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2007年5月23日 (水)

『あかりの木の魔法』

(作:岡田淳  刊:理論社(2007))

 こそあどの森シリーズ9巻です。
 こそあどの森に、怪獣学者がやってきます。学者と言っても、まだ駆け出しで、本業は腹話術師。腹話術と生い立ちの物語でこそあどの森のみんなの中にとけ込んでいきますが……
 うその中に真実がまざっていると、人は全部を真実として信じてしまう。
 どっかで聞いたような台詞ですが、こそあどの森の住民たちも彼の言葉を信じ、事態は悪い方に転がっていくかと思われますが、言った本人確信はできないでいるそのたった一つの真実が、みんなを救います。だれよりも彼自身を。
 シリーズの初めの頃と比べて、起きる事件の影が、こそあどの森の持っている柔らかな世界で受け止めきれなくなっているような気がします。
 物語の人物たちは、影を受け入れ、そのために暗くなることはないのだけれど、読んでいて受ける印象としては、持ち込まれた者でへこんだ部分は埋められたのに、染みが残っているような、気分が晴れきれないような、そんな感じです。そんな中で、毎度毎度名前を変えてしまう双子の存在は、救いかも。

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2007年5月21日 (月)

『一瞬の風になれ 3』

(作:佐藤多佳子  刊:講談社(2006))

 三部作の第3部、つまり最終巻です。「ドン」というサブタイトルがついています。
 三年生になった新二。いよいよ高校生最後の県大会を迎える。目指すはインターハイ。バトンをつないでいきたい、仲間たちとともに。
 成長していく新二と仲間たち。速くなればいいってもんじゃない。その走りにどれだけ満足できるかだ。一本一本全力で走るだけ。そう、先生の言うように、「ウチはウチの走りをするだけ」だ。
 勝ちながら、負けながら、物語は進んで、頂点にたどり着く。読んでいる自分まで走っているようだ。やれるだけのことはやった。だから、あとは信じて走るだけだ。自分を、仲間を。
 満足できること。満足しながら、なお、上を目指せること。上を目指せる自分を信じられること。
 そんなまっすぐさと強さを持っていたいと思う。
 本当に気持ちのいい物語だ。

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2007年5月17日 (木)

いつまでも続いて欲しい

 『一瞬の風邪になれ』の三巻を読んでいる。もう、半分を過ぎた。あと、少しでこの物語が終わってしまうなんて。
 読み終わるのが惜しい小説なんて、そう、あるものではない。
 読み終わったときに、続きはないのかなと思うことはある。でも、読んでいるうちから、終わってしまうのがこんなに惜しいなんて。
 でも、もちろん最後まで読む。読まずにはいられない。

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2007年5月16日 (水)

LOTR:逃げろ、ばか者ども!

 さようなら、「灰色の」ガンダルフ!

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2007年5月14日 (月)

『一瞬の風になれ 2』

(作:佐藤多佳子  刊:講談社(2006))

 三部作の第2部、「ヨウイ」というサブタイトルがついています。
 新二は二年生になり、後輩を迎える。新しい出会いの中でつかむもの。今まで持っていたもので、変わっていくもの。速くなりたい! その想いが、新二を前へ前へと駆り立てる。新部長として、部を託され、自信を持つ新二。その立場にありながら、部内恋愛禁止の中でつのる想い。予期せぬトラブルに揺れる心。
 走るって、なんて、気持ちがいいんだろう。新二は駆け抜ける。仲間とともに。
 なによりたいせつなのは、強靱であること。肉体的にも精神的にも。それがないなら、鍛えていけばいい。自分にあったやり方で。
 そしてそれを支えるのは、想い。自分の道を走り続けよう。諦めたくないから。

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2007年5月13日 (日)

ぼくらシリーズ

 『ぼくらシリーズ』、なんていわれると、私はつい、栗本薫の『ぼくらの時代』のシリーズを連想してしまうのだけれど、宗田理の『ぼくらの七日間戦争』に始まる『ぼくらシリーズ』が、子ども(対象は中学生?)にうけそうな装丁になって、ポプラ社から全11冊のシリーズとして刊行されている。

 タイトルと装丁に惹かれて図書館で借りた小5のむすめが夢中になって、あっという間に読み上げてしまった。今は、二巻の順番待ちをしているところだ。

 むすめに言わせると、「子どもが言いたいけれど言えないでいることが書いてあるところがいい」そうだ。20年も前の小説なのに今の子どもにそんな風に受け入れられるとは、子どもの本質は変わっていないということなのか、大人が変わっていないのか、つまり名作というかとか。

 実は未読なので、ぜひ読まなくては。(いつになるかわからないけど。)

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2007年5月12日 (土)

『ぼくのあぶないアルバイト』

(作:斉藤洋 絵:下平けーすけ  刊:ポプラ社(2007))

 『ふしぎメッセンジャーQ』というシリーズの第一作です。
 小学生の勇(ゆう)は、高校生の使走りのアルバイトをしていた。そのバイト先(?)で出会った恵子と組んで、もっと手広く便利屋(?)の仕事を始めることになった。最初の仕事は、犬の写真を撮ってくることだったが……
 『ふしぎメッセンジャー』というタイトル通り、ふしぎなものが見えてしまう男の子の話になるようです。マンガのコマ割り風の表紙が目を惹くし、中も挿絵がかなり多いので、本が苦手な子にも手に取りやすいかも。お手軽な外見の割りに中身はそこそこボリュームがある本なので、これが本を読み始めるきっかけになる子もいるかも。
 もっとも、見かけよりは実際の対象年齢が上という気もするので、逆効果の場合もあるかも。

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2007年5月11日 (金)

『番犬屋マル』

(作:きたやまようこ  刊:メディアファクトリー(2007) )
 
 なんにも特技のない犬マル。だけど、犬なんだから番犬ならできるはずさ。
というわけで、「番犬屋」という商売を始めるけど……
 守るということの意味や、働くと言うことの意味が、少しわかってくる本です

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2007年5月10日 (木)

LOTR:光り物に目がないから

 まだ、モリアの中です。ガンダルフが、「ミスリルを求めて掘りすぎた挙げ句、とんでもない災いを起こしてしまった」というような話をしています。

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2007年5月 9日 (水)

本を読む姿勢

 本を読むときは、背筋を伸ばし、本と目の間は30センチほど離すのが正しいのだろう。だけど、『一瞬の風になれ』を読んでいたら、これって、壁にもたれて、膝を立てて座り込んで読みたい本だと思った。畳の上で、少しひんやりする壁に背中を押しつけて。もちろん、冷房や暖房はなし。自然の風がいい。
 そんなことを考えながら、机に向かって、二巻を読んでいる。

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2007年5月 7日 (月)

LOTR:ホビットの散歩じゃない

 モリアの中を進み、マザルブルの間で記録を読んでいます。まだ、オークは来ていません。

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はなのいのちは

 もしやと思ってはいたのだけれど、楽しみにしていたバラの一番の見ごろは、連休中に過ぎたようだ。まだまだつぼみも多いものの、開ききった花が、美しいとは言いにくい姿をさらしている。どんな姿が美しいかなんてこっちの勝手な感想で、バラはただ自分のいのちを生きているだけなのだけれど。

 これで、実がつけば、それはそれで美しいと思う。バラが実を結ぶのは難しいらしいけれど。

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2007年5月 6日 (日)

『空との約束』

 あさのあつこの『バッテリー』の外伝。『BATTERY SCORE BOARD』(刊:角川書店)という、映画の関連本らしい本を、この短編を読むために借りてみました。返却まで時間が取れないので、借りても読んだのはこの短編のみ。
 天才ピッチャー巧を兄に持つ、体は弱いけれど野球も兄も大好きな青波君の野球への想いが語られています。前半、必要に迫られて無理矢理書いたみたいになんとなく重いのが、巧が出てくるととたんに物語が流れ出すような。やっぱり、『バッテリー』は、巧の物語なのでしょう。青波はいい子だけど、主人公にするなら、別な物語としてのほうが活きるのでしょうね。瑞垣くんと同じで。

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2007年5月 4日 (金)

『天と地の守り人 第三部新ヨゴ皇国編』

(作:上橋菜穂子  絵:二木真希子  刊:偕成社)
  『守り人・旅人シリーズ』最終章三部作の第三部、最終巻です。
 ついに隣国を味方につけ、故国を守るための戦いに赴くチャグム。しかし、民を救うために本当に戦わなければならないのは、攻め込もうとしている大国ではなく、自分の父なのかも知れない。苦しみながらも、自分の信じる道を進むチャグム。一方バルサは、チャグムにできるだけのことをしたあと、自分のなすべきことをすべく、別な旅路へと向かう。タンダを見つけなければ。そして、トロガイ師もまた、自分の戦いを戦っていた。ナユグの春のもたらすものは? そして、新ヨゴ皇国の運命は?
 それぞれの戦いを経てつかんだものは、まだまだ平坦とは言えない未来。それでも、バルサもチャグムも進み続けるだろう、己の信じる道を。
 最終的に十巻になった『守り人・旅人』シリーズ。『守り人』が五部八冊で、その外伝である『旅人』が二冊だけれど、そもそもの『守り人三部作』部分が大きな第一部、最後の『天と地の守り人』の三冊が大きな第三部、間の四冊が大きな第二部を作っているようにも思えます。
 著者後書きによると、「バルサの若いときのことを書くかも」とのことですが、バルサとチャグムの将来も見てみたいものです。初めの『精霊の守り人』を読んでからずいぶんたっているので、 いずれ全部通して読み直したいものです。

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2007年5月 2日 (水)

ポーの一族じゃないけど

 通勤途中に、バラの植え込み(?)の前を通る。いくらかは開ききっているけれど、ほとんどは花の色が見え始めたつぼみだ。名前はわからないけれど、複数の品種が植えられているようで、さまざまな色、さまざまな形を見せている。
 バラが一番美しいのは、開きかけているときだと思う。そんなことを思いながらつぼみを眺めていたら、なんだか特別なお菓子のように見えてきた。特においしそうな見えるのは、ピンク色だ。バラの色としてはオレンジ系が好きなのだけれど、おいしそうなのは、なんといっても、ピンク系だと思う。あの形には、どんな味がふさわしいだろうなどと想像しつつ、バラを楽しむ今日この頃。

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2007年5月 1日 (火)

DVD!

 グラナダTV版シャーロック・ホームズのDVD、ボックス4まであるうちの3までを買ってしまった。(4は、発注済みだけれど、別に手配したので、まだ。どうせ、一度に全部は見られないし。)
 1話に付き、NHKで放送した一部カットされているバージョンと、ノーカットの完全版というのが入っている。
 まず、1枚目の『ボヘミアの醜聞』を見る。一般(?)的には「アイリーン」と訳されている『あの女(「ひと」と読ませるらしい)』が、「エレーナ」になっている。イギリス人ではないということなのかな。
 当初原作を読んだとき、ホームズは彼女に尊敬を抱いていても、愛情まではと思っていた(思いたかった?)けれど、この演出は完全に恋だわ……と、軽いショックを受けたりして。
 1日1話見られるかどうかなので、当分楽しめそうだ。

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