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2008年5月31日 (土)

天使のトランペット

 トランペットとオルガンのミニコンサートを聴いてきた。
 場所はチャペル。トランペットと言っても、現代のものとは違う、ナチュラル・トランペットと呼ばれるバルブのないもの、オルガンも日頃賛美歌の伴奏をしている、チャペルのオルガン、曲目もバロックのソナタだ。
 ナチュラル・トランペットを生で聞いたのは初めてだ。チャペルという場所柄もあって、なんというか、宗教的な響きに感じた。
 天使が喇叭を吹いているモチーフがあるけれど、あの天使の喇叭は、こういう音なのだろうなと思った。
 初めに天使と思ったけれど、天使ばかりではない。曲により、天上から下界へと降りてくるお告げと感じたり、天に届けと下界から捧げる、あるいは呼びかける祈りと感じたり、まっすぐに、人から人へと意志をを伝える声と感じたり。
 トランペットの響きは、体の中のなにかを共鳴させ、余分ななにかを体の外へと運んでいったような気がする。
 ときと場合によっては、このまま神の世界へと傾倒していってしまうこともあるのだろうなと、ふと思ったりもした。

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2008年5月30日 (金)

『くまとやまねこ』

(文:湯本香樹実  絵:酒井駒子  刊:河出書房新社(2008))

 なかよしの小鳥が死んでしまった。深い悲しみに沈むくまには、森のどうぶつたちの慰めの言葉もうつろに響くだけ。しかし、初めて会ったやまねこが弾いてくれたバイオリンは、違っていた……。
 全編ルビ着きの絵本ですが、対象は幼児ではないでしょう。喪失の悲しみを知っていなければ、痛みも癒しも通じないでしょうから。
 喪失の悲しみ。それは、死だけが持つものではないけれど、なにかを失えば、悲しい。それが、物であれ、人の心であれ。でも、すべての喪失のなかで、一番深い悲しみは、命の喪失。それは、本当に取り戻せないものだから。
 物語の中で、くまはやまねこのバイオリンに癒されたようでもあるけれど、その前に引きこもっていた家から出る気になるシーンがあり、それが、やまねこのバイオリンがくまを癒したという印象を薄れさせてしまいます。ただ、それが、「薄れさせてしまった」なのか、癒しはたった一つからもたらされるわけではないと作者が言いたかったのかはわかりません。悲しみを癒すのに、時が大切なのも間違いのないことだし。
 幸い、命ではありませんが、ある喪失を味わったところだった私には、気持ちを切り替えるのにいい本でした。

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2008年5月28日 (水)

菜の子先生到着

 大好きな富安陽子さんの「菜の子先生」シリーズ第3弾が、予約していた書店に届いた。
 ちょっと特殊な書店なので、児童書の取り寄せをたびたび頼むのは、おそらく私ぐらい。
 というわけで、その店では、私は読書好きの子どもがいる人、として認識されている。
 まあ、確かにうちの子、本は大好きだけど、買っている児童書の大半は、おとなの私がほしくて買った本。
 6年生の子どもが読んでいるのは、もっぱらYAかラノベ、というのが実態……

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2008年5月21日 (水)

『漂泊の王』

(文:ラウラ・ガジェゴ・ガルシア  訳:松下直弘  刊:偕成社(2008))

 すべてに秀でていると自他ともに認めるキンダの王子ワリードは、自分よりすぐれた詩を作った貧しい絨毯織りを、死に追いやってしまう。贖罪の旅に出た王子が砂漠で出会ったのは……
 罪を償うということは、本質時には自分を癒す行為なのではないかと思った。結局、犯した罪を無にはできないのだから。父王の、「われわれはみな、自分のすることに責任がある。よい行いにも悪い行いにも、そして、人生はかならず、おまえのした分だけ返してよこす。」という言葉、肝に銘じておこう。

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2008年5月18日 (日)

ダーウィン展

 科学博物館のダーウィン展に行ってきた。
 ここ何回かの特別展はいまいちなものが多かった中で、久しぶりに見応えのある展示だった。
 むすめは、ダーウィンの伝記や当時の航海について、興味が湧いてきたらしい。
 科学博物館の建物見学もできたし、いい一日だった。

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2008年5月16日 (金)

『つぐみ通りのトーベ』

(文:ビルイット・ロン  絵:いちかわなつこ  訳:佐伯愛子  刊:徳間書店(2008))

 トーベは、小学校二年生の女の子。最近、親友でクラスの人気者のエンマが、ほかの子と長いいいのが悩みの種。ところが、よりによってエンマのパースデーパーティーで恥ずかしい失敗をしてしまいます。思わずエンマの家から逃げ出したら、迷子になっちゃって……
 一つハードルを越えたなら、次のハードルも越えられる。高い木に上れたら、遠くまで見える。高みから見渡すことができたなら、小さなとげとげなんて、へっちゃらになる。
 トーベが、ひっかかっていたあれこれを乗り越えていくところが、痛快で爽快です。
 だいじょうぶ、君を見守ってくれている人が、ここにちゃんといるから。

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2008年5月15日 (木)

『風車小屋ねこカッチェ』

(文:グレッチェン・ウェルフレ  絵:ニコラ・ベイリー  訳:今江祥智&遠藤育枝  刊:BL出版(2002))

 ねこのカッチェは、粉屋のニコと楽しく暮らしていた。でも、ニコのところにおよめさんが来ると、邪魔にされてばかり。ところがある日、ニコの赤ちゃんが寝かされているゆりかごが、洪水に流されていくのを、カッチェは見つけます。カッチェは……
 ニコの幸せの隣で、だんだん居場所をなくしていくカッチェ。ありそうなことです。カッチェのふるまいが、実にねこらしいというか、さもありなんという感じです。もっとも、カッチェみたいに赤ちゃんを救ったねこは、そうそういませんが。
 600年ほど前に本当にあった事件に基づくお話だそうです。(2008.5.14)

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2008年5月14日 (水)

『花ざかりの家の魔女』

(作:河原潤子  絵:岡本順  刊:あかね書房(2008))

 お父さんの大おばさんのオーパと一緒に暮らすことになるかも知れない。お母さんは、絶対無理って言ってるし、お父さんだって、苦手みたい。でも、オーパって、本当はどんな人なの?
 気むずかしい老婦人との交流、ほろにがい恋。そして、さりげなく込められ反戦の想い。我らには語り継がなければならないことがあることを、静かに教えてくれる一冊です。

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2008年5月13日 (火)

『あかりをけして』

(作:アーサー・ガイサート  訳:久美沙織  刊:BL出版(2006))

 パパとママは、「八時になったら、あかりを消して」といいます。でも、暗いのはこわいもの。なんとか、暗くなるのを遅くすることはできないかしら。
 ということで、ブタの子どもが考えたのは壮大な(?)しかけ。『ピタゴラスイッチ』が好きな子にはうけること間違いなし。この絵本が気に入ったけれど、まだ『ピタゴラスイッチ』はみたことない、という子には、ぜひ見せてあげましょう。教育テレビの番組です。(2008.5.14)

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2008年5月 9日 (金)

『決戦! 妖怪島』

(作:斉藤洋  絵:大沢幸子  刊:あかね書房(2008))

 『妖怪ハンター・ヒカル』シリーズの5冊目です。
 光は、小学生ながら陰陽師としての力を持ち、本物の妖怪を集めたテーマパークを作ろうとしている大企業の会長のために、妖怪捕獲を引き受けている。
 ところが、そのテーマパーク・妖怪島から、すでに送り込んだ妖怪たちが追い出されたという。妖怪島を取り戻すため、光は式神の黄金白銀丸とともに妖怪島に向かうが……
 最後は相手の妖怪を妖怪島に住む気にさせて、一件落着というパターンは同じです。
 おまけのようについているお話が、妖怪島に行きたい妖怪が光にからんでくるというパターンなのも同じなのですが、今回のは「本当は妖怪島に行きたいけれど、プライドからか、それを隠している」というのが極端で、笑っていいのかあきれていいのかが微妙でした。
 まだまだ続くようなので、そのうち、このマンネリなパターンを活かしつつ、おおっとうならせてくれるお話が出てくることと思います。

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2008年5月 7日 (水)

『名前をつけるおばあさん』

(文:シンシア・ライラント  絵:キャスリン・ブラウン  訳:まついたかえ  刊:新樹社(2007))

 友だちより長生きしたために、名前を呼ぶ相手がいなくなってしまったおばあさんは、身の回りの、自分より先になくなってしまいそうもない物たちに、名前をつけ始めます。自動車に、椅子に、ベッドに。ところが、ある日おばあさんの庭に、犬が迷い込んできます。自分より先に死んでしまうかもしれない犬に名前をつけることを拒むおばあさんですが……
 結局犬に名前をつけ、いっしょに暮らすことになる、というのは、予想通りの展開ですが、そこに行き着くまでのおばあさんの想いが、胸を打ちます。
 淋しいって、どういうこと?
 それを考えさせてくれる絵本です。

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2008年5月 6日 (火)

北海道旅行その4

 今日は旅行の最終日。午前中しか時間がないので、札幌市内の観光名所、旧道庁と時計台へ。
 時計台は、三大がっかり(有名な割りに行ってみると小さくてがっかりする、ということらしい)の一つと呼ばれているそうだけれど、我が家は古い建物好きだったり、時計好きだったりするので、十分満足する。
 

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2008年5月 5日 (月)

北海道旅行その3

 今日は小樽。
 15年以上振りの小樽は、なんというか、海に近い軽井沢という感じになっていた。もっとも、軽井沢のほうだって、10年以上行っていないのだから、今どうなっているのかは、全然知らないのだけれど。
 小樽から札幌に電車で戻る途中、旭山動物園号とすれちがう。あべ弘士さんが描く動物たちで全面飾られた列車だ。ほっきょくぐま号が一番気に入った。
 札幌駅では、ロボシュワに似た電車を見た。教育テレビでやっている『ロボットパルタ』に登場するキャラクターだ。せっかくなので、写真を撮ってみた。


080505

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2008年5月 4日 (日)

北海道旅行その2

 午前中五稜郭へ。
 はいから号というレトロな車両の市電が一時間に一本程度走っているというので、それに乗ろうと思ったのに、定刻に来ないので、あきらめて普通のに乗る。
 五稜郭タワーは、当然のことながら、混んでいる。
 市電で函館駅前に戻ろうと通常の車両のに乗り込んでから、次にレトロ車両が来るのに気づき、あわてて降りて乗換える。迷惑なヤツ(^^;)))
 でも、趣があって、乗換えた甲斐があった。080504

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2008年5月 3日 (土)

北海道旅行その1

 函館に来ている。
 霧のため引き返す可能性もあり、と予告されていた飛行機は無事に函館空港に着陸でき、まずは朝市の近くで早お昼。その後は、お決まりの教会&西洋館巡り。
 なんだか、至るところ、タンボポだらけ。
 夜は、夜景を見に、函館山へ。予想を百倍は超える人出にたまげる。自分もその中の一人なのだから、お互いさま(?)なのだけれど。
 明日は、札幌に移動。
080503

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