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2010年10月31日 (日)

☆『おじさんのえ』

(作:織茂恭子  刊:福音館書店(1994))
 こどものとも464号です。
 野原であった、おじさん。絵を見せてくれたんだ。不思議な絵なんだよ。おじさんがステッキをふると、いろいろ変わるんだ。それでね……
 ちょっとナンセンスで、ちょっと不思議、とってもわくわくするおじさんの絵。むすめの想像力というか予想できる範囲を越えた展開だったようで、楽しんでいました。(2003.3.12読了)

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2010年10月30日 (土)

『うみ うります』

(作:岡田喜久子  絵:長新太  刊:白泉社(1984))

 おまつりの夜店で、「海を切り取ることに成功した!」と言って「海」を売り、もうけたブンさん。泊まっている宿に、自分も「海」がほしいから、代金300円分働きますというねずみがやってきて……
 海を売るという不思議と、だましたことの痛み。得たものが一番多かったのは、だれ? ちょっとほろ苦いお話です。

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2010年10月29日 (金)

☆『おしいれのぼうけん』

(作:古田足日/田畑精一  刊:童心社(1974))
 さくらほいくえんには、こわいものがふたつあります。ひとつは、いけないことをしたときにいれられるおしいれ。もうひとつは、人形劇に出てくるねずみばあさんです。ある日、おしいれにいれられたさとしとあきらは、暗いおしいれの中で、ねずみたちをひきいるねずみばあさんに追われます。ふたりは、どうなるのでしょう。
 そういえば、こどものころ、おしいれにとじこめられたことがあったなあ。なにをしたせいかは、忘れましたが。意地を張っていたさとしとあきらは、協力してねずみばあさんから逃れます。そして、本当にすなおな気持ちになって、「ごめんなさい」をいうことができるのでした。六才のむすめは、知らない間に自力で読んでいました。もう、まえほどにはこわがりではなくなったようです。これで、ドキドキ・ハラハラのさきにあるものにめぐりあえます。よかった、よかった。
こわいのは、知らないから。わからないから。でも、ちょっとがんばってみて。その先には、すてきなものが待っているかもしれない。さとしにもあきらにも、むすめにも。(2002.9.4読了)

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2010年10月28日 (木)

『眠れなくなる宇宙のはなし』

(著:近藤克彦  刊:宝島社(2008))

 宇宙物理学者である著者が、宇宙観・宇宙論の歴史を解いた本です。なじみやすい文体で、宇宙観や宇宙論の流れを紹介しています。今まで部分的には聞いたことがあるけれど、とっつきにくかった理論が、ちょっとわかって、かなり親しみが持てるようになりました。眠れなくはなりませんでしたが。

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2010年10月27日 (水)

☆『おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん』

(作:長谷川義史  刊:BL出版(2000))

 おじいちゃんのおじいちゃんはどんな人? そのまたおじいちゃんは? という具合に、ご先祖様を遡っていくお話です。
 こんなふうにずっとつながっているとか、くらしぶりが全然違ったとか、こどもには発見の多い本だと思います。おおらかな絵も魅力です。(2005.8.31読了)

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2010年10月26日 (火)

☆『おじいちゃんがおばけになったわけ』

(文:キム・フォップス・オーカソン  絵:エヴァ・エリクソン  訳:菱木晃子  刊:あすなろ書房(2005))

 大好きなじいじが死んでしまった。道で心臓発作を起こして、それっきり…… エリックは、悲しかった。もう、じいじには会えないんだ。ところが、お葬式のあった夜、じいじはエリックのところにやってきた。じいじはおばけになったんだ。じいじに会えてうれしい。だけど、おばけになるのは、やり残したことのある人だって。エリックは、じいじといっしょに、じいじの心残りを探すことに。
 じいじの心残りが見つかり、じいじは去っていく。エリックの目の前から、思い出の中に。エリックはじいじの死を受け入れる。いや、死を受け入れるというより、人生を受け入れたのだろう。じいじと過ごした楽しい日々。それには終わりがある。だけど、エリックはじいじが大好きで、じいじもエリックが大好き。そのことには終わりはない。エリックは、明日からは自分の人生を生きていく。じいじの思い出とともに。(2006.10.27読了)

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2010年10月25日 (月)

『きゅうりさんあぶないよ』

(作:スズキコージ  刊:福音館書店(1998))

 きゅうりさんが走っていくと、さまざまな動物が、「そっちへいったら あぶないよ ねずみがでるよ」と言って、自分がもっているあれこれを差し出します。終いには全身あれこれを着たり付けたりして、ついにはねずみに出会います。そして、きゅうりさんは……
 なんできゅうりさんでねずみなのかはわかりませんが、こどもには繰り返しが楽しいのだろうなと思います。

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2010年10月24日 (日)

☆『おじいさんのつるつるかぼちゃ』

(文:立岡佐智央  絵:立岡月英  刊:福音館書店(1998))

 「こどものとも」506号です。
 おじいさんがかぼちゃのたねをまきました。芽が出てつるが伸びて、つるが伸びて、つるが伸びて... つるばかり伸びて花はさきっぽにたった一つついただけ。おじいさんはがっかり。しかもつるは、昨日けんかしたばっかりの隣のおばあさんの庭に伸びていって、みるまにたった一つの花は実を生らせ、みごとなかぼちゃはおばあさんに取られてしまいました。おじいさんはがっかり。だけど、おばあさんとは仲直りできました。つるはまだまだ伸びて、伸びて、次々実をつけます。家から家へ、人から人へ、かぼちゃは喜びを運んでいきます。
 ああ、気持ちのいい本だ。善にして良、かつ、おしつけがましくも嫌みでもない。加減を心得たまっすぐさです。かぼちやのつるはくねくねしていますが。作者は、かぼちゃが大好きなのでしょうね。中に幸せをつめて届けたいほどに。(2001.5.17読了)

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2010年10月23日 (土)

『ナナナバニ・ガーデン』

(作:須藤真澄  刊:講談社(2010))

 須藤真澄というと、多分愛猫ゆずとの暮らしを描いたマンガが一番有名かなと思うのですが、この本は、ゆずは出てこない短編集です。猫は出てきますが。
 もともと彼女のファンタジーというか、多くの人と少しずれた世界を見ているような作品が大好きです。この本は、そういう作品が十編収められています。
 不思議は、きっとすぐそばにある。見る目があればね、きっと。

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2010年10月22日 (金)

☆『おさんぽしましょ』

(作/絵:井上洋介  刊:鈴木出版(1991))

 楽しくお散歩している女の子が考えます。リンゴもお散歩するかしら。鉄橋もお散歩するかしら。それからそれから...
 いろいろなものかお散歩するどうか女の子が問いかけ、答えが絵になっているという絵本です。なんでこんなものが、なんでこんな風にお散歩? という首を傾げながら楽しめる絵本です。(2001.4.19読了)

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2010年10月21日 (木)

☆『おさるとぼうしうり』(CAPS FOR SALE)

(作/絵:エズフィール・スロボドキーナ  訳:まつおかきょうこ  刊:福音館書店(1970))
 頭に帽子を積んだ帽子売りが、帽子を乗せたまま木の下で眠り込んでしまいました。目が覚めると、帽子がありません。木の上のさるたちにとられてしまったのです。帽子売りは帽子を取り返そうとしますが、さるたちは、「ツー、ツー、ツー」というばかりで、帽子を返そうとはしません。帽子売りは、もうかんかんです。
 日頃はひょうひょうとした帽子売りが、怒り狂った様子、帽子を取り戻して、またひょうひょうと去っていく姿がなんともいえません。帽子、売れたでしょうかねぇ。(2001.10.31読了)

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2010年10月20日 (水)

『ヘスターとまじょ』

(著:バイロン・パートン  訳:かけがわやすこ  刊:小峰書店(1996)

 今夜はハロウィーン。パーティの準備ができたワニの女の子ヘスターは、みんなが来るまでのあいだ、魔女のかっこうで知らない人の家を訪ねることを思いつきます。ところが訪ねた家はなんと……
 行った魔女のその友達のパーティに招待されてしまったヘスター。楽しいハロウィーンの絵本です。

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2010年10月19日 (火)

☆『おさらをあらわなかったおじさん』

(文:フィリス・クラジラフスキー  絵:バーバラ・クーニー  訳:光吉夏弥
刊:岩波書店(1978))

 あるところに、一人暮らしのおじさんがいました。いつもおそうじもおせんたくもお料理も自分でして、気持ちよく暮らしていたのですが、ある日、帰ってきたらあまりにおなかが空いていたので、いつもよりいっぱい晩ご飯を作りました。いっぱい食べ終わったときには、ひどく疲れていて、片づける気力が残っていませんでした。そこで、明日いっしょに洗おうと、お皿を流しにおいて寝てしまいました。ところが、次の日はもっとおなかが空いていて、もっと疲れてしまって、とてもではないけれど、お皿を片づけられません。そんな日が続いて、気がついたら、もうきれいなお皿がありません。そこでおじさんは、灰皿(!)をお皿代わりに。それもなくなって次にはきれいな植木鉢(!!)。それでも足りなくて……
 最後には全部のお皿やお皿代わりにしたものを洗うしかなくなるのですが、お皿でいっぱいで流しも見つからない…… やっぱり、使ったものはすぐ片づけようね、という教訓話ではなく、おじさんといっしょにどきどきして読んでほしい本です。(2005.3.23読了)

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2010年10月18日 (月)

☆『おこりんぼママ』

(作:ユッタ・バウアー  訳:小森香折  刊:小学館(2000))

 ママがものすごくどなったから、ぼくのからだはばらばらになってとんでいっちゃった。頭は宇宙に飛び出すし、おなかは海に。つばさも、くちばしも、おしりも。足だけになったぼくは、ぼくを捜したくても、みつけられない。どうしたらいいの?

 ペンギンのぼうやが、ばらばらになって途方に暮れていると、ママがやってきて、全部の部分を集めて縫って、ぼうやは元通り。そして、ママは「ごめんね」って。こどものための本ではなく、おかあさんのための本かもしれません。(2001.6.1読了)

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2010年10月17日 (日)

☆『おげんきですか? ぼくのうち』

(作:きたやまようこ  刊:偕成社(2000))
 『ぼくのポチブルてき生活』シリーズの3巻です。
 だれかに話したいことができたら手紙を書く。それが犬のポチの楽しみです。そのポチが、くもに誘われて、旅に出ることにしました。もちろん、背中のリュックにはペンと紙。ポチは、旅先で見たいろいろなことについて、家に手紙を書きます。壁に、窓に、屋根に。その返事が旅先に届いて、ポチのポチブルてき旅が続くのでした。
 大好きなひとに、手紙を書きたくなる本です。(2003.10.22読了)

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2010年10月16日 (土)

『もりにてがみをかいたらね』

(作:きたやまようこ  刊:偕成社(1997))

 『ぼくのポチブルてき生活2』です。
 てがみを大好きな犬、プルテリアのポチは、大好きな森に手紙を書くことを思いつく。森に手紙を書いたら、返事が来たよ。その返事を読んだら、今度は木に手紙を書きたくなったんだ。手紙を書くのって、返事をもらうのって、うれしいことだよ。
 自分の気持ちを伝えるって、たいせつなことだよね。手紙を書きたい気持ちになれるって、それもとてもすてきなことだと思います。

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2010年10月15日 (金)

☆『ぼくのポチブルてき生活』

(作:きたやまようこ  刊:偕成社(1996))

 ずっと気になっていた本なのですが、なんとなく後回しになっていて、やっと借りてきました。タイトルを見て、「ブルジョワ犬ポチの贅沢な日々」と思いこんでいたのですが、「ブルテリアのポチ」なんですね、たぶん。でも、「ぼくの、ちょっとぜいたくなポチブルてき生活」という言葉が出てくるので、私の思いこみも、完璧に間違っていたというわけではないようです。
 さて、そのポチブルの言う「ぜいたく」とは? ポチブルは、いろいろな相手に手紙を書きます。その相手からの返事がきっかけで、また別な相手に手紙を書いて。すると、また、返事が来て…… という具合に、ポチブルの日々は、好奇心と出会いに満ちているのです。そう、やっぱり、ぜいたくな生活だよね、ポチブルくん。だれかに手紙を書きたくなる一冊かもしれません。(2003.6.18読了)

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2010年10月14日 (木)

『ポピーのあかちゃん』

(作/絵:ジル・バークレム  訳:岸田衿子  刊:講談社(1997))

 『のばらの村のものがたり』シリーズです。
 ポピーとダスティに三つ子の赤ちゃんが生まれました。とっても幸せなポピーとダスティだけれど、粉っぽくて階段の多い水車小屋での三つ子の子育てはなにかとたいへんで、ポピーはまいりかけています。そこでのばらの村のみんなは……
 ポピーとダスティそして三つ子ちゃんのために、村のみんなが用意したプレゼント。それは、広くて気持ちのいい家。ポピーに内緒ですてきなプレゼントを用意しようとするみんなの奮闘ぶりがほほえましくもたのもしいです。幸せな世界の物語です。

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2010年10月13日 (水)

『海へいった話』

 塩を手に入れるため、塩を作っている海辺に住むねずみたちのところに行くことになりました。ダスティーとポピーとともに、川を下る船に乗せてもらえることになったウィルフレッドとポピーは、初めての航海、まだ見ぬ海に心躍らせます。そして、海辺の一家との出会い。
 失敗したプリムローズを小馬鹿にしたような態度を取るウィルフレッドですが、プリムローズが示した知恵と勇気には、心からの感嘆の言葉を口にします。二人の性格の対比がおもしろかったです。

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2010年10月12日 (火)

『ウィルフレッドの山登り』

(作/絵:ジル・バークレム  訳:岸田衿子  刊:講談社(1986))

 『のばらの村のものがたり』シリーズです。
 山のねずみたちに毛布を届けに行くおとなたちに同行できることになったウィルフレッドは、その帰りにアップルおじさんと二人で、小さな冒険をして帰ることにしました。ところが、思いがけぬ深い霧に、帰り道を見失って……
 若い頃にはいくつもの武勇伝を持つけれど、今では足が不自由なアップルおじさんを助け、冒険家が書いた本で得た知識をフルに活用して、難局を乗り切るウィルフレッド。冒険家にあこがれるだけでなく、一歩も二歩も近づきました。勇気と優しさに、心が温まります。

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2010年10月11日 (月)

☆『ひみつのかいだん』 のばらの村のものがたり

(作&絵:ジル・バークレム  訳:岸田衿子  刊:講談社)

 ねずみのウィルフレッドとプリムローズは、冬至まつりでの詩の暗唱の練習をする場所を探しているうちに、物置のカーテンのかげに小さな扉を見つけます。扉の向こうにあったのは長い階段でした。昇っていった二人が見たものは...
 プリムローズの祖先やのばらの村の歴史に関わる秘密が隠されているようなのですが、それについては触れられていません。その物語もあれば、ぜひ読んでみたいところです。(1999.9.3読了)

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2010年10月10日 (日)

☆『雪の日のパーティー』 のばらの村のものがたり

(作/絵:ジル・バークレム  訳:岸田衿子  刊:講談社)  

 大雪に村が埋もれた冬の日。のばらの村のねずみたちは、ご先祖からのしきたりに従って、雪の舞踏会を開きます。深いふきだまりの雪を掘り抜き、柱や床を入れてアイスホールを作ります。つららや柊で飾り付けられた氷の館の美しいこと!! 舞踏会の準備やパーティーの様子がいつもながらの色彩で綴られています。参加してみたくなるような楽しさです。

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2010年10月 9日 (土)

作ってみました☆〈塩ざけの炊き込みごはん〉

 『きょうの料理』のテキストに連載されていた頃から気に入っていた『十八番リレー』、一冊の本にまとまったので買いました。
 今日作ってみたのは、〈塩ざけの炊き込みごはん〉。
 甘塩の鮭の切り身をお米と調味料といっしょに炊くだけ、というお手軽レシピだけれど、おいしかった!
 鮭の塩加減で味が変わるので、このお店で買う鮭なら、塩気はこのくらい、という見当のついている鮭でチャレンジすることをお薦めします。
 残ったらおにぎりに、と書いてあるのですが、油っ気があるので、ラップで固めるように握らないと難しいかも。ごまのプチプチ感も楽しい、おいしいごはんです。

『十八番(おはこ)リレー』 著:高山なおみ 川原真由美 刊:NHK出版(2010)

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2010年10月 8日 (金)

☆『木の実のなるころ』

(作/絵:ジル・バークレム  訳:岸田衿子  刊:講談社)

『のばらの村のものがたり』シリーズです。
 のばらの村は、実りの季節。みんなが収穫に忙しい中、もりねずねだんしゃくのむすめ、プリムローズが行方しれずになり、村は大騒ぎ。当のプリムローズは、散歩を楽しんでいたつもりが本当に迷子になってしまいます。アニメ版をみてから読んだので、比べると緊迫した感じではないのですが、美しい紅葉の様子から嵐、暖かな部屋と進む物語はそのままねずみたちの気持ちを表し、不安と喜びが伝わってきます。眠くなったプリムローズがとても愛らしい姿です。

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2010年10月 7日 (木)

☆『小川のほとりで』

(作/絵:ジル・バークレム  訳:岸田衿子  刊:講談社)

 『のばらの村のものがたり』シリーズです。
 チーズ小屋のポピー・アイブライトと、粉ひき小屋のダステイ・ダッグウッドの恋と結婚式の様子が、淡々と描かれています。アニメを先に見たので、あっさりした物語になっているように感じました。同じ出来事を別な見方で見ているという感じでしょうか。ゆったりと、穏やかに黄金の午後が過ぎていく。そんな物語です。

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2010年10月 6日 (水)

☆『春のピクニック』 のばらの村のものがたり

(作/絵:ジル・バークレム  訳:岸田衿子  刊:講談社)

 BSでアニメの放送があったのですが、その出来映えに感激して、初めて読みました。そのビデオのおかげで、むすめはねずみが好きになり、図書館に行くと、ねずみの出てくる絵本をせっせと探しています。アニメで見たのと比べると淡々としたお話なのですが、細かく描き込まれた絵や、品の良い言葉が心地よい本です。「春のピクニック」は、ウィルフレッドというこどものねずみの誕生日に、村のねずみ総出で行われたピクニックです。誕生日なのにみんながそれを忘れているのでがっかりするウィルフレッド。でも、実は... ものがたりを追いながら一度、改めて描かれた世界を探検してもう一度、一冊で二度は楽しめる本です。

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2010年10月 5日 (火)

☆『おかえし』

(作:村山桂子  絵:織茂恭子  刊:福音館書店(1989))
 「こどものとも」351号です。
 たぬきのおくさんの家の隣に、きつねのおくさんが越してきました。きつねのおくさんが引っ越しのあいさつに持ってきたのはすてきないちご。それも、どっさり。たぬきのおくさんはおかえしにたけのこを持っていきます。すると、きつねのおくさんはそのおかえしに花と花瓶を持ってきました。そこでたぬきのおくさんはおかえしのおかえしのおかえしを考えました。そして...
 家中のものどころか、こどもまでおかえしに持っていってしまうおくさんたち。最後には自分を持っていって、二軒の家はすっかり入れ替わってしまう。そこまで、おかえしを繰り返すおくさんたち。さらっと笑っていいような、現実にありがちな考えの足りないつきあいを笑われているような。最後はみんな手をつないで楽しそうにしているので、笑ってしまっていいのでしょうね。(2000.11.7読了)

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2010年10月 4日 (月)

☆『おかあさんはどこ』

(作/絵:フレデリック・ステール  訳:畑中圭一  刊:トモ企画)

 たまごを暖めていたあひるのおかあさんは、きつねに襲われそうになり、たまごから引き離すために巣を離れます。ひとりぼっちで生まれたひなは、おかあさんを探しに出かけます。次々に出会う鳥たちがヒントを頼りに進み、さて、ひよこはおかあさんにあえるでしょうか。
 あひるというと、家畜としてのイメージしかないので、このあひるのおかあさんの行動には疑問があるのですが、こどもは気に入ったようです。探し回るというのは、幼児の好きなモチーフの一つなのでしょうか。

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2010年10月 3日 (日)

☆『おおやさんはねこ』

(作:三木卓  絵:荻太郎  刊:福音館書店(1982))

 仕事場用の部屋を探していたぼくは、不動産屋で格安の物件を見つける。大家さんが出している店子の条件はちょっと変わっている。でも、なんとかクリアしてそこに行ってみると、なんと大家さんはねこだった……!
 不思議な交流の中で語られるぬくもりと悲しみ。小学校中級以上向けとなっていますが、親の世代の子どもの頃の話をよく聞いていたり、この本が書かれた時代が舞台の本を相当読んでいる子でないと、ついていくのがむずかしいかも。(2006.9.10読了)

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2010年10月 2日 (土)

秋の香り

 今日、今年初めて金木犀を感じた。
 例年より半月以上遅いような気がする。
 いつも、まだまだ暑いと思っていたけれど、さすがに秋ね、という気になるのが、金木犀の香りに気がついたとき。
 子どものころの記憶では、金木犀が香るようになるのは、暑さを感じなくなってからなのだけれど、おとなになってみると、まだ暑いうちからほのかに香り始める。子どものころは、そういう香りににぶかったのだろうか。
 暑かった夏も、本当に終わったのだという気がする。

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2010年10月 1日 (金)

☆『大どろぼうホッツェンプロッツ三たびあらわる』

(作:オトフリート・プロイスラー  絵:F.J.トリップ  訳:中村浩三
刊:偕成社(1975))

大どろぼうホッツェンプロッツ』シリーズの3冊目、最終巻です。
 さあ、たいへん! 大どろぼうのホッツェンプロッツが、牢屋から逃げ出した! いいえ、ちがいます。なんと、模範囚で、早めに釈放されたんですって!
 カスパールとゼッペルはなんとか信じたものの、特別に警部に昇進したディンペルモーザーさんは、信じないどころか、また、悪事を働こうとしていると思いこんでしまいます。運悪くおばあさんのかぼちゃやシュロッターベック夫人の水晶玉が行方不明になり、ホッツェンプロッツに疑いがかかってしまいますが……
 ホッツェンプロッツが、本当に善人になることにしたのか、それともまただまそうとしているのか、読者は最後までドキドキハラハラです。でも、最後は大団円。無事ごちそうで締めくくられたのでした。
 前2作が子どもたちが、どうやって悪者をやっつけるか、と、おとながどんなにまぬけで融通がきかないか、という、子どもにとって痛快な展開なのと比べ、本作では、これまでの悪者が弱者になり、子どもたちは弱者を救うために戦っています。そして、やっぱりおとなはまぬけで融通がきかない。知恵と勇気で戦ってはいるけれど、痛快さとはちょっと違う。一生懸命さ、とでも言えばいいのか。前2作では、カスパールとゼッペルは、戦わなければ自分たちやおばあさんが危なかったのだけれど、今回は、ホッツェンプロッツのことなんか見捨てても自分たちは痛くもかゆくもないのに、かれのために知恵を絞るのです。どうしてそんなに一生懸命なのでしょう? 救われるべき人を救う。それこそが正義だからでしょうか。(2003.6.16読了)

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