2008年5月 9日 (金)

『決戦! 妖怪島』

(作:斉藤洋  絵:大沢幸子  刊:あかね書房(2008))

 『妖怪ハンター・ヒカル』シリーズの5冊目です。
 光は、小学生ながら陰陽師としての力を持ち、本物の妖怪を集めたテーマパークを作ろうとしている大企業の会長のために、妖怪捕獲を引き受けている。
 ところが、そのテーマパーク・妖怪島から、すでに送り込んだ妖怪たちが追い出されたという。妖怪島を取り戻すため、光は式神の黄金白銀丸とともに妖怪島に向かうが……
 最後は相手の妖怪を妖怪島に住む気にさせて、一件落着というパターンは同じです。
 おまけのようについているお話が、妖怪島に行きたい妖怪が光にからんでくるというパターンなのも同じなのですが、今回のは「本当は妖怪島に行きたいけれど、プライドからか、それを隠している」というのが極端で、笑っていいのかあきれていいのかが微妙でした。
 まだまだ続くようなので、そのうち、このマンネリなパターンを活かしつつ、おおっとうならせてくれるお話が出てくることと思います。

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2008年5月 7日 (水)

『名前をつけるおばあさん』

(文:シンシア・ライラント  絵:キャスリン・ブラウン  訳:まついたかえ  刊:新樹社(2007))

 友だちより長生きしたために、名前を呼ぶ相手がいなくなってしまったおばあさんは、身の回りの、自分より先になくなってしまいそうもない物たちに、名前をつけ始めます。自動車に、椅子に、ベッドに。ところが、ある日おばあさんの庭に、犬が迷い込んできます。自分より先に死んでしまうかもしれない犬に名前をつけることを拒むおばあさんですが……
 結局犬に名前をつけ、いっしょに暮らすことになる、というのは、予想通りの展開ですが、そこに行き着くまでのおばあさんの想いが、胸を打ちます。
 淋しいって、どういうこと?
 それを考えさせてくれる絵本です。

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2008年5月 6日 (火)

北海道旅行その4

 今日は旅行の最終日。午前中しか時間がないので、札幌市内の観光名所、旧道庁と時計台へ。
 時計台は、三大がっかり(有名な割りに行ってみると小さくてがっかりする、ということらしい)の一つと呼ばれているそうだけれど、我が家は古い建物好きだったり、時計好きだったりするので、十分満足する。
 

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2008年5月 5日 (月)

北海道旅行その3

 今日は小樽。
 15年以上振りの小樽は、なんというか、海に近い軽井沢という感じになっていた。もっとも、軽井沢のほうだって、10年以上行っていないのだから、今どうなっているのかは、全然知らないのだけれど。
 小樽から札幌に電車で戻る途中、旭山動物園号とすれちがう。あべ弘士さんが描く動物たちで全面飾られた列車だ。ほっきょくぐま号が一番気に入った。
 札幌駅では、ロボシュワに似た電車を見た。教育テレビでやっている『ロボットパルタ』に登場するキャラクターだ。せっかくなので、写真を撮ってみた。


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2008年5月 4日 (日)

北海道旅行その2

 午前中五稜郭へ。
 はいから号というレトロな車両の市電が一時間に一本程度走っているというので、それに乗ろうと思ったのに、定刻に来ないので、あきらめて普通のに乗る。
 五稜郭タワーは、当然のことながら、混んでいる。
 市電で函館駅前に戻ろうと通常の車両のに乗り込んでから、次にレトロ車両が来るのに気づき、あわてて降りて乗換える。迷惑なヤツ(^^;)))
 でも、趣があって、乗換えた甲斐があった。080504

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2008年5月 3日 (土)

北海道旅行その1

 函館に来ている。
 霧のため引き返す可能性もあり、と予告されていた飛行機は無事に函館空港に着陸でき、まずは朝市の近くで早お昼。その後は、お決まりの教会&西洋館巡り。
 なんだか、至るところ、タンボポだらけ。
 夜は、夜景を見に、函館山へ。予想を百倍は超える人出にたまげる。自分もその中の一人なのだから、お互いさま(?)なのだけれど。
 明日は、札幌に移動。
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2008年4月30日 (水)

『まさかおさかな』

(文:フェイ・ロビンソン  絵:ウエイン・アンダースン  訳:岡田淳  刊:BL出版(2007))

 エリザベスはおさかなが大好き。だけど、ママもパパも飼っていいとは言ってくれません。ところがある日、なんと、水道の蛇口から次々とおさかなが! さっそくかねて用意の水槽で飼い始めるエリザベスですが、ママもパパもおさかなのことを聞いてくれません。おさかなは増え続け、ついにくじらの子どもが!
 発想はおもしろいのだけれど、水道水では海水魚は生きていられないよね、と思った瞬間、冷めてしまいました。子どもの話はちゃんと聞こうね、というおとな向けの教訓も含まれている(?)割りには、おとなには向かないかも。

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2008年4月29日 (火)

『ふわふわしっぽと小さな金のくつ』

(文:デュ・ボウズ・ヘイワード  絵:マージョリー・フラック  訳:羽島葉子  刊:パルコ出版(1993))

 ふわふわのしっぽを持ついなかうさぎふわふわしっぽは、イースター・バニーに選ばれることを夢みています。イースター・バニーというのは、イースターにこどもたちのもとに幸せをもたらす卵を配る、特別なうさぎ。世界でたった五匹しか選ばれないのです。ふわふわうさぎがイースター・バニーになりたいと願っても、まわりのうさぎは笑うだけ。そして、実際、イースター・バニーに選ばれることなく、二十一匹のこどもたちのおかあさんになったふわふわしっぽに、チャンスが訪れます。
 自分の場所で自分の役割を誠実に果たした者は、きっと酬われるという感じの物語です。子育て中のママには、涙する人もあるかも。
 とはいえ、古さは否定できないかな。

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2008年4月26日 (土)

『緑の模様画』

(作:髙楼方子  刊:福音館書店(2007))
 中学入学を前にして出会った3人の少女、まゆ子、アミ、テト。たちまち仲良くなった3人の前に、たびたび現れる茶色い瞳の青年。あるときは、旅行者として、あるときは花屋の店員として。またあるときは……
 彼はだれ? なぜ、3人でいるときだけ現れる? そして、伝説のように危機は訪れるのか……
 髙楼方子ならではの世界です。
 幻想的というのとは少し違う気がする。はかなさとか、あやうさとかいうのとも少し違う気がする。そういう要素はあるのだけれど。不安、不安定さ。確かでない世界。微妙な釣り合いは、いつでも崩れる可能性を秘めていて。
 それでも、まっすぐに生きようとする人に、本当にひどいことは起こらない。救いはだれにでも訪れる。救いと安らぎは。
 どこか、ガラスを感じる世界です。
 透き通っているけれど、向こうには行けない。向こうに見えるものは、目の前で見るものとはそっくり同じではない。今はここにあるけれど、壊れやすい。でも、永遠に有り続けるものもある。薄いもの、厚いもの。模様があったり、色がついていたり。確かな体はこちらに残し、心だけが向こう側に行ってしまうことも。
 そんな、ガラスを感じさせる髙楼方子の世界が、ここにもある。

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2008年4月22日 (火)

『三毛猫一座のミュージカル』

(作:あんびるやすこ  刊:いわさき書店(2008))
 『なんでも魔女商会』シリーズの第10巻です。
 クラスメイトのユカリの代役で、シンデレラを演じることになったナナ。やっぱり、シンデレラはユカリちゃんでなくては、というみんなの声が聞こえてしまい、どうしても自信が持てません。三毛猫一座も同じこと。おさいほう魔女のシルクは、一座のためにリフォームのアイディアを考えます、そして……
 たいせつなのは、自分らしさ。それがテーマなのですが、もう一つ。人に言うのはかんたん、自分で実行するのはむずかしい、というメッセージもあるような。
 もっとも、自分にできないことを人に言ってしまうのは、人ごとだと思って気楽に言ってしまう場合と、自分にできてなくても相手を励ましたくて言ってしまう場合があるけれど。
 でも、相手がそれで壁を乗り越えられるなら、自分もチャレンジしなくちゃね。
 どんなことでも、わたしにできるなら、あなたにもできる、あなたにできるなら、わたしにもできる、というわけではないけれど、でも、できるだれかがいれば、ほかの人にも勇気が出る。きっと。

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