙われているというのです!
 ガードマンを雇ったはずが、その三人こそがドロボウだった! 絶体絶命(?)のピンチに、どうする、ゴインキョ!
 もちろん、すてきなハッピーエンドです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年12月29日 (水)

『おばけパーティ』

(作:ジャック・デュケノワ  訳:おおさわあきら  刊:ほるぷ出版(1995))

 おばけたちがパーティを開いています。真っ白なおばけたちは、食べ物や飲み物で色が変わったり、形が変わったり。楽しい絵本です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年12月28日 (火)

☆『おとうさんの玉手箱』

(文:富安陽子  絵:土橋とし子  刊:ほるぷ出版(1994))

 ちいちゃんのおとうさんがこどものころのお話です。甚五郎というタヌキと友だちになったおとうさんは、甚五郎に手伝ってもらって、竜宮城の玉手箱を手に入れたのです!
 はらはら、うふふのお話です。こどものおとうさんも甚五郎も、いい味、だしてます。(2004.10.25読了)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年12月27日 (月)

☆『おとうさんといっしょに』

(作:白石清春  絵:いまきみち/西村繁男  刊:福音館書店(1987))

 「こどものとも」380号です。
 保育園に行くあきくん。いつもはおかあさんの自転車で行くけれど、今日はおかあさんは早くにおでかけ。だから、おとうさんと行きます。だから、いつもより早く家をでます。おとうさんは電動車椅子に乗っているから。おとうさんのひざに座って、さあ、出発です。
 途中、「おかあさんがよかった」と言い出すあきくん。でも、その言い方がとても優しい。車椅子で道路を進まなければならない苦労、危険。おとうさんのあきくんへの愛情。そして、あきくんのおとうさんへの愛情、思いやり。
 私の父は中途失明し、今では全盲です。先日、4才のむすめが、初めて白杖をつく父と手をつないで歩きました。実家の近くの、いつものように私が手をつないで歩けば5分ほどの距離です。父にとっても歩き慣れた道ではありますが、それでも杖で探りながらです。むすめは、「おじいちゃんは目が見えない」と知ってはいますが、どこまで理解しているか。いつもなら、手をつないでいる大人にはかばわれながら歩くのに、道からはみ出しかけたり、伸びている草につっこみかけたり。それでもむすめは、文句も言わず、いくらか緊張して歩いていました。思いやりというのは、「思いやれ」といわれるより、肌で感じることによって学ぶのだと、しみじみ思いました。(2001.3.14読了)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年12月26日 (日)

『不思議の風ふく島〜飯田さんの運転日誌〜』

(作:竹内もと代  絵:ささめやゆき  刊:小峰書店(2001))

 小さな島を一周する定期バスの運転手、飯田さんが出会った不思議が六編、収められています。神隠しのような話あり、青春の話あり、ですが、基本的には家族の物語です。ちょっと対象年齢不明なところがありましたが、子ども向けの話に、そんなふうに大人のことを織り込んでおくことで、読んだ子どもが少しずつ大人になるのかも知れません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年12月25日 (土)

☆『てんしさまがおりてくる』

(作:五味太郎  刊:ブロンズ新社(1999))

 「--それはクリスマスのよるのこと」というサブタイトルのついた、クリスマスの物語です。クリスマスの夜。それは、すべてのものたちが浄められる夜。タイトルといい、愛らしくも清らかな天使が浮かぶ表紙といい、おごそかでありがたい本なのかと思ったのですが、なんといっても五味太郎作品ですから... お子さんにサンタクロースを信じさせておきたい人には要注意の本です。(2000.12.20読了)
★アニメ化されています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年12月24日 (金)

☆『ちいさなろば』

(作:ルース・エインワース  画:酒井信義  訳:石井桃子  刊:福音館書店(1979))

 「こどものとも」285号です。
 クリスマス・イブの日、ひとりぼっちのちいさなろばは、クリスマスやサンタクロースのことを、初めて知ります。ろばもプレゼントをもらえるのだろうか、もらえるといいなと願うちいさなろば。その夜、ちいさなろばの牧場に、サンタクロースのそりが現れます。サンタクロースは、ちいさなろばに、けがをしたトナカイを休ませてくれることと、代わりを務めてくれることを頼むのでした。ちいさなろばは、プレゼント配りにでかけます。そして……
 優しさが組合わさって、幸せをもたらします。クリスマスのプレゼントは、ただその日が来ただけでもらえるわけではない、それにふさわしいもののもとに届くのです。おとなには少しものたりないかもしれないけれど、サンタクロースを待っているこどもには、おすすめです。ことばの優しさが心地よい本でした。(2003.1.10読了)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年12月23日 (木)

☆『サンタクロースとれいちゃん』

(作:林明子  刊:福音館書店(1987))

 クリスマスのよる、れいちゃんは、サンタさんがもってきてくれるはずのくまちゃんが待ちきれなくなって、サンタさんを探しに行きます。サンタさんにはあったけれど、サンタさんは小さな女の子には気がついてくれなくて...
 クリスマスをテーマにした小型の本のシリーズの2冊目のようです。れいちゃんは、「クリスマスのよる」にプレゼントをもらうようですが、日本の家庭の一般的な風習では、クリスマスの前の晩の夜にサンタさんがきて、クリスマスの朝に枕元にあるのではないかな、と。私が子どもの頃の我が家ではそうでした。煙突もないのに、どうやってサンタさんが入ってくるのか不思議でした。3才半年下の弟は、私より早くにサンタクロースの正体に気づいていたけれど、「おねえちゃんが信じているみたいだったから、だまっていた」そうです。(1999.10.28読了)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年12月22日 (水)

☆『サンタクロースっているんでしょうか?』

(訳:中村妙子  絵:東逸子  刊:偕成社(1977))

  1897年、アメリカの八才の少女バージニアは、新聞社に手紙で質問しました。「サンタクロースっているんでしょうか。」  一人の記者が社説で答えます。「もちろん、いますとも。」
 クリスマス自体は宗教行事ですが、サンタクロースというのは、宗教とは別な存在ではないかと、最近思うようになりました。というか、降誕祭というのはキリスト教の行事だけれど、サンタクロースのプレゼントというのは、だれかに愛を示すための行為で、それ自体はキリスト教と直接的な関係はないのではないかと。出典もいまひとつ定かではないし。もちろん、キリスト教徒にとっては、その愛を教えたもおたのは、ほかならぬ主、ということになるのでしょうけれど。
 聞いたことがある説の一つでは、もともとあった冬至または冬至が過ぎたことの祝い、つまり、春に向かうことを祝う祭りとキリスト生誕の祝いがいっしょになったものということでした。つまり、キリスト教以前から、人は春を祝い、厳しい冬が半ばを過ぎたことを、喜び合っていたわけです。冬至で厳しい冬も半ば過ぎ、というのは、日本の気候ではずれますが(うちのあたりでいうと、節分の頃が一番寒い)。
 サンタクロースというのは、思いやりの心の象徴なのではないでしょうか。そして、サンタクロースからの贈り物というのは、負担なく相手に好意を受け取ってもらうための方便というか。あなたを喜ばせたい私の気持ちを負担に思うことなく、純粋に喜んでもらいたい。幸せでいてほしい。これは、サンタクロースからの贈り物。あなたを幸せにしたい人の気持ちを形にして、サンタさんが届けてくれたんだよ。あなたは、愛されているんだよ。
 サンタクロースって、いるんでしょうか。もちろん、いるとも。もしいないのなら、あなたがなればいい。だれだって、サンタクロースになれる。たとえ、そりで飛べなくても。(2004.12.21読了)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年12月21日 (火)

☆『さむがりやのサンタ』(FATHER CHRISTMAS)

(作:レイモンド・ブリックズ  訳:すがはらひろくに  刊:福音館書店(1974))

 みんなが大好きなサンタクロースのおじいさんが、どんなふうにお仕事しているか知っていますか? サンタさんの忙しい一日の始まり始まり...
 初めて読んだとき(約20年前)、こういうのも絵本っていうんだ、と驚いたものでした。まるでマンガのようにコマ割されていたので。今ではそういう本がいくつも出ていることを知っていますが、当時の私には新鮮でした。それまで、サンタクロースやクリスマスの本といえば、もっと型にはまったサンタクロースの本しか読んだことがなかったので、サンタクロースが寒がりで愚痴をこぼしつつ仕事をしているというお話も、驚きでした。その当時買った本は実家に置き去りで、今回読んだのは図書館から借りた本なのですが、借りて以来4才のむすめが毎日読んでいて、さらに延長して借りることを要求しているので、早いところ実家に取りに行かなくては。お気に入りのシーンは、サンタクロースが天気に文句をつけながら飛んでいるところです。ほかは親に読ませるのに、そのページだけは自分で読んでいます。(2000.10.18読了)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年12月20日 (月)

☆『こまったこまったサンタクロース』(THE CHRISTMAS STOCKINGS)

(文:マシュー・プライス  絵:エロール・ル・カイン  訳:岩倉千春
刊:ほるぷ出版(1992))
クリスマス・イブにサンタクロースが大きなビルの屋上にたどり着きました。でも、煙突がありません。さあ、困った。いったいどこから入ったらいいのでしょう?
 かんたんな仕掛け絵本になっていて、ページのどこかにある扉を探して次の部屋に行く、というパターンになっています。サンタクロースはプレゼントを入れる靴下を探しているのですが、やっと見つけた靴下は... (2000.12.13読了)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年12月19日 (日)

☆『きょうりゅう一ぴきください』

(文:竹下文子  絵:高畠純  刊:偕成社(1994))
 数年前、偕成社のクリスマスカタログでこの本を見つけ、「なぜ?」と思ったのですが、読んでみてわかりました。男の子が、サンタクロースに手紙を書いているのです。「こんどのクリスマスにきょうりゅう一ぴきください」と。どうしてきょうりゅうがほしいのか、どう世話をするのか。こんな手紙をもらってしまったら、サンタさんも何か手を考えないわけにはいかないことでしょう。人を説得するときの指南書にもなるかもしれません。(2001.2.26読了)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年12月18日 (土)

☆『ぐりとぐらのおきゃくさま』

(作:なかがわりえことやまわきゆりこ  刊:福音館書店(1966))
 「こどものとも」129号です。
 雪合戦をしていたぐりとぐらは、雪の上に大きな足跡を見つけます。こんな大きな足跡、だれのだろう? ついていってみると、足跡はなんと、ぐりとぐらの家へと続いています。さて、足跡のぬしはだれ?
 ぐりとぐらのクリスマスのお話です。 初めのおきゃくさまは、サンタクロース。そして、サンタさんがとっても大きなケーキをおいてほかの家へ向かったあとには、森の仲間たちがたくさん、おきゃくさまにやってきたのでした。サンタさんの特製ケーキ、クリスマスには最高のごちそうですね。ところで、ケーキの材料、サンタさんが持参したのでしょうか? う〜ん、食べてみたい...(2000.9.20読了)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年12月17日 (金)

☆『クリスマスのほし』

(案:上沢謙二  画:富山妙子  刊:福音館書店(1964))
 「こどものとも」105号です。
 クリスマスまであと十日という日、金鉱の町では、あと十日たっても次の鉱脈が見つからなければ閉山すると申し渡されます。こどもたちには楽しみであるクリスマスが運命の分かれ目になってしまったおとなたちは、いらだちます。こどもたちは、イエス生誕の日に金がもたらされたように、新しい鉱脈が見つかることを祈ります。そして、クリスマスの朝、ついに金が見つかります。大酒飲んで、祝おうと考えるおとなたち。しかし、一方で、とある厩で新たな命が誕生していました。藁の中に横たわる母子を見た人々は、神の恵みに感謝し、静かに救世主の生まれ日と、じぶんたちの幸せを祝うのでした。
 クリスマスをテーマにした物語は、非クリスチャンには本当には理解しきれないのかな、とちょっと思いました。物語としては感じるところはありますが、底に流れる信仰からくるものについては、きっと感じきれずにいるものがあるのでは。もっとも、これはキリスト教関係に限ったことではなく、さらにいえば、すべての物語は自分以外のひとの中から出てきているのだから、完全に理解できているものなど一つもあるわけなく、理解できる範囲で精いっぱい受けとめればそれでいいのかな、とも思います。というか、そう思わなければ物語の世界を楽しむことなどできなくなってしまいますから。ただ、読み飛ばしてしまうものと、この作者が本当にいいたいことを理解したいと切望させられるものがあるのも事実ですが。
 また古い本をよその図書館から借りてもらったので、館内閲覧ということでその場で読んできました。小さな分室でカウンターで立ち読み状態でメモもとらなかったので、上記に多少正確でないところがあるかも知れません。次回からは、対策を考えなければ。(2000.8.30読了)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年12月16日 (木)

☆『くまの木』

(作:佐々木マキ  刊:福音館書店(1991))
 おんなのこが、サンタクロースに手紙を書きました。「クリスマスにはかわいいくまのぬいぐるみがほしいです。でも、いくらみんながかわいいといっても、あたしがかわいいとおもえないくまは、いやです。」 クリスマスにおんなのこのくつしたにはいっていたのは、くるくると巻いた紙。それは、くまの木への地図だったのです。おんなのこは、地図を片手に出かけます。自分にとっていちばんのくまをみつけるために。
 いいですねえ、このサンタさん。いきなはからい、いや、もしかすると、ちょっと怒っていたのかもしれないけれど。でも、もののわかったひとであることは、間違いない。サンタさんも、おんなのこも。(2002.7.3読了)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年12月15日 (水)

☆『クリスマスのちいさなほし』(THE CHRISTMAS TOYS CATCH THE LITTLE STAR)

(作:オリガ・ヤクトーヴィチ  訳:松谷さやか  刊:福音館書店(1999))

 「こどものとも」525号です。
 クリスマスイブの夜中だとというのに、ツリーのかざりたちがけんかをしています。だれが一番偉いか、ですって。あんまりもめたものだから、ツリーのてっぺんの小さな星が落っこちて割れてしまいました。さあ、大変。かざりたちは、かわりの星を探しに出かけます。
 けんかしていたかざりたちだけど、星がないことでこどもたちをがっかりさせないために、夜空に飛び立ちます。お互い助け合い、支えあって。それこそが、クリスマスの精神でしょうか。こどもたちは知らないけれど、かれらのツリーには、本物の星がかかっているのでした。(2000.7.11読了)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年12月14日 (火)

☆『クリスマスのおきゃくさま』

(文:ダイアナ・ヘンドリー  絵:ジョン・ロレンス  訳:ふじいみきこ
刊:徳間書店(1994))

 エクセター通りのベンとジェインの家では、クリスマスのおきゃくさまを迎えています。かたほうのおじいちゃんとおばあちゃんともうかたほうのおじいちゃんとおばあちゃん。両親が留守になるので預かるお友だち。そこまでは予定通りだったのだけれど、次から次へと思いかげないおきゃくさまが。たいへん、どこにとまってもらいましょう。
 暖炉の上や出窓、お風呂や流しまでベッドにして、なんとかみんなでクリスマスを迎えられることになります。荒唐無稽なストーリーですが、しっとりと語られているので、「分かち合い」という、クリスマスの精神を、温かく示す物語になっています。(2003.11.19読了)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年12月13日 (月)

☆『きのいいサンタ』

(作/絵:さとうわきこ  刊:金の星社(1983))

 サンタさんがクリスマスイブにプレゼントを配りに行く話がマンガ風のこまわりで描かれているので、さとうわきこ版『さむがりやのサンタ』かと思って読み始めたのですが、スタートでそういう印象を受けたものの、中身は全然違いました。まさに、さとうわきこ版のサンタさんの姿が描かれています。
 このサンタ、配るより拾うほうが多いんです。おもちゃをプレゼントしに行ったら、去年のプレゼントが捨ててあって寂しそうですが、拾うのがこのおもちゃだけでない。ありとあらゆる捨てられるべきでないものや寂しいもの、困っているものを拾う、拾う。暖かい暖炉の前に連れて行ってあげるよ、と。ついにはそりに乗り切れなくなるのだけれど、そうなったら、拾ったバスをそりにつないで、うちに連れ帰ります。迎える奥さんも、あきれつつもなれた様子でパーティ準備です。
 楽しくて暖かくて、ちょっと寂しいお話です。行き場がないものの多さが悲しくて。でも、君たちは大丈夫。サンタさんに見つけてもらえたから。自分の居場所。なんてすてきなクリスマスプレゼントでしょう。(2001.11.27読了)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年12月12日 (日)

☆『思いがけない贈り物』

(作:エヴァ・ヘラー  絵:ミヒャエル・ゾーヴァ  訳:平野卿子  刊:講談社(1997))

 プレゼント配りは終わったはずなのに。サンタさんの手元に残ったお人形が一つ。サンタさんは、人形をもらうはずの子を探し、人形をもらっていない子の家を一軒一軒尋ね歩くけれど……
 今どきのサンタさんは、プレゼント配達リストをパソコンで管理しているらしいです。ほんの数軒だからと、タクシーで回ってみたり。こどものための教訓話のようでもあり、大人のための風刺話のようでもあり。軽薄にみえる人がおおっと思う一言を言ったり。「大人と子どものための絵本」なのだそうですが、どこか奇妙な感じのする本です。いい話と言ってしまえば、いい話なのですが……(2006.2.22読了)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年12月11日 (土)

☆『おとうさん』

(作:北沢杏子  絵:井上正治  刊:岩崎書店(1985))
 「こころ からだ いのちのえほん」というシリーズの2巻目、幼児から低学年向けの性教育の本です。おしべとめしべなんていうたとえではなく、赤ちゃんのたねと赤ちゃんのたまごをくっつけて赤ちゃんを作るという説明になっています。ふとんの中でくっついている絵も。
 むすめが四才の頃に図書館で見つけて借りてきて以来、気に入っているらしく、ときどき借りています。そろそろ身を守ることを教えなければならない年なので、こういうことがわかっていてくれると、説明しやすいかも。と書きながら、おすすめマークをつけていないのは、こういう説明のしかたでいいのか、自信がもてないからなのですが。
 防御については、『とにかくくさけんでにげるんだ』という本がよくお薦めになっていますが、ちらりと読んだ限りでは、お薦めできる本のようでした。(2002.10.23読了)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年12月10日 (金)

『音楽室の日曜日』

(作:村上しいこ  絵:田中六大  刊:講談社(2010))

 日曜日の音楽室。先生もこどもたちもいないとき、音楽室でなにが起こっていると思いますか?
 こどもたちの合唱を聴いて、自分でもやりたいといいだした楽器たち。肖像画のベートーベンをピアニストとしてかり出したものの、長年弾いていないから指が動かないと言われます。そこで温泉に繰り出して……
 クラスの合唱に乗り気じゃない子がいて気になる、という子に特にお薦めです。もちろん、乗り気じゃない本人にも。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年12月 9日 (木)

☆『おてんばシーラ』(SHEILA RAE,THE BRAVE)

(作/絵:ケビン・ヘンクス  訳:斉藤美加  刊:金の星社(1990))
 シーラは元気なネズミの女の子。何も恐いものはないと豪語していますし、妹のルイーズにはその通りに見えます。シーラに臆病さをからかわれるルイーズは、シーラの勇敢さがうらやましい限りです。ところがある日、学校帰りにいつもと違う道を選んだシーラは、迷子になってしまいます...
 元気があまっているシーラ。勇敢といっても、「蛮勇といえど勇なり」という感じもありますが... そんなシーラが危機に陥ったときに、知恵と勇気を発揮してシーラを救ったのはルイーズというのは、途中で予想はできるのだけれど、でも、それでこの物語がつまらなくなってしまったわけではありません。先がわかるからこそ、応援したくなる、そんなお話です。それは多分この姉妹の性格の素直さ、愛らしさのなせる技でしょう。
 ルイーズのテディベアが、いつもルイーズと同じリボンをつけているところに、ルイーズの性格が出ているような気がします。(2001.4.25読了)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年12月 8日 (水)

☆『おててが でたよ』

(作/絵:林明子  刊:福音館書店)

 「くつくつあるけのほん」シリーズの2冊目です。『くつくつ あるけ』の反応が今一つだった割には、むすめはこちらは楽しんで読んでいました。おすわりをした子が、なにかをかぶってもぞもぞしているうちに、手が出て、顔が出て、足もちゃんと出て... という様子が描かれているのですが、「ぱっ」と出るのがうれしいようです。「いないいないばぁ」に通じるものがあるのか、自分もやっていることだからなのか。
(1989読了)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年12月 7日 (火)

『なきすぎてはいけない』

(作:内田麟太郎  絵:たかすかずみ  刊:岩崎書店(2009))

 おじいちゃんが語りかけます。遠いところから。泣いてもいい、だけど、泣きすぎてはいけない。
 いのちのつながりを語りかける、詩のような絵本です。大切な人を失った人へ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年12月 6日 (月)

☆『おてがみ』

(作:なかがわりえこ  絵:なかがわそうや  刊:福音館書店(1969))
 「こどものとも」157号です。
 こねこのにおのところに、さくらまちのたまこから、風船についたお手紙が届きます。「あそびにきてね、たまこ」 ところが、風船はにおの手をすり抜け、みーたのところへ。そして、また、みーたの手を抜け、今度はくろすけのところに。風船は次々とねこたちの手に渡り、それをすり抜け、たまこのお誘いを知らせます。そして...
 みんなが少しずつふくらまして大きくした風船が、最後にはみんなをたまこのところに連れていく。たくさんの友だちをぶら下げた風船を見たたまこが、「おやつのよういをはじめました」と結ばれているのを読んで、「ふふふ」と笑ってしまいました。ねこのいかにもしなやかそうなボディラインが、なんだかセクシーな感じです。(2001.3.23読了)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年12月 5日 (日)

☆『おでかけのまえに』

(作:筒井頼子  絵:林明子  刊:福音館書店(1980))

 きょうはピクニックに行く予定。目が覚めたあやこは、天気がいいので、おおよろこびです。早く出かけたいけれど、おかあさんもおとうさんも忙しそう。手伝ってあげなきゃ。
 言葉で語られるのは、3〜4才くらいにみえるあやこのわくわくした気持ちと、手伝いたいという気持ちなのですが、画面ではおべんとうはめちゃめちゃに詰められ、おとうさんのバックはごちゃごちゃ。顔にはお化粧しちゃうし、挙げ句のはてにお気に入りの服で転びます。でも、おかあさんもおとうさんもあわてずさわがず、もちろん、しからず。多分、おでかけの時間は遅れたし、一番のお気に入りの服で写真をとってあげることはできなくなったけれど、でも、あやこちゃんの楽しい気持ちはそのままで、ピクニックに出発したのでした。
 失敗したくて失敗する子はいません。子どもの気持ちに寄り添って、一番肝心なことは何なのかを見失わない。結構むずかしいです。でも、それは、本当に大切なこと。こどもより、この年頃の子を持つ親のための本かもしれません。(2002.5.3読了)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年12月 4日 (土)

『わたしのおひなさま』

(作:内田麟太郎  絵:山本孝  刊:岩崎書店(2005))

 ももちゃんのいろいろを持って流れていってくれるはずの流しびな。川に浮かべたとたん、水の中から手が! ももちゃんが追いかけると、川の中には病気のかっぱの女の子がいて……
 このコンビでの、季節の行事にちなんだ絵本のシリーズの一冊です。お話はいいのだけれど、このお話にこの絵は……と思うのですが、現代的でいいのかな。なにしろ、今の子どもに昔からの風習を伝えるのが目的なんだから。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年12月 3日 (金)

☆『オットーのくちぶえ』(OTTO LOVES TO WHISTLE)

(作:きたむらえり  刊:福音館書店(1998))

 「こどものとも」510号です。
 かわうそのオットーは、口笛が大好き。ともだちのだれも、オットーほど上手に吹くことはできません。ところがある日、ともだちがみんなオットーに怒っています。すべりだいや、ダムが壊された。上手な口笛がきこえたから、犯人はオットーだ。もちろん、オットーはそんなことをしていません。オットーは犯人探しに出かけます。
 ビーバーやくまが出てくるあたり、カナダ在住の作者ならではでしょうか。この本とは直接関係ないのですが、子どもの頃ビーバーのつくるダムを見てみたいものだと思っていたことを思い出しました。当時読んだ本の影響だったはずですが、残念ながら思い出せません。(2000.6.27読了)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年12月 2日 (木)

『12ヵ月のおてつだい』

(作:きたやまようこ  刊:理論社(2005))

 『ぼくとポチ』ノシリーズです。
 ぼくとポチが毎月何かしていると、だれかがお手伝いに来てくれる。1月はゆきだるまが七草がゆを作ってくれて2月はありがジャム作りのお手伝い。毎月毎月、だれかが来てくれるよ。
 おだやかで、かわいらしい世界です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年12月 1日 (水)

☆『おっとせいおんど』

(文:神沢利子  絵:あべ弘士  刊:福音館書店(1989))

 「こどものとも」401号です。
 オットセイの日々の暮らしを民謡風に語っている、とでもいったらよいのでしょうか。オットセイたちの踊る様子、かけ声が4才のむすめには大うけでした。巻末に、神沢利子・詞、矢野顕子・曲という「おっとせいおんど」の楽譜付きです。(2000.12.20読了)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2010年11月 | トップページ | 2011年1月 »