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2005年1月19日 (水)

私の前にある

 訃報をきっかけに、『石垣りん詩集 私の前にある鍋とお釜と燃える火と』を借りてみた。時間切れアウトで半分しか読めなかったので、そこまでの感想をここに書いておこうと思う。
 石垣りんの名を知ったのは、国語の教科書でだ。この『私の前にある鍋とお釜と燃える火と』が掲載されていた。中学だったか、高校だったか。「女のくせに」という言葉が学校でも幅を利かせていた時代に、どれだけ心に響いたことか。
 それより、この詩集を読んでなにより印象的だったのは、戦争終結五年にして、もう、戦争の心配をしていること。戦争の足音を聞きつけていること。
 戦争が終わったばかりだからこそ、過敏になっていたのかもしれない。いや、世界のどこかでは常に戦争が起きていて、そのことを憂えていたのかもしれない。それにしても、やっと戦争が終わったのだ。それなのに、次の戦争の心配をしているのだ。二度と起こしてはいけないと思えばこそなのかもしれないが。
 背筋を伸ばした人だったのだろうな。「りん」というお名前にふさわしい方だったのだろうな。

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