『その気になった!』
(作:五味太郎 刊:絵本館(2009))
野球選手みたいなかっこうをしたら、その気になることってあるじゃない? 形から入るって、結構大事なんだよ。それだけでうまくいくとは限らないけどね。
いろんな格好をして、いろんな気分を味わってみるのもいいよね。ラストもいいです。
(作:五味太郎 刊:絵本館(2009))
野球選手みたいなかっこうをしたら、その気になることってあるじゃない? 形から入るって、結構大事なんだよ。それだけでうまくいくとは限らないけどね。
いろんな格好をして、いろんな気分を味わってみるのもいいよね。ラストもいいです。
(作:五味太郎 刊:講談社インターナショナル(2005))
タイトルの通り、ひらがなの本です。開くと左ページにはあいうえお順で大きくひらがなが1文字(書き順つき)。右ページにはそのひらがなで始まるものが、五味さんの絵や写真で取り上げられています。写真のほうは、そのものでその字を表しています。赤い絵の具で書いた「あ」とかろうそくの溶けたろうで書いた「ろ」とか。英語も添えられています。こどもがひらがなを覚える時期に出ていたら、きっと買っていたと思います。
(作:赤羽じゅんこ 絵:南塚直子 刊:岩崎書店(2009))
おかあさんが作ってくれたスカートにはちょうちょの刺繍がいっぱい。そのスカートでくるくる回ったら、あら! ちょうちょがひらひら飛び出したの!
今ではすっかりパンツスタイル(おもにジーパン)の私ですが、スカートでくるくる回った子ども時代もあったなあ…… 春の暖かさを感じる絵本です。
(作:リック・リオーダン 訳:金原瑞人 刊:ほるぷ出版(2006))
シリーズ第1弾です。
ギリシア神話を読んだことのある人なら知っている通り、オリンポスの神々は人間に恋をすることがある。主人公パーシーも、そうして生まれた子どもの一人。しかし、母はなにも話してくれなかったので、自分の父の名を知らないままだった。しかし、パーシーは怪物に命を狙われるようになり、危機の中、「ハーフ」と呼ばれる自分と同じような出自の子どもが集められた訓練所に入る。多々親が明らかになったパーシーは、自分にゼウスの武器である電撃(ライトニングボルト)を盗んだという疑いがかけられていることを知る。このままでは、神々の争いから人間を巻き込む世界戦争が起こってしまう。信託に従い、パーシーは仲間と共に冒険の旅に出ることに……
あの神々なら、こういうのもありだろうというキャラクターや展開が楽しめます。当然のことながら、ギリシア神話をよく知っているほうが、より楽しめます。
(作:たかどのほうこ 絵:にしむらあつこ 刊:偕成社(2008))
自称哲学者のトランプおじさんがとっているもぐらの新聞から、字が消えた! 犬のイルカーネポポラーレを助手に、トランプおじさんは調査に乗り出すけれど……
プラトンファンのおかあさんに、アナグラムで「トランプ」と名付けられた変わり者のおじさんは、秘密だけれど、動物の言葉が理解できるという特殊能力の持ち主。というわけで、森の動物たちが出している新聞を三紙も取っています(人間の新聞も取っています)
。その新聞の一つ、もぐらクラブの字が消えてしまったのだけれど、その犯人は伝説の「ペロンジ」ではないかともぐらが言い出す。それで、ペロンジを捕まえようとするけれど、もしかしたら、ペロンジなんていなくて、その伝説を借りてもぐらクラブをつぶそうとしている者たちがいるのではと推理したのだけれど……と、事態は二転三転し、どきどきです。シリーズになりそうな予感。
(作:あんびるやすこ 刊:ポプラ社(2009))
『魔法の庭ものがたり』第5弾。
りんごの花が咲いたら、村のみんなが楽しみにしている『りんごの花祭り』が行われます。だけど、いつもならもう春の花が咲いている時期になっても、村は冬のまま。どうして? それと、もう一つ。魔法の庭を残した魔女のトバーズがなりたいと言っていた、『カモミールのような魔女』って、どういう意味?
今回のハーブはカモミール。いつにもまして、ハープ使いの教科書的なような。ハーブとして使われるカモミールに2種類あるのは知っていたけれど、ハーブティーとして飲まれるそっくり返ったみたいな花が、ジャーマンのほうだったのね。勉強になりました。自分でカモミールを育ててみたくなるようなお話でした。
(作:フィリス=マッギンリー 訳まさきるりこ :絵:なかがわそうや 刊:瑞雲舎(2009))
何不自由なく育った王女さまにたった一つ欠けていたものは、美しさ。慎ましく暮らす女性の家で暮らすうちに、わがままで自分中心だった王女が生活能力や思いやりを身につけ、それとともに美しくなっていく。
あらすじを書いてしまうとありふれた物語なのだけれど、気品ある文章が優しさを感じさせ、感動をもたらします。
魅力的になった王女に対し、婚約者の王子がいまいちに感じられるのは、作者が意図したことなのかどうか。
1986年学研刊の復刊。
(作:香月日輪 刊:講談社(2009))
シリーズ最終巻です。
妖怪アパートとあだ名されるアパートで、事実その通り、妖怪やら妖怪とほとんど区別のつかないような人間たちと暮らす高校三年生の夕士。大学受験を間近に控えてはいたものの、充実の日々を送っていた。しかし、親友長谷の祖父が亡くなったとき、異変は起こった。長谷の姉を、長谷自身を夕士は救うことができるのか……
これまでのいろいろなエピソードがはしょられてしまったみたいで不満も残りますが、作者がしたかったのは一つ一つのエピソードを事細かに語ることより、自分のメッセージを示すことだったのでしょう。前に進め、約束の場所に向かって。それがどんな道でもいい。どんな道になるかはわからない。それでも前に進め。自分を信じて。自分を信じてくれる人を信じて。信じて歩き続ければ、いつかたどり着く。約束の場所へ。
(作:村上しいこ 絵:長谷川義史 刊:PHP研究所(2009))
れいぞうこが夏休みをとり、ストーブが冬休みの旅行に付いてきたかと思ったら、ランドセルが春休みだって。遠足の日、ランドセルは自分もついていきたいと言い出します。いつもイベントごとには参加できなくてさびしいというランドセルにおかあちゃんも同情して、遠足についていっていいと言います。そこで、ランドセルもお弁当やお菓子を持って、遠足に行くことに……
学がある上になかなか気配りのランドセルに、おもわずほろりとしたりして。冷蔵庫もストーブもランドセルも、先々つくも神になりそうです。
(文:譚小勇/天野祐吉 絵:譚小勇 刊:福音館書店(2000))
働き者の若夫婦が見つけたかめは、中に入れたものが100コになるという不思議な力を持っていた。うわさを聞きつけた地主はかめを取り上げ、自分のものにしようとするが……
物を増やしては周りの人たちに分け与える若夫婦と自分のためにかめを取り上げてしまう地主。タイトルの通り、おとうさんが100人になってしまうのがオチです。
お話はおとうさんが100人になっておおあわてでかめを捨てるというところで終わるのですが、100人のおとうさんがどうしたか、どうなったのかも見たかったなぁ。
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